第3.5章 永遠なる命、害なる予告(舞歌の夢)
「…………え?どうしてなの?なんでなの?」
「だから言ってるでしょう、あなたはクトゥルフ神話に支配されその手で操られるようになった」
「分かってる。でも、私人間なのよ?」
「でもあなたは幻想入りしたことでその頭脳のせいかそんな能力になった。つまりあなたは人間でありながらとんでもない存在の神なのよ。私だって最初は驚いた。でもすぐに理解したわ。あなたはクトゥルフ神話の神、全非科学を支配している神よ」
「………分かったわ。でも、私は役目を終えたらどうなるの」
「邪神として生きていく。幻想郷の住人になる。生を終え地獄に堕ちる。この三つ。どれになるかはあなた次第よ。舞歌」
「紫……これだけは、私はどうしても異変を起こさないといけないみたいね。それでも私はこの幻想郷をあなたと同じ、愛するわ。神として」
紫はその言葉でクスリと笑う。
「嬉しいわ舞歌。それではね、また夢の中で」
舞歌にその言葉を残して紫は消える。
「⁉︎」
眩しい光が見えて目を瞑る。
光が止むと目の前に朱子がいた。
朱子は怯えながら目を瞑る。
「朱子!」
朱子は怯えるのを止めて舞歌を見続ける。
誰か来た。舞歌にはわかる。その人物には狂気があるということが。
「狂羅!」
「あなたが破月狂羅」
狂羅の眼には狂気が映し出されている。
「朱子、舞歌」
狂気がなくなった。
「今から大事な話をする」
「う、うん」
舞歌はニヤリと笑っている。
(狂羅。あなたはきっと未来のね)
さっそく能力を使ってみる。そして狂羅が話し始める。
「もうすぐ復活しちまうのは分かるな?それで僕を操っているのは破月不壊。殺人鬼だ。あいつは明峰蜩って奴を乗っ取ってから幻想郷を破壊する」
直感的に、無意識に言った。
「蜩⁉︎」
舞歌の1番の親友。そして幼馴染。
「んで、関わってくるのが、魔界の奴と、魅魔って奴だな。それで舞歌は一回外の世界に戻らなきゃいけない。それで…舞歌はーーーーーーーーー」
そこで覚める。夢の内容は全て覚えている。