詩(森に行く~)
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森に行く
細い道の先にいる
人
石のように立ち尽くしていて
目を見開いたまま
何かを考えているように思える
声をかけずにその様子を
見ている
森のずっと奥から聞こえる
声 聞いたことがないもの
新しく生まれた森だから
新しく生まれた生き物が
たくさんいる
石のような人はいつの間にか
眠ってしまったらしい
私はそばにある石に座る
10万年前の振動が伝わってくる
また声が聞こえる
もう陽が暮れる
居場所のない私
帰ることも
できない
(20200417)