表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
2/2

サトリエルの屈辱

原初の記憶は、くるくるとベビーベットの上を回る飾りの回る速度。

こんなもので誰が喜ぶというのだろう、愚かな、どこまでもおろかな、

人類。

こんな奴らは根絶やしにしてしまうが、よきかな。

神を失望させ神を悲しませるアダムの子ら。

僕の名はサトリエル、いや、今はヨルミエルという名前だが。

天使の言葉で神を裏切るという名前だ。

かつての僕は神の背後を守っていたが、いまはサタンの親衛隊隊長として、サタンの背後を守っている。

そのいきさつはこうだ。

ある日僕は神の背中という意味を持つサトリエルという名前を誇りにしていた。

天使の中で唯一、神に反対意見を述べてよいという特権さえあたえられていた。

ある日、神は人という新たに神に似せた生物を作り、彼らに楽園エデンを与えると言った。

僕はそれに対してこう言った。

「神よ、承服しかねます。あなたの天地創造の過程であなたのために働いた天使に楽園を与えるべきです。

神は答えて言われた。

「それは聞けない頼みだ。今日かお前はサトリエルではなく、ヨルミエルを名乗れ。お前のしたいようにするが良い」

ヨルミエルとは神を裏切るという意味の名前なのだ。

僕は絶望と屈辱を感じて神に言った。

「僕があなたを裏切るというのですか? 神よ!」

その時僕にサタンが入って言った。

『お前は神を裏切るのさ。神を背後から刺して殺すがいい、くくく』

僕はその声に応じて言った。

「侮るなサタン。このサトリエル、断じて、断じて神を裏切るものか! 退け、サタン!」

サタンは言った。

『退くさ、今はな……』

それだけ言うとサタンは去った。


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ