第4章 禁じられた再開
「それで…
舞歌は異変を起こして幻想郷を、幻想を消そうとする」
その言葉を聞いた二人、舞歌は不気味に笑っており、朱子は呆然としていた。
「さてと……博麗神社に行きましょう」
「ま、待って!舞歌の能力って!」
「ああ、私の能力?私の能力は自然を操る程度の能力、四季を操る程度の能力、そして…もう一つあるけど秘密」
その顔には狂気が映し出されている。
「う…」
朱子の心には怖いという言葉しかない。
「まあ、私は行くわ。それじゃあね、また後で、幻想郷のヒーロー?」
舞歌は空を飛び博麗神社へ向かう。
「ま、舞歌」
(うふふ、うふふ、うふふ。もうすぐで…)
その心は狂気に染まり、舞歌はもはや愚かな発狂者と同じ。クトゥルフ神話に支配され、その内容を完璧に知れるのは二人だけ。舞歌の幼馴染、蜩と架依だけ。そして契約をした小那姫と真楽にもきっと分かる。
博麗神社に着いた。博麗神社には霊夢、萃香、魔理沙、アリス、そして架依が居た。
「あら、誰かしら」
霊夢が舞歌を見て最初に言う。
「霊夢にはわかるのね、それにアリスにも。私が幽香じゃないってこと」
「名前は?」
アリスが問う。
「架依は知ってるわ」
「……幽香の姿。その気配。その記憶…………」
架依は舞歌を観察する。その時だけ舞歌は記憶を失った。だから舞歌はその場に棒立ちしていた。
「…………………まさか!舞歌⁉︎」
「正解。架依」
声をかける。だがアリスと萃香は違う。舞歌を真剣な目で見ていた。
「危険、気をつけろ。って感じ」
「そうね。萃香。発狂してるわ」
萃香とアリスは危険を感じた、舞歌に対して。
(さすがにばれるわね)
「まあ無事会えたし。どこへ行きましょう。でもね…」
そこで舞歌の顔から狂気は無くなる。
「そろそろ始まるみたい。破壊と崩壊が」
朱子が慌てて飛んでくる。
「み、皆んな!封印が解ける!異変が始まる!」
舞歌が始まりの予告を始める。
「あ、ああああああああああああああああああああ!」
朱子が叫ぶ。まるで地獄の叫び声。
「3、2、1」
朱子の身体が宙に浮き闇が出てくる。
そして…
次回
第5章 異変の始まり、狂気の始まり、崩壊の始まり