第5章 異変の始まり、狂気の始まり、崩壊の始まり
今回から前回のあらすじ
博麗神社に来た舞歌、そこには幼馴染の架依がいた。
朱子が慌てて飛んできた。そして異変が幕をあげる。
「0」
カウントが0になった。舞歌は落ち着いているが他の者は慌ててスペルカードなどを構えている。
朱子の身体はバタリと落ちて、一瞬で博麗神社があったところに穴が開く。
「やっと出られたよお。それじゃあねえ。死んでもらおうかあ」
ずいぶんとお気楽そう。破壊神でありながら操られた人造人間。破月狂羅が現れる。
「霊符『夢想封印』!」
早速霊夢がスペルカードを宣言する。だがその弾幕はあっさり素手で弾かれる。
「破符『鬼症眼手』」
次に狂羅がスペルカードを宣言する。その不気味な弾幕は破壊、狂いを招きおかしくさせる。
「最近の狂い神はこれだけなの?残念だわ」
発狂していない、さらにお気楽。舞歌は余裕な顔をしている。
「壊符『術破縁黒』」
舞歌に狂羅が破壊を突き出す。舞歌はあっさり避けてスペルカードを宣言する。
「自然『薔薇の三色』」
赤、青、黄の大きな薔薇が現れる。そこからそれぞれの色の弾幕が出てくる。
「?でい!やあ!そりゃ!」
順番に薔薇を壊していく。
「最初にやったのは…赤。血まみれにされる」
「え?」
さすがの狂羅もわからなかったようだ。これは学校の七不思議、赤マント、青マント、黄マントを表している。
「それじゃあ
さようなら」
大鉈で斬り斬り斬り刻む。
「がは、げほ、ごほ。うぐ、なかなかやるねえ」
無理矢理口を開けて喋る。傷口からは大量の血が出ている。息はなかなか出なくて口からも血を吐いている。
「どうかしら?これが私の力、クトゥルフ神話の力よ」
「ごほっごほっ。クトゥルフ…神話…?」
クトゥルフ神話は、舞歌がよく知る、非科学。今の舞歌なら簡単にその力を召喚できる。
「まだ知らなくていいわ。それではね、愚かな破壊神さん?」
舞歌は消える。闇にまぎれながら。
それと同時に狂羅は倒れる。倒れたら破壊していた物が元に戻る。
「ま、舞歌?どうしたの?」
架依は舞歌の異変に気付く。幽香の姿になったから?違う。幻想入りしたから?違う。
そうだ、舞歌は……クトゥルフが得意で、神話生物や邪神に会っても発狂しなかった。だから現代に居た時から手にあった同然なんだ。
(舞歌、どうして…)
「う…ぐ…」
静かに朱子が立ち上がる。
「朱子…よく一緒に…。!あそこか!」
架依はその成績県1位という頭を使って予測を図る。舞歌がどこに行ったかを。
そこは…
「マヨイガ、入ったら出られないという場所」
次回
第6章 二つの魔と死の怨念