表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
<R15>15歳未満の方は移動してください。

ふと思い付いた独り言

結婚率の減少、それは世界が開かれ、人間が自由を獲得したが故の副作用だと愚考する。

作者: 方丈陽田

 呼ばれてもないのに現れる思考的露出魔なろう作家であります。

 本日は、昨今の少子化問題の原因について、その要因の一つを思い付いたので、なんとはなしに露出していこうと思います。


 少子化。

 まぁ、読んで字の如く、子供が少なくなってんぞ、というそのままの現象です。

 近年の日本では、問題として長く叫ばれていますが、中々解決の兆しの見えないお話でありますな。


 その理由は、色々とあるのでしょう。

 一番分かりやすい理由としては、子供を育てる金銭的余裕がない、というものでしょうか。

 自分の事だけで手一杯であり、子供を満足に育ててらんねぇよ、と。

 バブル崩壊から続く不景気の闇は、未だに日本経済を包んでいるような気がしますし、まぁ無理もない主張だわな、と。

 かくいう筆者とて、裕福な暮らしもしてないしな。給料が上がる様子もないし。本当に景気は上向いてるのかね。


 そして、そんな理由の一つに、そもそも結婚率が低いというものがあると思われます。

 チョロッと調べた限りですが、日本における結婚率は減少傾向にあるようです。

 そりゃー、子供も減るわな。

 子供は夫婦で作るもの、という基本的な価値観が根差している以上、結婚していなければ子供も増えやせんわな。


 では、何故、結婚しないのであろうか。


 これまた、理由は様々であろうが。

 ここでは、価値観の変遷を軸に持ってこよう。


 一昔前では、見合い結婚というものが一般的だったという。

 一般家庭でもそうだったのかは知らないが、まぁそれほど珍しくはなかったんじゃないかな、と。

 世話焼きな親戚やら何やらが、こんな子はどうや? と若者同士をくっ付けるのだ。

 勿論、その結果は「今回は縁がなかったようで」という場合もあるのだろうが、紹介してくれた何某氏の顔を潰さない為にも、ある程度の妥協はあったと思う。


 しかし、現代はどうだろうか。

 恋愛結婚至上となり、見合い結婚というものはとんと聞かない。

 少なくとも、筆者の周りで自分も他人も含めて、そんな話を全く知らない。

 その代わりに婚活相談所みたいなものもあったりする訳だけども、やっぱり本人の希望を聞いてる辺り、中々難しいだろう。

 誰だって、理想の伴侶が欲しいだろうし。

 時折、無茶な条件を付けてきた相談者の話がネット上でネタにされていたりするが、筆者自身は「無茶な」とは思うが、笑う気は更々ない。

 筆者自身、相談所に希望の相手を聞かれたら、金髪赤目ポニテ巨乳で自分の事を無条件に肯定して惚れてくれる母性だだ漏れなナイス美少女が良いです、と答えるに決まっている。

 まぁ、そんな相手がいないし、そんな事を言えば鼻で笑われた上に蹴り出されて塩を蒔かれる結末しか見えないから、結婚相談所になんて行かないのだが。

 ともあれ、そんな感じなので、勝手なマッチングをする訳にも行かず、流行っているとは言えないシステムとなっている。


 それで話が脱線しつつあるので軌道修正するけども。

 恋愛至上となった事と合わせて、世界が開かれた事も結婚率を低下させる要因だと思われる。

 インターネットが発達して世界中と繋がり、言語学が進歩した事でその気になれば誰とでも意志疎通が可能で、更には交通機関の発展によって地球の裏側にだって行こうと思えば行けるようになった。法律の制定によって、国際結婚だって出来るしな。

 つまり、伴侶候補としての選択肢が大幅に増えたのである。最近のマイノリティへの配慮とやらで、同性同士の結婚も進みつつあるので、対象者が全人類となる日も近いだろう。

 選択肢は、約80億。まだ性の壁があるので、その半分としても40億だ。

 選べる訳がないよね?


 ジャムの法則という心理現象がある。

 簡潔に言うと、選択肢が多いほど選択できなくなる、というものだ。


 40億の選択肢など、もはや選べる筈がない。

 自分の目に見える範囲には理想の相手がいなかったけど、もしかしたら世界の何処かにはそんな相手がいるかもしれない。

 いつか、運命の糸で結ばれた最高の相手と巡り会えるかもしれない。

 そう思えば思うほど、中々、妥協が出来なくなっていく。

 だって、まだ出会っていない候補者がたくさんいるんだもの。

 自分だって、甘く切ない物語のような恋愛をしたいんだ、と思ってしまう。


 その結果、待って待って待ち続けて、機を逃してしまうのだ。

 見合いであれば、妥協の理由もあっただろう。

 世界が大き過ぎれば、やっぱり妥協のしようもあっただろう。


 だが、価値観が変わり、世界が手の届く程に小さくなってしまった事で、人間は何も選べなくなっているのだ。


 もはや、この流れを止めるには、徹底した管理社会にでもするしかないのではなかろうか。

 反発を抑えつけて、上からの命令で強引にくっ付けるしかない。


 自由であるが故に、日本は、そして人間は滅びへと突き進むしか無くなっているのだと感じた考察でした。

適当な事を好き勝手に述べているだけなので、あまり本気にしないで下さいね。


なんだか、世界征服を企む秘密結社の理論みたいになってしまったし。

自由の国からスーパーヒーローが送り込まれてきそう。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
[一言] 本当に少子化を解消したいと国が思うのであれば、 25歳になっても特定の恋人がいない人達を強制的にくっつけるとか。 後は別アプローチとして、産んだ後の負担を限りなく少なくするとか。 (例)産…
[一言] 事実として別に人類が滅んでも全く困らないのが問題だよね。家を継ぐとか言ってる方がまだ目的があった気がするわ。 そして恋愛至上主義と結婚は相性悪い、なぜなら数年で覚めるのは生物的に正常だから。…
[一言] ベビーブームのときは、日本中が田舎みたいなものだったので。そして田舎の娯楽と言えば…?避妊具も無かったでしょうし。 バブルと同じで、実はその時がおかしかったということじゃないかと言う説はど…
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ