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2話 入学試験ー筆記

「コウター、まだ行かなくていいのー?」

「あー、もうちょっとしたら行くよー!」


今日は待ちに待った入学試験、勉強もそこそこにやった、特に実技には気合いを入れた、冒険者のおじさんに見てもらいながらここまでやって来た……。


お金よし、書類関係もよし、弁当よし、後は…


「……よし!行くか」

「コウタお兄ちゃん、本当に大丈夫?」

「あぁ、大丈夫だよ」


俺は爽やかにそう言ってやった

「手、凄い震えてるよ?」


はは!何を言ってるんだいこの子は、そんな事気にしたら緊張で吐いてしまうよ。


「辞めた方が良いんじゃないか?」

「…行かない選択肢なんて無いよダリル兄さん」

「ふぅ、そうか……まぁ、受かんなかったら例のお客さんの相手だな」

「!?」


そうだ……受かんなかったらあのお客さんが………、店を手伝うのはいい、だけどあのお客さんの相手をし続けたら俺は、俺は………


「じゃ、俺もう時間だから行くわ」

絶対、絶対に受かってみせる!



「大丈夫そうだな…」

「……うん」



「ーー行くのか」

「あっ父さん、うんもう時間だから」

「そうか、あまり無茶するなよ」

「うん…ありがとう、行ってきます」


……よし!頑張るかね




ここリューベルはそこそこに大きい街だ、そして幾つかある学園で唯一魔法が学べるのが今目の前にあるリューベル魔法学園だ。

そのまんまだって?まぁ、しょうがない…魔法 学園は一つの街に一つしか建てられないらしいからね、だから此処が嫌だったら他の街に行かなくちゃいけなくなる。



「あ”ー……緊張してきた………」

何か息が荒くなってきた、学園の前で息を荒くしている奴とか、ちょっとトラブルの予感。


「ん?ちょっと君」

「ハァ…ハァ……何でしょう…?」

「顔色が悪いが…試験を受けに来たんだよな?」

「えぇ、まぁ…」


門に居たおじさんと話したお陰で少し気を紛らわせたみたいだ、ふぅ……


「そうか、名前は?」

「コウタです」

「コウタ…コウタっと、あった番号は69番だ忘れない様に」

「わかりました」

「最初は筆記試験だ、正面の扉から入れば案内があるからそれ通りに進めばいい」

「なるほど、ありがとうございました」

「ああ、頑張って来なさい」





「あら?あの子……」

「副団長どうかしたんすか?」

「えぇ、今年の受験生に知り合いを見つけてね」

「へー、親戚とかですか?」

「最近よく通ってるお店の店員さんなのよ……ふふっ」

「ヒッ!?」

「もう、そんなに恐がらなくても良いじゃない……ほら早く戻りましょ」

「は、はいそうっすね……」

「な、なぁ…副団長のあの顔って……」

「間違い無いっす、狙ってる顔ですよあれは………」

「「………」」

「「可愛そうに……」」





うぅ!?な、なんだ!?悪寒というか命の危険というか何かそれに近い何かを感じた様な?

まさか…とうとう異世界に来てそろそろ一年、特別な力が目覚めたのかな?ふふ、これはハーレムが出来るかもな……いやー、困った困った。


「…なんかニヤニヤしてる」

「ちょっ、あっちから行こう……」

「………」

顔に出てた……





「よーし、配り終わったか?制限時間は一時間だ…ほら、そこまだ裏返すな」

「ふわ!す、すいません…」


おー、流石学園あざとい…まぁ、可愛いから良いけど。


「よし、では始め!」



一時間後



「終了だ、後ろから集めてこい」

「ふぅ……」

終わった…、まぁそれなりの手応えはあったし大丈夫だろう。


「15分後に実技の試験を行う、全員時間までに闘技場に行くように」


闘技場なんて有るのか此処は。

次は実技か、大丈夫一年近くしか出来なかったけど、それでも頑張って来たんだ…

「……行くか!」

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