いらぬ心配
こんにちは。"のん"です。
今回も前回に引き続きです。
では、本編へ!
― あかり…! ー
…!この名前…!…っ!思い…出せない…。
頭がジンジンする。とてつもなく痛い。
でも確実に分かること。
それは俺がどうかしてるってことだ。
知ってるけど知らない…自分でもわからない。
聞いたことある声、聞いたことあるセリフ、
聞いたことある名前…。…?名前?なんで俺、
それが名前だってわかったんだ?…なんとなく…だよな?
…っ!わかんないことだらけじゃねぇか!……。
ふぅ…落ち着け俺…。
…………。
しばらくして落ち着く。
混乱はおさまんないけど、考えれば考えるほど
わかんねぇし、頭も痛くなる。
それを続けても意味はない。
でも……
…!
「ハァ…ハァ…ハァ……スゥー…ハァ…」
一気に起き上がる。深呼吸をする。
いつの間にかここは近くでも大きくて有名な病院。
いや、いつの間にかじゃない。
あれこれ考えるうちにぶっ倒れて…
―ガチャ―
「…!誠君!目、覚めたんだ!よかったぁー…」
「え…あ、えっと…」
こういうときはどう返したら良いのだろうか。
迷ってるうちにあれこれ説明される。
声をかけてもまるで聞こえてなくて…とか、
急に顔色悪くなって…とか、とうとう倒れて…とか。
でも、全てが上の空だった。
心配されるのも慣れてるし、それがただの共感で、
その時だけって言うのも知ってる。
だからこそ聞く意味すらもない。自分が大丈夫か
どうかなんて、自分が一番わかってるんだから。
前のように…。…?前…?前って…
―いつの事言ってんだ俺…?―
今回も読んでいただき、ありがとうこざいます。
次回作も読んでいただけると嬉しいです。