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ウェリエの聖域:滅びゆく魔族たちの王  作者: 加賀良 景
第2章-Another I -
68/503

悲報

※警告※

胸糞成分あります。

あと、短いです。


「これは、…………危険だ」

 儂は王都にいる知り合いからの手紙を見て呟く。


 その手紙に書いてあったのは、挨拶文もなくたった一言。


『革命により、崩御なされた』


 儂が知っている王は魔族に対して、とても友好的だった。

 守るべき隣人だとして『魔族は我らの国を守ってくれた、勇者である。隣人である。友人である。家族である』と、宣言された方だ。

 その方がご逝去された。


 この王には二人ほど息子がいた。

 一人は父と同じ友好派だったが、もう片方が魔族排斥派だった。

 友好派が革命を起こすとは考えにくい。

 つまり、今の王都には魔族排斥派の王が座っていると考えてよい。


 この国は本格的に魔族を滅ぼすであろう。

 排斥派の考えていることは分からぬ。

 だが、あの腐れ貴族が言った「他国との戦争のために、魔石という燃料が欲しい」のであれば、この国の村々におる魔族が全員徴収されるだろう。

 この国には魔石が採れる鉱山は無い。

 魔石を採るための鉱山確保が理由の戦争かもしれぬ。

 結局のところ、魔族が滅ぼされる。


 この村の魔族はどうなるのか。

 儂は徹底抗議をしたい。

 だが、民草はどう思うか。

 王命、勅令を聞かぬ村は『粛清』される。

 自分たちを生かすために、魔族を売るだろう。


 魔族もそうも言ってられぬ。

 当然拒否するだろう。

 常に会議をし、決着が付かなければ『粛清』される。


「駄目だ、どうすればよい……」

 

 こうなることはある程度、予測は出来た。

 あの腐れ貴族が『次期国王様』と(のたま)った。

 最初に聞いたとき、そんな馬鹿なと一笑に付した。

 だが、あれは革命する準備が出来ていたから敢えて、そう述べていた可能性が非常に高い。


 ほかに懸念がある。

 この手紙は非公式の情報だが、後に公式な情報として配布される。

 そのとき民草はどう思う。

 短絡的に『国が変わった』と思うだろう。

 それに伴い、どうなるか。


 そう。

 フロリア家の母と娘を守る『宮廷騎士団員』の父がいない。

 つまり、フロリア家の母と娘に手を出したら、断罪されるという、断頭台の刃がなくなった。

 要は、民草の懸念がなくなった。


 儂も、フォロット家の娘もフロリア家の子が犯人だとは言っておらぬ。

 だが、民草はそうは思っていない。

 間違いなく、あの子がやったことだと認識しておる。

 あの、母娘を殺すか。

 いや、または……。


 こんなことになるならば「なぜフロリア家の子を旅に出させた」と自問自答する。

 あの子をここに縛り付ければ、ある程度どうにか出来た。

 民草の感情が爆発していた可能性があるが、それ以上に危険な国からの『粛清』から守ってくれる存在であった。


 とにかく、この村を存続させるにはフロリア家のことは忘れるしかない。


 儂の考えていた、フロリア家の父の抑制力と魔王として全てを滅ぼす力を持つ子、両名の名で周辺開墾まで間を持たせるつもりだったが、この方法が取れぬとなると…………。


――この村はもう『詰み』じゃ。




以前にあった、感想の解答になります。

解答しきれてない部分があると思いますが、書きたいことはこれなのでお察しください。

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