~王の誇り~生きる伝説と称えられた男 その2
僕 浅尾健太は車にはねられて死んでしまった…
と思ったら神様のミスで殺されたことが判明!
代わりにとくれたチャンスを使って自分の得意な数学に関係する暗号で回っている世界へ転生だ!!
この世界についての解説
この世界にはサタンと言う者がおり、そいつを倒せばミッションクリア
しかしどいつがサタンかなど情報は一切ない。まずそこからだ。
しかし障害もいる。サタン軍、又の名をメッシャンだ。そいつらをどんどん倒していかないといけない。しかしこの世界は暗号を解くことによってスキルがえられる。そのスキルで僕たちはメッシャンと戦っているんだ。そのスキルには7種類の属性がありそれぞれに合った人、それが弱点の人など様々な人がいる。
そういう点を考えながらバトルを征するのだ。
計算やスキルについては後書きに書かれています。
前回までのあらすじ
この国の王茶象様が亡くなられた。彼が一体どんな人だったのか、そしてどんな過去だったのかそれを校長が話し始めた。
そして前の校長先生はこの国の王、茶象様の一生について話し始めた。生きる伝説とまで称えられた男の人生は想像の10倍くらいぶっ飛んでいる人生だった。
前の校長先生が話し始める。目は真っ赤だ。しかし彼の目は僕らの方へまっすぐと向いていた。それは偉大な男への一種の尊敬だったのかもしれない。
「今から話すことはここにある茶象様の長年パートナーだったコルベートが書いた本、『王の誇り』に書かれていることを読んでいくだけです。これはコルベートからの視点から茶象様について書かれています。この話を読むことで分かりますが、彼は王になる前から彼自身に誇りを持っていました。そして絶対に人を守ろうと言う信念も持ち合わせていました。そして昨日、死ぬ前までこの自分自身に対する誇りといざという時の自己犠牲の信念を忘れることは無かったのです。ここからはこの本に書かれている事を読んでいきたいと思います。そしてこの話が終わった後、そんな偉大な彼がどのような信念で亡くなっていったのかについても話したいと思います。」
そして彼はその本を読め始めた。
(ここからはこの本に書かれていることを書いていくので、校長先生が読んでいると言うカギ括弧は省かせていただきます。ご了承下さい。またここから書かれている俺はコルベートです。またホーティーンって言うのは茶象が王になる前の名前のことです。)
「お前がルームメイトか!嬉しいわ」
俺がホーティーンと出会ったのは6歳の時だった。僕は彼と学校の寮でルームメイトになったんだ。その時、彼が言った言葉が今でも忘れられない。僕は僕の親は生産者だ。別に僕は自分自身の親に不満は無かった。しかし運が悪かった。僕の学年はほとんど貴族の血筋だったのだ。そのせいで僕は彼らとは全く話が合わなかった。全く話が合わない奴はどうなるか、答えは簡単だ。ほっとかれ、あいつ変わっているよな、そう陰口を言われるのが普通だろう。僕も例外ではなく、入学から一週間もすると話しかけてくる奴はいなかった。そうなっていくと、貴族じゃない奴らもその噂を信じて話しかけてこない。まさに悪循環だった。しかし、その時僕には、それを変えようと言う気力も無かった。なぜなら、両親が殺されてしまった、そう聞いたからだ。そしてそのまま五日が過ぎた。そのころには両親が死んだというニュースにも整理がついていた。そして今の状況を変えようとした。しかし無駄だった。スタートダッシュに失敗した奴に残されているのは、ただ孤独に時間を過ごしていくことだと知った。そんなネガティヴになっていたとき、僕に話しかけてきた奴がいた。体育の授業でバディになってくれたホーティーンだった。彼はこの国の上級貴族の三男だった。もちろん彼も貴族だ。しかし彼は違った。僕はその体育の日、知り合いもおらず、困っていた。みんなはどんどん決まっていく。彼らは元々お互いを知っているので当然だろう。そしてついに僕は一人になってしまった。誰も僕のことを誘ってくれない。どうしようと悩んでいると、一人の男の子が先生にしゃべり始めた。
「先生、彼を僕のところに入れて三人でやってもいいいですか?」
先生もこの状況には困っていたからか快く承諾してくれた。そして彼が僕の方に向かって話しかけてきた。
「お前、名前なんて言うんだ」
「コルベート」
「そうかコルベートって言うんか。俺はホーティーンって言うんだ。変な名前だろ。だから好きなあだ名で呼んでくれ」
「じゃあホーンって呼ぶね」
そしてその体育は楽しく進んでいった。楽しい時間はあっという間だった。
「またあえる?」
と僕は聞いた。そしたら彼は
「すぐ会えるよ。絶対に」
その言葉とともに彼は去って行った。そして授業のチャイムが鳴った。そして僕はそういえば今日寮の部屋が発表の日だと思い出した。慌てて掲示板へ向かう、そこには書かれていた番号は014だった。そして僕はどんな人がルームメイトなのか少し不安になりながら、そこに向かった。また嫌われるんじゃないか、そんな考えがドアノブへと伸ばそうとする手を止めた。しかし僕は変わるんだ。そう決心して、いきよいよくドアを開けた。そこにはさっき見た顔が会った。
「コルベート、よろしくな」
そしてそれが僕の人生を大きく変えたんだ。




