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復興に戻る



 イーラスタが先頭を飛び、鳳凰の里の者達を引き連れて王都に戻った。

「皆は修行不十分だ。

 故に復興作業ではなく避難所の人神達に治癒や回復を当ててもらう。

 イーリスタ、兎の皆様を頼む」


「は~い♪」


嵩高い集団が飛んで行った。



「兎は神眼と神耳が強いから~♪

 地下を探る役をお願いしま~す♪

 も~随分 出しちゃったけど、まだ残ってたら可哀想だからね~♪」

「それじゃあ お願いしますね」

ドラグーナとマディアが降下して兎神達が降り易いように伏せた。


「はい♪」

楽しそうに散らばって地面に耳を当てた。


「ミルぴょんチェリぴょん♪

 僕達もねっ♪」「「うんっ♪」」


龍と狐達も各々の持ち場に戻った。



「ソラ、響、これから どーすんだ?」


「作業に戻るわよ。ね?」「うん」


「俺、今日 休みなんだよな~」


「暇で困ってるんだったらショウを手伝ってあげてよ」


「そーいやショウは?」


「貴神殿で お兄さん達の魂から欠片を消すのをやってるわ」

「けっこう大変らしいよ」


「ふぅん」

「そんじゃあオイラも行ってみるかぁ」


「あ♪ サイオンジなら助かると思う~♪」


「俺に言っといて俺は!?」


「足しくらい? 頑張ってね~♪」


「おいっ!」



―◦―



 カケルとサイオンジが貴神殿の広間に着くと

「あ♪ お兄~♪」

すぐに気付いて飛んで来た。


「ショウ?」犬じゃなくて人だけど?


「うんっ♪」「ったく相変わらずだよな」


「力丸だなっ! コノッ!」ガシッ!


「王子に何しやがる! 無礼だぞっ!」


「っせーよ! 力丸!」ゴロゴロゴロ――。



「あ~あ。また邪魔しに来たのぉ?」


「じゃねぇんだがなぁ」あはは。


「サイオンジ♪ 手伝って~♪」


「おぅよ♪ 欠片の話し相手だろ?」


「うんっ♪」


「しっかし少なくねぇかよぉ?

 龍神様に2人ずつで200人くらいかよぉ?」


「いっぺんにはムリだから~、他の兄様は勉強か瞑想修行中♪」


「で、ショウは何してるんだぁ?」


「龍神様に呼ばれたら保魂域に行って想いの欠片とか借りて来るの♪

 あと兄様から欠片さんを引き出すの♪

 僕とダイン兄様は経験者だから~♪」


「そ~かぁ、頑張ってるなぁよ。


 カケル! いー加減にしねぇか!

 始めるぞぃ!」



―◦―



 響は人神達に囲まれていたラピスリとランマーヤを見付け、この日から救出開始となった大都に瞬移した(逃げた)

樹木を再生して一気に育てていたルサンティーナも寄って来たので始める。


「ここは まだまだなんですね……」


「手が足りぬからな」探り始める。


「降臨神様達は?

 稲荷山に大勢いましたよね?」


「マヌルの里で人世魂を分離しなければ神力が満足に発揮出来ぬそうだ」


「そうなんですか――あ!

 見つけましたので潜りますね」


都は広さそのままで地下の空間に押し込められた形になっているが、蓋は押し上げ易いように分割されているので、押しポイントを見付けた方が作業が早い。


『響チャ~ン!』


「え? この声……」嫌な予感しかない。


「見つけたぞ♪ 響チャン♪」「トシ兄!?」


「だよ♪ やっと神世の担当になれたんだよな~♪」

銅色に煌めく龍がクルンクルンしている。


「龍神様からトシ兄の声って……やっぱり違和感しかないし、信じられないけど……」

「ウンディ、邪魔をしに来たのか?」


「ゲゲッ! ラピスリ!?」後退(あとずさ)り~。


「何故 逃げる?」


「い、いや、何でだろーなぁ……身体が勝手に、なんだよなぁ~」


「手伝え」


「あ!

 俺、寿(ヨシ)チャン迎えに行かないとなっ。

 分離中なんだよな~」逃げた。



「ったく」


「あの~、トシ兄と親しいんですか?」


「すぐ下の弟ウンディだ。

 飛翔(たかし)と重なっているアーマルが兄だ。

 人世では利幸も飛翔も幼馴染みだ」


「って、つまり……トシ兄て本当にドラグーナ様のお子様!?

 あ、聞いてたんだっけ?

 なんか~やっと繋がった感じ?

 何にしてもドラグーナ様のお子様とは思えないわ~」


「変わり種だ」ふふっ♪


「失敗作?」


「確かにな」はははっ♪

「しかしウンディが居なければ、今頃 神世は……」


「私達も間に合わなかったでしょうね……」


『ヒィちゃん♪』「ヨシさん♪」

振り返ると銅龍の背で寿と猫神達が手を振っていた。


「私達も班を組むから要領を教えて?」


「今から潜るトコだから一緒に♪

 あ、ひぃお婆ちゃんのヨシさん♪」

ルサンティーナに紹介。


「ちょとぉ、せめて師匠にしてよぉ」


「でも事実だし~♪」

「ラピスリ♪ 俺の妻だ♪」


「知っている。

 だが如何(いか)な手を使って騙したのだ?」


「騙してないっ!

 寿チャンと響チャンまで笑うなよなぁ」


「ヨシさん♪ 潜りましょ♪」「そうね♪」

手を繋いで地下へ。



 猫神達が降りた。

よく知っているラピスリに会釈をして、初めてなルサンティーナに挨拶しに行く。

「キャティスと申します」ぺこり。


「カツェリス様の妹様ですね?」


「はい♪ 姉をご存知なんですね♪」


「一緒に木を再生しておりましたので」

視線を向けた先で木を成長させている。


「姉様いた~♪

 此方は姉と私のお師匠様でバステミス様。

 バステト様として有名な方です♪」

「有名だなんて……」


「人世のお世話神様ですのね。

 私はルサンティーナと申します」


「貴女が古の……そうですか。

 これから善き世を作る協神力(きょうりょく)をお願いいたしますね。


 ラピスリ様、先程アミュラ様から伺いましたよ。

『真ピュアリラ』を継がれますとか」


「は?」


「あら?」「違いますの?」


「初耳で……アミュラ様こそが真ピュアリラ様ですので」


「では、アミュラ様はラピスリ様に継ぐと お決めになられたのですね」

「きっと そうですね♪」


「まさか……」


「そうですよ♪ おめでとうございます♪」

「貴女の神力でしたら当然と頷けますわ」


「あ、ありがとう、ございます……」



 ズッ――軽く地が揺れ、勢いよく『蓋』が上がり、消えた。

「ね♪ 地面から上げたら消えちゃうの♪」


「もう分かったわ♪

 響ちゃん、ありがと♪

 私も頑張るわね♪」



「閉じ込められていた人神様は弱っておりますので、自力では浮上出来ず、地下に留まっておられます。

 引き上げに参りましょう」


「「ええ」」

今度はラピスリと猫女神達が潜った。



「トシ兄 行かないの?」


「お、おう」着地。


「もしかして潜れないの?」


「ナンだよなぁ~」


「やっぱり失敗作なのね……」


「この身体に慣れてないだけだっ」


「修行場に行った方がいいんじゃない?」


「この後、瓦礫を建物に戻すんだろ?」


「うん。術でね」


「おう♪ 術だが力仕事なんだ♪

 ソレなら得意だから任せろ♪」


「ふぅん」


「いや、だからな、俺だって――ん?

 寿チャン? どこだぁ?」


「あっちに潜ったわよ」


ズッ――「これでいいのね?」


「さっすがヨシさん♪」


「まっかせて~♪」



 その間にもラピスリ達は人神を地上に上げていた。

「ウンディ、背に乗せておけ。

 後で大都の避難所を教える」


「おうよ♪」


『ラピスリ! ウンディを――居た!』


「アーマル兄様、ウンディが何か?」

「血相変えて ど~したぁ?」


今度は銀龍が飛んで来た。


「兄様も分離して頂けたのですね」


「そうだ。飛翔、瑠璃と利幸だ」

「龍神様……」

銀龍の背に伏せていた飛翔が顔を上げて驚いて固まった。


ラピスリが瑠璃になる。

「飛翔、この先も私は瑠璃として人世で暮らすつもりだ。おそらく利幸もな。

 澪には人として接したい。

 黙っていてくれるか?」


「うん。確かに瑠璃だね。

 これからも宜しくね」ははっ♪


「宜しく頼む」ふふっ♪


「青生さんは?」


「まだ父と共に居る。

 順番待ちなだけだから心配無用だ」


「僕が先になってしまったんだね……」


「救助班を増やさねばならぬからな。

 飛翔も手伝ってくれ」


「そのつもりで来たんだよ」

「ラピスリ様、あちらにも――」ふわりと着地。


「スッゲー美神(びじん)!♪ わわっ!?」

やっとルサンティーナを視認した途端に、寿と響から御札が飛んで目に貼り付いた。

サッと寄った二人にギャアギャア言われている。



「うん。確かに利幸だね」飛翔が苦笑。


「中身は そのままだからな」


「なんか……安心したよ」


「そうか」ふふっ♪

「ルサンティーナ様、仲間が増えましたよ♪

 トシ兄は~~~だけど~」

ウンディを寿に任せて響が戻った。


「賑やかになりましたね♪」


「はい♪」







鳳凰神の件が解決したので復興作業に戻ると、知り合いが次々と――というお話でした。

早く神世の復興を終わらせて人世に帰りたいので頑張るユーレイ探偵団です。



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