貴方の『恋心』私買い取ります。
私はずっとずっと長い間、大好きな人がいます。
しかも......!? 『彼は私の幼なじみ』です。
凄く仲はいいけど...? 女性として見られてないんだと
何度も何度も思わされます。
【例えば...?】
私に彼の好きな女の子の相談をされたり、私に男性を紹介してこうようとし
たり、彼女が出来たら1番に私に彼の彼女を会わせてくれたりと彼は私の事
を 『大切な“女”の親友』と思ってくれてる。
凄く嬉しいのだけど......?
やっぱり私は彼の彼女になりたい!
それが【本音】だから仕方がない。
私も彼に自分の気持ちを言えたらいいんだけど......?
彼を目の前にすると...? 私の想っている事が言えなくなって。
結局、『また今度にしよう!』 って想って言えないのが現実!!
私、このまま自分の気持ちを彼に言えないまま彼が【結婚】したら?
絶対! 後悔するだろうなって思っている。
□
■
そんなある時、私の女友達からイイ話を聞いた。
『あのさ~ ある場所にある占い師さんがめちゃめちゃ当たるって噂だよ~!
もし...悩み事とか? いろいろ聞きたい事があるなら? 言ってみれば?』
『うう.ん』
私は正直その話を聞いた時...やっと? 次に彼と進展するかもしれないって
本気で想った。
私はその日のうちに、その当たると噂の占い師さんの所に行った。
何だか? 人通りの多い場所から離れた狭い路地裏にある小さなお店だった。
中に入ると...? 薄暗く少し先に占い師の先生が座っていた。
私が占い師さんに話しかける。
『すみません。私の事を占って欲しいんですけど...? 物凄く当たると有名な
占い師さんと聞いてここに来ました。今...いいですか?』
『どうぞ~! 占う前によくココまで来れたわね? 道に迷わなかったの?』
『ははい、それより私の占って欲しい事は...?』
『分かっているわ~ 【恋愛】なのよねぇ~!』
『何故? 分かったんですか?』
『アナタの顔を見ればわかるわよ~! 』
『なんか? 恥ずかしい! そんな風に見えたって事ですもんね?』
『えぇー そうね!』
...そう言うと? 占い師は私の方を見てニヤッと笑った。
『どうやら? アナタには占いよりいい方法があるわよ~』
『なんですか?』
『アナタの彼の 『恋心』を私から買い取りなさい! そしたら? 間違いなく
上手くいくわよ~』
『えぇ!? どういう事ですか? 彼の... 『恋心』』
『そうなの~ 私はアナタの好きな彼の 『恋心』を持っているのよ~』
そう占い師が言うと......? 彼のリストを【チラッと】見せてもらった。
個人情報なので、ちゃんとは見せてもらえなかったけど......?
その前に私はこの占い師に何1つちゃんと話していない!!!
私の名前も彼の名前も何もかも.......?
それなのに、占い師は私たちの事をわかっていたみたいだった。
私は迷わず、占い師に言った。
『私! 彼の 『恋心』買います。』
『そう値段は50万円よ~ いいのかしら...?』
『えぇ!? そんなにするんですか? そんな......。』
『まぁ~ 高いと思うか? 安いと思うか? アナタ次第だわ~
でもね? アナタは彼の心を掴みたいんでしょ? それなら...?
私は高いと思わないけどねぇ~ どうするかはアナタが決めなさい!』
私は少し考えたけど......?
【やっぱり、彼の心が欲しい!!!】
私は決めました。 高いけど...この占い師から彼の 『恋心』を買い取ろう
と思います。
『やっぱり私買います! でも...? 今はお金がないから少し待ってもらって
いいですか?』
『あら~ 別にローンでもいいのよ~ 月々1万円を50回払いどうかしら?
いいと思わない!?』
『じゃ~ ローンでお願いします。50回払いで!!!』
『はいはい、わかりました。この書類に書いてくれる? それとここに【拇印】
を押してね~ 』
『出来ました。』
『はい。じゃ~ 【毎度あり~】明日からアナタは彼と付き合えますよ~
もうアナタは彼の 『恋心』を私から買い取りましたからねぇ~ ずーっと!
彼はアナタのモノよ~』
『ありがとうございます。私、頑張ります!!!』
『頑張ってねぇ~ じゃ~ バイバイ。』
占い師は私にそう言うと...? 手を小さく私に向かって振った。
私も頭を少し下げて占い師のお店を後にした。
■
□
そして次の日、私は彼と付き合い出した。
彼から私に 【ずっと前から好きだったんだ! 僕と付き合ってくれないか?】
と言われたから。
でも嘘みたいな話だけど? 私たち今! 付き合っている!!!
私はめちゃめちゃ嬉しい。
ずっとずっと私の 『夢』だったから。
彼と付き合いたい! 彼の彼女になりたい!!!
今、まさに!? 願いが叶った瞬間だった。
■
でも? 占い師の考えは違っていた。
実は彼も、彼女の事でこの占い師のところに彼女より先に来ていたからだ。
二人は実は... 【両想い】だった。
占い師の懐には...二人から、100万円と言うお金が入る事になる。
案外幸せは...難しくないのかもしれない!
最後までお読みいただきありがとうございました。




