宇宙船へ…。
こんにちは。
今回も読んでいただく時間を取っていだたき、
ありがとうございます!m(_ _)m
では、本編へ!
「……っ!今はそのことを考えても仕方ない…!」
俺は、頭痛に耐えながらも、今までの二人の会話を
思い出す。
「たしか…?」
―あかり…ほんとに行くのか…?―
―もちろん。……―
あ…!確か、これで震えてるって…!…?
「どこへ行くんだ…?震える…怖い…?」
ブツブツと独り言をつぶやく。
頭痛はひどくなる一方だったが、流石に慣れたか、
大丈夫になってきた。
二人の会話は、そこで沈黙に終わり、しばらくして、
"あかり"と呼ばれる少女は、何かを取りに行った
様子だった。
「……。」
そこで俺も、頭の回転が止まってしまう。
なぜって、情報が少なすぎる。
今のところは、野原の場所のことも、
この場所のことも、何も分かっちゃいない。
少女ともう一人の自分のことだって、
何もわかんねぇまんまだ。
ただ、広場の真ん中で、つっ立って
頭を悩ませてるだけ。
さっきも、何か突っかかったものが取れた気が
したのに…!
「おい!213番!何をしている!」
広場に、声が響き渡る。声の主は、
結構年もいってそうな、老人だった。
でも、周りの奴らはおびえるように、
列をつくっていた。
「おい!213番!聞いているのか!」
「…!す、すみません…!今、行きます!」
そこで、あかりが小走りでやってくる。
213番と言うのはおそらく、彼女のことだろう。
『宇宙ワープまで残り1分。』
「…!宇宙ワープ…!?」
宇宙と言う言葉に驚きを隠せない。
まあ、この声は、誰にも聞こえてないけど…。
「え…?」
…っ!?き、気のせいか…?
―なんとなく…今は俺の言葉に反応したように聞こえた―
「おい!いい加減に列へ来い!213番!」
「…。は、はい…。」
もう一人の俺は、あかりをじっと見つめている。
そして一瞬、老人を睨む。
あかり自身もあの列へ行きたくなさそうだった。
でも、仕方なさそうに、列へと足を進めている。
列の先には、大きなロケットのようなものがずらりと
いくつも並んでいた。
こういうのを、宇宙船と言うのだろうか。
その時だった。
「俺も…行く…!」
今回もありがとうございます(T_T)
次回も読んでいただけると嬉しいです♪