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始まり

  ドンと言う音と一緒に背中に激痛が走る。そしてだんだん人の声が小さくなった。そしてまるで夢の中のような世界で僕は落ち着くことができた。そして僕は何が起こったか思い出していた。               




 雨が上がった日の夕方、僕、浅尾 健太はいつも通り大学の仕事から帰ろうとしていた。そして信号のない横断歩道で待っている時、1人の少女がボールを追って僕の前に飛び出した。もう近くにトラックは来ている。僕は何も考えずにその少女を守るために彼女を抱き抱えた。そして僕はこの夢にような世界にたどり着いたわけだと理解した。つまり僕は死んでしまったのだ。そう考え理解した時目の前に女神のような人が来て僕に話しかけてきた。

 

「すいませんあなたのまだ寿命はまだあったのに間違えて殺してしまった」

 

この話から察するに僕は神様のミスで死んでしまったことになる。ってそんな理不尽なことあるか、と思った。そして神様は言葉を続けた。


「元々あなたは42歳で亡くなる予定だったのです。しかし私のミスであなたは死んでしまった。なのでチャンスを与えます。このまま生き返り42歳で亡くなるか、異世界で徳を積んでから生き返り、倍の人生をある84歳まで生きることを選ぶか」


 僕の寿命が42歳だったことに驚いた。もう後10年後には死んでいたじゃないか。冗談じゃない。僕は異世界で徳を積むことに決めた。 その事を神様は読んでいたかのように3つの扉を出していた。


「まずあなたに一つの世界を選んでその世界にいる魔王を倒してもらいたい。あなたはどこかの村に生まれるだろう。そして育って立派な戦闘者になったら左の扉は音楽の音によってスキルや魔獣が得られる。真ん中の扉は暗号を読むことによって呪文がわかりスキルや魔獣が得られる。右の扉は肉体を鍛え大会に出ることによってスキルや魔獣が得られる。さあどの世界にする」


  僕の答えは決まっていた。だって僕の仕事は数学者だったから。


  「真ん中の扉にします」


 そしてその扉に入った瞬間、

 

「言い忘れてました。あなたは背中にトラックが当たってなくなったので背中が弱くなっています。そしてもし魔王を討伐する前に亡くなってしまったらもう一度別の村で生まれ、一からになってしまうので気をつけてください。また属性がありもしそれが全部回っても終わらなかったら…」


 そこで目の前が暗くなった。

 そして気づいて上を見るとこの子の母と父であろう人が喜んでいた。彼らは僕らと変わらぬ普通の人だった。しかし彼らは漆黒の指輪をつけていた。その言葉はよく聞き慣れた日本語だったからだ。彼らは


「よく生まれてきてくれた。まず名前をつけないとな。なんでも挑戦してほしいからトレイって言うのはどうだ」


  「いい名前ね」


 そして僕の名前はトレイに決まった。そしてその後彼は


「名前が決まったら早く指輪をつけに行かないと」

 そして僕は彼に抱っこされて村の長老のところへ行った。そしてその中に入ると1人の老人が出てきた。彼は


「おおヒラッタ、子供が生まれたか。じゃあ指輪をつけないとな。おーいアンビア出てきてく。」


  その声の後すぐにおくから1人の女の人が出てきた。

 

「指輪はめですね。名前はなんて言うんですか」


  「トレイと名づけました」


「わかりました。トレイですね。奥の部屋に来てください」


 そして僕らは彼女に連れられて奥の方に入って行った。その部屋はまるで魔法使いのような部屋だった。そして彼女は呪文らしき物を唱えた 「ペルソナリテオブトレイ」 その言葉と同時に僕の上に緑色と白色の丸が出てきた。ヒラッタは


「白は戦闘者、緑は自然の技を扱うのが得意ということか」


 と言っていた。 そして彼女は「フェールバーグ」と言うと緑の指輪が出てきた。 そしてそれは僕の指にはめられた。僕の指には大きかったがはめるとすぐにあった大きさへと変わった。そしてそこから去った。 そして僕の新しい人生は始まったのだ。


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