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一人じゃない夜
大学生になった今こそ夜は楽しい時間だ
YouTubeを見たり、アマプラで気になっていた作品を見たりなど、夜は一日のうちで一番安心できる時間だ
でも小さい頃、夜が嫌いだった
今もそうだが私は寝つきが悪く、寝不足のためか小学校でよく気分が悪くなっていた
全然眠くならない中じっと天井を見つめ、明日は学校で気持ち悪くならないかなという心配をしていた
寝るときは父と手をつないでいた
毎晩寝つきの悪い私のために「おやすみマンボー」や「おやすみゴリラ」などいろいろな言葉で寝れるまで相手をしてくれていたことを思い出す
怖い話もしてくれていた
父の創作話なので全然怖くないときもあったけど、父とお話をしている間は次の日への心配は忘れ去っていた
でもやっぱり父のほうが寝るのが早くて、私は一人で薄暗い天井を見つめていたけど、繋いだ手から伝わる温かさは今でも覚えている