表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
59/61

28話 創造魔法の真相は魔法の中ですごく深層(?)

前回のあらすじ:神は貧乏! ―マスター?

 状況は分かったけどさっき創造魔法の使い手は二人って言ってたよな。

 俺と陽はわかる、光と闇は?

「そこに気づくとはさすがだね、お兄ちゃん」

「おいこら、勝手に人の考えを読むな」

「てへっ。あで、コラー! 女の子を叩くとは何様だー!」

「兄です」

「うぐっ」

 少しむかついたから頭をチョップしただけなんだが。

 まあいいか。

「それで、何に気づいたの? 光はわかっても私はわからないのだけど」

 あ、おじいさん口調が治ってる。不思議な人だな。いや、神か。

「創造魔法の使い手なのになぜ光と闇が使えているのかが気になって」

「ふむ、確かにそこに気づくとはさすがだね」

「こっちもかい」

「確かに。さすが陰」

「お前もか、陽」

「それもそっか」

「鸞さん!?」

「・・・た、たしかにー(棒)」

「無理はしなくても・・・」

「空気読んだんだから突っ込んでよ! 恥ずかしいじゃない!」

 急に三笠さんの顔が真っ赤になったから本当に恥ずかしそう。

「まあまあ、落ち着いて。ね?」

 ね?って。もう少し言い方あるんじゃないですかーシスさん。

『ない』

 即答かよ。

『別にいいじゃない』

 いいけどさぁ。

『何か不満でも?』

 ・・・もういいや。

「本題に戻るとねー、確かに私と闇は創造魔法を使えるけど持ってはいないんだ」

 余計わからん。

「お兄ちゃんの能力に【スキル共有】ってあるでしょ」

「そういえばそんなものもあったな」

「それで私たち二人は使えるってわけ」

 ほー、なるほどね。

「いーーーーん-ーーーー?」

 なんかシスさんが不満げな表情をしていらっしゃる。

「私が前に説明したはずですけどー?」

 ・・・。!?

「え? ほんとに?」

「うん。陽は説明してもらってないだろうけど」

「しっかり言ったよ」

「アランが?」

「うん」

「あっそう。それは申し訳ない」

 記憶を遡れ、なるべく長く。

 えーっとーーーーーーーー......


===〔12話の最初の方〕

 そういえば光と闇に会ったら開放される能力がなかったっけ?

―あったね。

 それ結局どうなったの?

―無事に解放されて、陰の能力は【スキル共有】が、陽の能力は【詠唱変換】が、それぞれ解放されたよ。

 ・・・? 詳しく説明してくれます?

―【スキル共有】は陰が持っているスキル・魔法を違う人が使えるってやつ。

 それ悪用されない?

―一応許可した人にしか使わせないようになっているから多分大丈夫だと思う。

 じゃあ【詠唱変換】は?

―【詠唱変換】は、創造魔法で試行した魔法を詠唱に変換出来できる能力。だからそれを使えば【飛行】とかが詠唱に変換出来て例えばそれを生徒に教えれば生徒も【飛行】が使えるようになるってこと。

 俺より陽の方ほうが強つよくない?

―陰の能力も結構大事だよ。創造魔法が光とか闇も使えるようになるってことだから。

 わお、超便利。

―だから両方ないよりはあった方が全然いいよ。

 使いこなせるようにしておかなきゃね。

===


「あ!」

「私が話したことを忘れるとはいい度胸ね!」

 なんか急にキャラ変わってない?

「がは!?」

 急にシスに腹を蹴られて壁まで吹っ飛んだ。

「げほげほ、はあ、はあ、なぜ、蹴った?」

「なんかピキってきたから」

 頭に液体がかかっているように感じたので手を当ててみると赤い液体が垂れていた。相当重体だな。

「しーすーさーんー? さすがにやりすぎじゃないですか?」

「ほ、ほらー、そのー、力加減がね」

「ごは!」

 と、吐血もしてきた。

「だ、大丈夫?」

「み、三笠さん。ま、まぁ、なんとか、生きてはいます。はぁ、大丈夫ではないですがね」

 体が重くて立ち上がるのもできない。

 相当重体だよー。なんてのんきにしている暇じゃないけど。

「た、たすけて、光」

 何でここで光を選んだかはわからない。

「はいよー。うゔん。あー、あー。よし。すー、大地の恵みよ」

 !? なにそれ?

「恵みを集中させ、対象者の傷を癒しておくれ。創造魔法第三流派第一奥義:無限(Infinity)癒し(Treatment)

 いんふぃにてぃとりーとめんと? 何それ?

 って思ってたら傷が全部癒えてる!?

「・・・。なにこれ?」

「おっとっと。まさか説明する前に使うとはね」

「よかった、バタッ」

「光!?」

 突然、光が膝から崩れ落ちて反射で腕を背中に回して受け止めた。けどなぜ反射でこんなことができるのだろうかとミステリー物語の主人公のような疑問をしたけどこれは哲学だと察して疑問は解けた気がするけどやっぱり何かが関係している気がして止まない。

 ・・・あれ? これ魔力が足りなくて倒れたのか。

「さすがに光には早かったな」

「う、うるさいよ、闇。そっちこそ、早い、よ」

 目が閉じ、首から力が抜けた。

 光!って叫ぼうとしたけどこれはただ単に寝ているだけなのでそっと寝かしておこう。


 光とそっとソファーに寝かしたところで、鸞さんがカシさんに戻っていて角っこで寝ていて三笠さんはなぜか三笠さん専用のベットが置いてあってそこでスヤスヤ寝ていて闇はリーナさんと外に行って戦っていてここに覚醒状態でいるのは俺と陽とジャーラさんとシスアランゼーシャラーサ、訳してシアゼラの七人になった。

 ・・・もうちょっとマシな訳し方を考えないと。

「さてと、さっきのは何かを話さないとね」

「あ、はい。お願いします」

 聞こうとしたら急に立ち上がって本棚の方に歩いて行った。

 よーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーくみたら何やらすっっっっっっっっっっっっごぐ分厚いThis is super bookみたいな本があった。凄そう(小並感)。

 そして、案の定その本を持ってきた。

「よっと。これはね、先代の創造魔法の使い手が残してくれた創造魔法取扱説明書兼奥義リストだよ。試しに持ってみて」

 持つ?

「「陰/陽が先に持って」」

 嗚呼、意見がかぶってしまった。口論のスタートだ。

「そこはさー、レディファーストでしょ?」

「いやいや、どんなものか知らない本を先に女の子に読ませるのはおかしいでしょ。こういう時は男の子の方から率先して実験体...じゃなくてテスターになってもらわないと」

「本音が漏れてるぞ。しょうがないな」

 折れて本を持ち上げようと触った瞬間、魔力がごっそり持っていかれた。

 視界が一瞬ゆがんだが、一大事にはならなかった。

 恐る恐る持ち上げると案外軽かった。俺のモバイルバッテリーより軽いね。

 ページを開くと見たことがない言語で謎の文が書かれていた。

 初めて見るのになぜかなんとなく内容はわかる。どういうことだ?

 と思ったら何かを覚えた気がした。

 と思ったらはじめて見る言語の謎の文がよく見る言語に代わってた。

 えっと、何々?

『これと読んでいる人へ。ここのご飯はおいしいぞ』

 なんだこいつ。

『っと、そんなことはさておき。これを読めているということは君が創造魔法の使い手ということだ。代償は大丈夫な物だった? 僕がこの魔法を使えるようになった時の代償は[太陽の明るさが少し暗くなる]っていうつまらないし変わったところを全く感じないような代償だったよ。君の代償はもう少し面白いものであることを祈るよ』

 この人はいったいどんなことを祈ってんの? はた迷惑。

『この本には僕がかき集めた創造魔法の情報を記しているよ。君なら【文字イメージ】とか【物体召喚】とかをスキル作成モードで作ったんじゃないかな。なぜわかったかって? 書物を調べていくうちにわかったんだ。創造魔法を持っている人は全員必ず【文字イメージ】と【物体召喚】を作っているとね。なぜかはわからない。いくら調査してもわからなかった。もし僕が死ぬ前にわかっていたら一番最後の方にメモとして書いておくよ』

 本当に創造魔法って不思議だな。

『創造魔法は一般的には想像を具現化するから創造魔法と呼ばれている。これは覚えていてほしい。創造魔法は想像力が豊かな人と貧しい人で威力が分かれる。しかも得意なイメージは強くなる習性があるからあの人は攻撃系の創造魔法が得意であの人は日常で使うような創造魔法が強かったりと、結構分かれるんだよね。それはおそらく気づいていると思うけど。でも共通して同じ強さの創造魔法がある。それは創造魔法の奥義だ。この奥義は複数の流派に分かれており、第一流派から第三流派まである。これは本当に消費魔力が多いから連発には注意ね。これは連発しなければ魔力切れになることはあまりない。でも、もともと普通の魔法使いが創造魔法を使えるようになった場合は別。創造魔法の使い手と血がつながっているのなら大丈夫。でも、回復系の奥義を血がつながっている人にかけるとどうしても感情が大きくなって威力を最高にして回復しやすいから結構魔力切れになりやすかったりするよ。もしかしたらもうソファーで寝ているかもね。まあそれはないか。HAHAHAHAHAHAHAHAHA』

 な、なんかむかつくな。

『ここからは真面目に行くよ』

 最初っから真面目にいけ!

『創造魔法の奥義には奥義中の奥義が存在する。それは創造魔法第零流派だ。1~3ではなく零。もちろん奥義の中で一番強い。【限界向上(オーバークロック)】は第零流派の中の一つだよ。初めて使ったときはそんなことを知らないで体は一つなのに心は四つっていう不思議な状況になっただろうね』

 何でこの本はこんなに知っているんだ?

『第零流派は意外と種類は多いが、ものによっては計り知れない魔力と力が必要なものもある。そういったものは【限界向上(オーバークロック)】の状態でなければ使えない。そして、言い忘れていたけど創造魔法奥義は詠唱を必ずしなければならない。詠唱を忘れると想定していたよりも弱い力しか出なかったりそもそも発動しなかったりする。今度から【限界向上(オーバークロック)】を使うときは詠唱を忘れないでね? 正常に発動すると一心同体になるから。めっちゃ強くなるよー。―マスター? なぜ男装をしているのですか? あ、いやーこれはね、たまには私も男装してみたいなーって思ってね。―程々にしてくださいね。 は、はーい。こほん。実は、名前は名乗らないけど私は女の子だよ。もしかしたら今後会うかもね。その時を楽しみにしているよ。良い創造魔法ライフを!』

 ・・・。

 いろいろ突っ込みたい部分はあったが、とりあえず本を閉じてテーブルに置いた。

 ちなみにメモはなかった。

「どうだった? なんか進展はあった?」

「とりあえずむかつきました。陽、読んでみな」

「ん-、どれどれ?」


「・・・。ものすごく投げたい」

「でしょ」

「そ、そんなにひどい内容だったか...まあいいや。少し奥義講座をしよう。外で待っててくれ」

某Mのお店で月見バーガー食べてきました。一番高いやつ。

むっちゃ美味しかった。

なぜ濁すのかというと本文でやらかさない練習です。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ