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仲間を増やして復興開始



 ドラグーナとラピスリは青生と瑠璃の姿でサイオンジ達に会った。


「龍神様ぁ、オイラ達も そろそろ動きたくなってるんだがなぁよ」


「はい。そのお願いに参りました」


「そ~かなぁよ♪」

「ナンでもやりますよ♪」


「戦いは終わりましたので、救出作業なんですけど……」


「そりゃあ頑張らにゃあなんねぇなぁよ!」

「早く助けないとですよねっ、お師匠様!」


「ありがとうございます。

 それで、奥様は?」


「女神様と一緒に行っちまってなぁ」

「どこに何しに行ったのやらですよぉ」


瑠璃は神眼で捜していたらしく微笑んだ。

「お連れ致します」瞬移。


「瑠璃センセー綺麗だよなぁ……」


「ナンジョウ!」ポカッ!


「そーゆー意味じゃなくっ!

 素直な感想ですよっ!」


「龍神様ぁ、ビックリさせちまったなぁ。

 すまねぇなぁよ」


「いえいえ」あはは。


瑠璃がカウベルルとトクを連れて戻った。


「あなた♡」ぴとっ♡


「ドラグーナ様、何もお伝えしていなくて申し訳ございません。

 人世からのもの、神王殿からのもの、新たに運び込まれたものの中からトクさんが内包していらした魂片と同じ気の獣神が見つかり、合わせておりましたの。

 その協力をしていただいたのです。

 ですのでトクさんには全ての神力の写しをお礼にとアリティア様から。

 これまで以上に祓い屋として活動できますよ。ご安心くださいね」


「そ~かぁ、トクの女神様も見つかったかぁ。

 良かったなぁよ」


「はい♡ 兎の女神様、と~っても可愛らしかったの♪

 大きな鳥さんが飛んで来てビックリ♪

 私、兎さんが食べられちゃう! って思って薙刀を構えたの。

 そしたら『妻を迎えに来たのだが……』ですって♪

 兎さんと鳥さんね、ご夫婦だったのよ♪」


「そ~か そ~か♪」

「カウベルル様、イーラスタ様もいらしたのですね?」

雲地の崩落に巻き込まれていなくて良かったと安堵。


「はい。ですのでイーリスタ様をお呼びしましたよ」


〈ドラグーナ♪ ドラグーナ♪

 父様と母様いた~♪〉


〈良かったですね〉


〈うんっ♪ お嫁ちゃん達 見せてるの~♪

 義父(とう)様も来て~♪〉


〈『義父』は……おやめくださいね〉


〈だって~、その通りでしょ♪

 ソッチはラピスリに任せて来て~♪〉


「行ってください。

 皆様は私がお連れしますので」苦笑。



―・―*―・―



 狐の社には大勢の降臨神や、強い欠片持ち達が集まっていた。


「オフォクス様っ!」

職域から避難して来ていた獣神達がオフォクスの気を感じて逸早く現れた。


「これから復興だ」


喜びが湧き上がり、山に居る者達へと伝わっていく。


「ほら早く謝罪しなさいよね。

 こんなにも皆様が喜ぶくらい苦しめたの。

 自覚しなさいよね」

オフォクスの背から降りた響が、元ナターダグラル達を引っ張る。


「響ちゃん♪ ・・・誰?」

チャムがエィムを引っ張って来た。


「ナターダグラルしてた神様♪

 前期のダグラナタンと後期のザブダクル。

 反省してるみたいだけど、やった事は確かに悪い事なんだから、ちゃんと謝って、それから一緒に復興活動しないとねっ♪」


「ふぅん……モグちゃんイジメたのもアナタ達なのね~」じと~。


元ナターダグラル達、後退る。


「それじゃシッカリ謝ってねっ♪

 キツネ様、私は結界の方に行きますのでナターダグラル達お願いします。


 ヨシさ~ん! 手伝って~!

 トシ兄は来なくていいのっ!」



―◦―



 ソラとショウはサイオンジ公園で降ろしてもらっていた。

「ホウジョウさん!」「キンギョさ~ん♪」

瞑想していた二人を呼んで事情を話し、トウゴウジも呼んでもらった。




「そうねぇ……それじゃ半分くらい連れてって、残りは こっちで怨霊退治ね♪

 ダーリン♪ パパ♪ 弟子達を分けて神世組は この公園に集合ねっ♪」


「これからは死神様も仲間ですので結界も響が変えます。

 禍封じにするんです。

 入れるようになりますから、死神様も怨霊退治に加わってくださいますよ」


「全てが変わったのね~」

「良い方向に変わった」

「そうねっ♪

 それじゃあソラとショウは港町をお願いねっ♪」


「はいっ♪」「は~い♪」


「あら? ショウは口で喋ってるの?」


「喋れるよ~になった~♪

 モグも兄ちゃんも喋れるよ♪」


「もしかして……」


「ん?」


「ちゃんと神様に戻ってしまうのかしら?」


「戻れても~戻らなくていい~♪

 まだまだ人世で修行した~い♪」


「そう? でも安心したわ♪」


「ん♪ あのね、僕……神より犬がいい♪

 ず~っと みんなと一緒がいい♪

 だから神世では『兄様』だけど、人世では『兄ちゃん』♪」


「ショウ……そんなこと言ったら――」

「カワイイこと言ってくれるわねっ♪

 その願いを叶えていただけるように早く神様助けしに行かなくちゃねっ♪」


「あ……」「うんっ♪」


【ソラ、不安そうな顔しないの。

 怨霊になっちゃうわよ♪】


【そうですね。

 トウゴウジさん、ありがとうございます】


【ゴウちゃんでいいってばぁ】あはっ♪



―・―*―・―・―・―*―・―



 降臨神と欠片持ちとユーレイ達が神世に入り、地下に閉じ込められた神達の救出と、都や街の復興が始まって丸2日が経った。


 支配が解かれた人神達と王子達は神力不足な為、その活動には参加できず、ドラグーナの子供達の指導で修行に勤しんでいた。


つまり救出された神達に治癒や回復を施すのも、建物を元に戻すのも、全て獣神だけでしていたのだった。



「たーくっ! こんな小っこい身体で神力 使い過ぎだっつーのっ!

 俺、ヘロヘロじゃねぇかよぉ」


「マリュ、休憩ね♪」

モグがポイッとマリュースを背に上げて木陰へトコトコ。


「トーヤは犬でいいのか?

 人に戻してやろーか?」


「僕……怨霊になっちゃって悪いこと沢山しちゃったんだ。

 だから犬としてユーレイのお手伝いして償ってるの。


 でもね、嫌々じゃないの。

 今とっても幸せなんだ。

 人の子供だった頃……僕にはマリュしか友達いなかった。

 大人になってもサイしかいなかった。けど、今は沢山いるんだよ♪

 僕の後サイの相棒になったキンギョも僕を受け入れてくれたんだ。

 だから、僕は今、サイとキンギョの相棒なんだ♪」


「そのキンギョってヤツ、来てるのか?

 会って話したいんだが」


「人世で怨霊退治してる。

 ユーレイの纏め役。

 ソッチも放っとけないから」


「そっか。んじゃあコレが終わったら一緒に降りるから会わせてくれ♪」


「うん♪」「マリュース、モグ――」


「「あ……」」


「マリュース、どうして逃げようとしているのかしら?」


「カウベルル様から逃げるなんてナイナイ!」


「神力を調整します。おいでなさいな」


「はい♪」「……はい」


「マリュースは不満なのかしら?

 無理矢理に分けられた神力の不安定さが良くない事を引き起こしそうだから、神力の本体をマリュースに集めて、全ての写しをモグに込めるつもりなのだけど?」


「お願い致します!」「全部? いいの?」


「モグは支配の力も善にするのよね?

 信じているわ」


「はいっ♪」




 マヌルの里に着くと

「あなた♪」

黒猫神が宙を駆けて来た。


「え? カツェリス!? 無事だったか♪」


「ええ♪」スタッ。

「あなたも無事で良かった♪」


「封じられてたのか?」


「堕神にされていたの。

 皆様と一緒に来たのだけれど、私の魂を包んでいた猫を分離しないと神力が満足に発揮できなくて……それで復興に加わるのが遅くなってしまったのよ」


「ま、何にせよ会えたから万々歳だ♪

 俺は これからだからチョイ待っててくれ」


「ええ♪」




 カウベルルに連れられて最奥の部屋へ。

「今、術を受けている子神達を待ってね」


「はい♪」「子神?」


「ええ、子神達よ。終わったようね」


 扉が開いて出て来たのは人神の子――

「ダイ兄ちゃんとショウ兄ちゃん?」

「「あ……」」

――だったが犬になった。


「神様に戻れたんだねっ♪」


「そーなんだけどな」「だよねぇ」苦笑。


「ん?」


「僕ね、犬のままがいいんだ♪

 人世に帰りたいんだ♪

 だから犬で復興する♪」

「ま、俺もショウと同じだ。

 人世が気に入ったからな。

 オヤツが美味いんだよなっ♪」

顔を見合せて笑う。

「「だからモグと一緒に帰る」よ♪」


「うんっ♪」


『次、入りな』 「はい!」「は~い♪」







災厄の後始末その2は古の獣神の地だった今の『神世』の復興です。

神世の復興もユーレイ達が大活躍しそうです。

昔々の復興の主役だった継承ピュアリラ様なアミュラ様は、堕神にされていた獣神様達が本来の神力を発動できるようにしていますので。



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