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とある魔法学校の物語  作者: 猫咲 亜李夏
3/3

†02.遠征メンバー、発表当日†

「いよいよ今日だな…」

「うぅ、緊張する…」


ついにこの日が来てしまった。

遠征メンバー発表当日。

ルアは選ばれるとして、私が選ばれるのかな……。


…ううん、絶対選ばれる!

シュウヤ先輩が言ってくれたんだから、大丈夫だよ絶対!


「…そういえば、ルアはまだ来てないんですか?」

「あぁ、ルアならさっき学校長に呼ばれてたぞ。大事な話らしい」

「そうなんですか…何の話でしょうか……?」

「さぁな。あんまり他人には話さない事なんじゃないか?」


他人には話さない事……。

家族、兄弟の事かな…。まぁ、私には関係ないか。


「ソラ先輩!シュウ先輩!」

「あ、ニノ君!シノちゃん!どうしたの?」

「遠征メンバーが、発表されたんですよ!近くの掲示板に張られてます!」

「本当に!?案内して!」

「はい!こっちです!」


ニノ君の後を着いていき、掲示板のある場所に向かう。

掲示板の前に着き、名前を凝視する。

掲示板にはこう書かれていた。


《長期遠征 メンバー》

1年

二宮 雫

東雲 亜加梨

2年

更科 琉亜

小鳥遊 蒼空

3年

朝日奈 終夜


「小鳥遊…蒼空……」

「僕とアカリの名前もありました!」

「……!」

「へへっ、今年も選ばれたか!」


ルアの名前もあった。まぁ…当然かな。

…そういえば。

ルアは、この事知ってるのかな……。


頭で考えるよりも、体が先に動いていた。


―ルアと一緒に、遠征に行ける!


すごく嬉しい!早く伝えなきゃ!


「ルア、どこにいるんだろ…?」


ルアを捜していると、近くで話し声が聞こえてきた。


(誰だろ……?)


「先生…今の話、本当ですか?」

「あぁ。今回行く孤島に、お前の兄が…ルキがいるかもしれない」


この声は、先生…と、ルア……?

それよりも……。

ルアの、お兄さん……?


盗み聞きは良くないけど、内容が気になる。


「…ルキ兄さんが……!?」

「そうだ。だから今回の遠征メンバーをシードしておいたんだ」


(えっ…?シード……?)


ルキ先輩って、ルアのお兄さんだったんだ……。

確か…3年前に遠征に行ったっきり帰って来てないって事は、先生から聞いたから知ってたけど……。



―そんな私の思考は、次の先生の言葉で遮られた。



「更科。その孤島でルキを助け出してくれないか?まだ生きている可能性があるんだ」

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