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ウェリエの聖域:滅びゆく魔族たちの王  作者: 加賀良 景
第2章-暴毒の魂-
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話の中心

短いですが、これで今章は終わりです。

 そんなこんなで、今日の観光は終わった。

 最後に回った酒蔵では、要らないと言っているのに、北東街を賑わせていたのを殺してくれたということで、お酒が入った瓶を五つも頂いた。

 その五つそれぞれの商品名を見れば、どれも銘柄が違う。

 どうやら、周辺の酒蔵の皆さんからのお礼らしい。

 お心づけとのことなので、有り難く頂くことにした。


 ちなみに『tdxklnad(トカゲ)くん』 さんは、「ヒャッホウ」と奇声を発して喜んでいた。

 本当に喜び方とか言い回しがご主人様にそっくりだ。

 瓶に頬をスリスリしているところも、なんとなくご主人様を空目させる。

 あんなにも怖くて、もしかしたら犯されていたり殺されていたかもしれなかった。

 そこで怖いことばながらも助けてくれた『tdxklnad(トカゲ)くん』 さん。

 

 また会えるとはいえ、当分会えない。

 ううん、会えているんだ。

 ただ喋れないだけで。

 でも、近くにいるのに。

 近くにいて、私よりもとっても強くて。

 私よりもご主人様の魔法陣を使っている人と話せないなんて、嫌だな。

 

 セシルと喋りたくないというわけではない。

 ただ、私が持っている力と似たようなのを持っていて、好敵手になりそうな人と話せなくなるなんて……。


「嫌だな」

「なにがですか?」

「えっ」

「声出てたぞ、エルリネ」

「えっ……あ、ご、ごめん」

「全く、いつもこうですから」

「全くだ、兄上の胸の中で、いつも思うがエルリネはのほほんとし過ぎだ。

もう少しシャンとしましょうね」

「うん……、ごめん」

「いつも、こうです」

「まぁ仕方がない。良くも悪くもエルリネだ」


 やっぱり『tdxklnad(トカゲ)くん』 さんは凄い。

 もうセシルとの会話の輪の中に入っている。

 なんて、思いながら私はずっと貴族街のご主人様との家に入り、夜が更け始めるまで『tdxklnad(トカゲ)くん』 さんと話し続けた。



そして今章の冒頭へ。



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