悲報
※警告※
胸糞成分あります。
あと、短いです。
「これは、…………危険だ」
儂は王都にいる知り合いからの手紙を見て呟く。
その手紙に書いてあったのは、挨拶文もなくたった一言。
『革命により、崩御なされた』
儂が知っている王は魔族に対して、とても友好的だった。
守るべき隣人だとして『魔族は我らの国を守ってくれた、勇者である。隣人である。友人である。家族である』と、宣言された方だ。
その方がご逝去された。
この王には二人ほど息子がいた。
一人は父と同じ友好派だったが、もう片方が魔族排斥派だった。
友好派が革命を起こすとは考えにくい。
つまり、今の王都には魔族排斥派の王が座っていると考えてよい。
この国は本格的に魔族を滅ぼすであろう。
排斥派の考えていることは分からぬ。
だが、あの腐れ貴族が言った「他国との戦争のために、魔石という燃料が欲しい」のであれば、この国の村々におる魔族が全員徴収されるだろう。
この国には魔石が採れる鉱山は無い。
魔石を採るための鉱山確保が理由の戦争かもしれぬ。
結局のところ、魔族が滅ぼされる。
この村の魔族はどうなるのか。
儂は徹底抗議をしたい。
だが、民草はどう思うか。
王命、勅令を聞かぬ村は『粛清』される。
自分たちを生かすために、魔族を売るだろう。
魔族もそうも言ってられぬ。
当然拒否するだろう。
常に会議をし、決着が付かなければ『粛清』される。
「駄目だ、どうすればよい……」
こうなることはある程度、予測は出来た。
あの腐れ貴族が『次期国王様』と宣った。
最初に聞いたとき、そんな馬鹿なと一笑に付した。
だが、あれは革命する準備が出来ていたから敢えて、そう述べていた可能性が非常に高い。
ほかに懸念がある。
この手紙は非公式の情報だが、後に公式な情報として配布される。
そのとき民草はどう思う。
短絡的に『国が変わった』と思うだろう。
それに伴い、どうなるか。
そう。
フロリア家の母と娘を守る『宮廷騎士団員』の父がいない。
つまり、フロリア家の母と娘に手を出したら、断罪されるという、断頭台の刃がなくなった。
要は、民草の懸念がなくなった。
儂も、フォロット家の娘もフロリア家の子が犯人だとは言っておらぬ。
だが、民草はそうは思っていない。
間違いなく、あの子がやったことだと認識しておる。
あの、母娘を殺すか。
いや、または……。
こんなことになるならば「なぜフロリア家の子を旅に出させた」と自問自答する。
あの子をここに縛り付ければ、ある程度どうにか出来た。
民草の感情が爆発していた可能性があるが、それ以上に危険な国からの『粛清』から守ってくれる存在であった。
とにかく、この村を存続させるにはフロリア家のことは忘れるしかない。
儂の考えていた、フロリア家の父の抑制力と魔王として全てを滅ぼす力を持つ子、両名の名で周辺開墾まで間を持たせるつもりだったが、この方法が取れぬとなると…………。
――この村はもう『詰み』じゃ。
以前にあった、感想の解答になります。
解答しきれてない部分があると思いますが、書きたいことはこれなのでお察しください。




