メティアの想い
削ったので非常に短いです。
それに対して幼馴染に、
――行かないで
と、私は。
それはとても傲慢なおねがい。
あのお姉さん、シスに彼を会わせたくない。
シスもきっと私と同じように囚われているのだ。
お姫様は私だけでいい。
それはとてもとても醜い嫉妬。
魔法もダメ。
運動もダメ。
ずっと一緒にいられる訳じゃない。
シスは家で安心しきった場所で、私の幼馴染とご飯を食べているところ眺めて、夫婦のように一緒に寝て。
お願い。私を見て。
シスだけじゃないんだ。
私だって。
そして私の幼馴染が血に濡れたのは、私だけの責任。
私を見て、貴方はあの鮮烈な紅の魔力の色を心配そうにくすめた。
知っているんだよ。
私はある程度の感情が見えるんだよ。
火属性か風属性の上級魔法とお父さんに考えられた、あの時の円形の凹み。
それは貴方がさっきの男の人を殺した魔法なんだよね?
巻き込まれたから青い顔をしてたのではなくて、私を巻き込んでしまったからなんだよね?
あのときも鮮烈な紅の魔力もくすんでいたから、今もとても心配なんだよね?
貴方を信じてくれる人。
貴方を理解してくれる人。
だから、私は貴方に応えるよ。
――人間を殺すという禁忌を超えたのは仕方がなかったんだ。
二人が生きるためには、仕方が無かったんだよ。
――だから、泣きそうな顔をしないで。貴方の想いは私と共有しよう。私の想いも貴方と共有したい。
ずっとずっと一緒にいたい。だから。
「行かないで」
と、私は呟いたけど、私の声を聞いて欲しかったひとは既に失せていて。
私の呟きは暗い教室の中に溶けて消えた。
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