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27話 私たちの真相?

前回のあらすじ:

なんか協会に行ったらよくわからない白い空間に飛ばされた。どこだここ?


文字数(空白・改行含む):4,618文字

文字数(空白・改行除く):4,358文字

「いらっしゃい、二人とも。よく来たね」

 明かりはついていないけどちょうどいい光量のこの部屋。

 そして一番奥に座っている人(?)。

 私の感が告げている、この人はやばい人だと。

 でもなぜだろう、緊張はしない。不思議な感覚。

「そんなに力を入れなくて大丈夫だよ。別に私たちは気にしないからさ」

 三笠さんと鸞さんは確かにそれでもいいかもしれないけど明らかにオーラが違う人たちがいるから力を抜こうとしようとしても全く抜けない。

 それにしても三笠さんと鸞さんかいるのになぜか全く違和感がない。

 ・・・ねえ、どう思う?

『あの人が明らかにすごい人だというのは伝わってくる。だがなぜだか知らないけどそれ以上の情報が見えない。それに、確かにここに三笠さんと鸞さんがいるのに全く違和感がないのは謎』

 やっぱ陰もそんな感じなのね。

「あのー? 全部聞こえていますよー?」

「「!?」」

「無駄だよ二人とも。リーナ神は傍受が得意なんだ」

「ちょっと! 私のことを神付けにしないでよ」

「だって神なんだからつけなきゃじゃないの?」

「ないほうが自然でしょうが!」

「どんな理不尽?」

「「・・・」」

『・・・絶対勝ってやる!』

 何を言っているのかいまいちわからなくてあやふやしているけど落ち着くまで待ってみよう。

 ちなみに陰は傍受されたことがよっぽど悔しいのか絶対に傍受されないように強力な暗号化を作っている。

 程々にしなよ~。

『あれはこうしてこれはこうで、いや矛盾が発生する。じゃあここはこうで・・・ダメだ。これじゃ強度が確保できない。じゃあここをこうか? いや、こっちだな』

 これは心を読んでいるので本人にはおそらくみられているということは知らないでしょう。おそらく。

 夫婦喧嘩のように討論していた三人がやっと落ち着くかと思いきや全く落ち着かない。

「こほん。落ち着きな、三人とも。お客さんを困らせているではないか。私も本題に入れないであろう」

「すいません。つい」

 一番偉そうなあのひとが止めに入ったけどこれ止めなかったら永遠に続いたんじゃ...

「よいよい。口論になるのは見てて面白い。白熱するのは嫌じゃがな」

 ????????????????????

 おじいさんみたいなしゃべり方。見た目は結構若いのにそうとう年を取っているようで。

 疑問しか頭にはない私を見て少し笑った。そして口を動かし始めた。

「さて、まずは自己紹介からしよう。私はあの世界の大名神・ジャーラだ。簡単に言えば大黒柱の神じゃな。そしてこっちは」

 だ、大名神!? やっぱり偉かったか。にしては魔力が薄いような? 表に出していないだけなのか、神は魔力はつかわないのか、どっちでしょうかね?

 考えていると、あの時私に話しかけてきたであろう人物が大きく手を挙げてしゃべり始めた。

「私は魔法神・リーナ! 気軽に名前呼びでどうぞ~」

 魔法神か。こっちは相当な量の魔力が見える。魔法の神って感じ。

 次は流れ的に

「私たちのことは紹介しなくてもいいでしょ?」

「鸞はよく知ってるだろうから大丈夫でしょ」

「そういえばここには一人称が〔私〕の人しかいないのか?」

 唐突に別の話題に切り替わったのは置いておいてあまり三笠さんは知らないから説明してくれるとありがたかったんだけど、まあいいや。

「俺は俺だぞ」

「そういえば、陰は〔俺〕だったね」

 なんでこんなに陰は早くここに馴染めているの?

 ・・・私も環境適応能力を上げなければ。

「あとはあの二人だね」

「「あの二人?」」

 ドアの向こう側から大きな足音が聞こえる。どんどん近づいてきてドアが大きな音を立てて開いた。

「たーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーのもーーーーーーーーーーーーーーーーーーー!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」

「シス、長い」

「長くていいのーーーーーーーーーーーーーーー!!!!!!!!!!!!!」

「うるさい」

「はい、すいません」

 来たのはまさかのシスとアランでした。でもなんで?

 シスとアランがあーだこうだ言っているのを横目に、ジャーラさんが手をたたいた。

「さて、全員揃ったところで本題に入ろうか。長話になるけど我慢してね」

 いったい何を話すのかが全く想像つかない。


 この話は少し前のこと。

 この世界は特に大きな変化はなく、普通の生活を送っていた。冒険者・商売人など、誰もが元気に暮らせる空間だった。

 でも最近になって謎の集団が活動してきた。

 その集団の名は決まっていないらしいけど、私たちは否定派と呼んでいる。

 この名前は今の魔王を否定しているというところから取った。

 その否定派はまだ活動を始めたてなので目立った活動はなかったし、目的もはっきりしていなかった。だが表に出ていないだけで裏では着々と活動が進んでいたみたいだった。

 そして少し時間がたつと、この世界とは別の世界線、つまり陰や陽が住んでいた世界へ干渉を進めてきた。

 さすがに放っておけないのは明らかで、あっちの世界の神からも伝達が届き、対処を始めた。

 でも世界線を越えて活動しているので対処は困難を極めた。

 少しは対処できるが別世界線へのアクセスをしづらくすることしかできなかった。

 だが、アクセスしているだけでまだ影響は何もなかった。

 そしてアクセスが始まってから数週間がたったころ、事態が一転し始めた。突然、別世界の人間が住んでいるところを破壊しようとし始めた。

 つまり、地球を消滅させようとしている。


「地球を消滅!?」

「なぜそんなことを?」

 驚きが隠せない。そんな起こしてはいけないことをやろうとしているのだから。

 ジャーラさんは口を休めなかった。


 なぜかというと、これは一説でしかないのだが、消滅させて新しい惑星を作り、簡潔に言うと魔物の住処にして人間が魔物を狩るのではなく、魔物が人間を狩る世界を作ろうとし始めた。

 ・・・この問題は本当に解決が難しい。

 でも、魔物だけの世界も存在するし、魔物が人間を狩る世界も存在する。

 この世界がたまたま人間が魔物を狩る世界だったってだけなんだ。

 だから私たちは考えた。その節が当たっていると信じ、魔物が人間を狩る世界へ転送させればいいじゃないかと。

 思いついた瞬間、私たちは行動し始めた。

 転送予定の世界の神にも了承をもらい、転送の準備を始めた。

 でも、転送装置はまだ作れていない。

 正確には、作ることが不可能なんだ。

 何とか作ろうと試行錯誤しているけどもしできたとしても圧倒的に時間が足りない。

 そこで、魔法を得意としていて普通に生活している世界から人間を転移させて、時間を稼ごうとした。


 ここでふと、一つの疑問が生まれた。

「なんで元凶は転送できなくて転移はできるの?」

 この疑問に、鸞さんが口を開いた。

「それは僕から説明するよ。魔法に触れていない人間は魔力の扱いも知らない。それとの関係性は詳しくはわかっていないんだけど、魔力の扱いを知らない人間は転移できるんだ。なぜだろうね」

 そっちもまだわかってないんだ。


 少しづつ転移させていき、大きな戦闘へと備えた。もちろん、起きないのが一番だけどね。そして間もなく予定の人数の転移が終わろうとしていた時、事態が急展開した。


 すると急に雰囲気が重くなり始めた。

 私と陰は唾をのんだ。

「否定派が人間を乗っ取り始めた。そして最初の標的が、君たち二人だった」

「なっ!?」

 驚きが隠せない(二回目)。


 何としてもそれは防がなければならないと思い、対策を始めたが、乗っ取りは初めてだったので対策が間に合わなかった。

 でもあきらめなかった。最後の希望を信じ、完全に乗っ取られる前に二人を転移させた。

 無事に転移は成功した、が、予想外のことも起こった。

 転移できたのは魂だけで、体は転移できなかった。

 さらに、ここ数千年いなかった創造魔法の使い手に二人が選ばれた。

 歓喜の声も上がったが、創造魔法には一つ代償があるはずなのだ。

 警戒も同時にしなければならなかったので私たち一同はピリピリしていた。

 そして代償が判明した。


 1、陰と陽の身体が接続

 2、世界の壁が薄くなる


 この二つが代償として判明した。

 1は影響は少ないのだが、問題は2だった。

 これにより否定派の活動が加速。対策スケジュールを見直さなければいけなくなった。

 でも、創造魔法の使い手が現れたので、総合的に見たら+に収まった。

 二人は創造魔法を手に入れたせいでほかのスキルが全く持っていなかったのでこちらから補助をいれた。

 まあやりすぎてインベントリのLvがおかしくなったんだけどね。


「あ、そうだ。陰」

 話を聞きながら暗号化技術を作っている陰に話しかけた。陰は不思議そうな顔をしているけど。

「はい?」

「この世界に着いたとき、なんかゲームっぽいと思わなかった?」

「あ、思ったかも」

「あれは早く慣れてもらうためのこっちからのおもてなしだったんだけどどうだった?」

「確かにわかりやすかった」

「あれ結構維持費がかかるから請求先を陰たちの魔力に変更しとくね」

「え?」

 陰は予想外のことを言われて唖然としている。でも、サポートに入りようがない。私からは。

 と思ったらリーナがしゃべり始めた。

「大丈夫だよ、みんなは私より魔力量が多いし、たとえ200,000,000,000,000,000,000,000,000,000,000,000,000,000,000,000,000,000,000,030,000(200那由他(なゆた)飛んで三万)回請求されたとしてもかすり傷だから!」

 にひゃくなゆたとんでさんまん?????

 那由他は1那由他が10の112乗で・・・考えるだけで頭が痛いや。

 私たちの魔力はいったいどうなってるの?

 でも、

「じゃあなぜ神たちからしたら請求が重いの?」

「実は、私たちから引かれると、魔力じゃなくて神力から引かれるんだけど転移をたくさんさせていた影響で今、財政難でね。貧乏なのよ」

「なるほど」

 へー。魔力じゃないって大変だね。

 明らかに顔が濁っているし、相当貧乏なんだろうね。

 このタイミングで陰が急に口を開けた。

「じゃあ鸞さんと三笠さんもそれで転移してきたってこと?」

 質問をすると、三笠さんと鸞さんは向き合い、そっちが説明してと目力で争っている。

 折れたのは鸞さんだった。

「実は違うんだ。ごく低確率で死亡すると世界線をまたいで生き返るときがあるんだよね。そしてその人は不老不死ではないけどその転移先の世界で死ぬと新たな体で生まれるんだ。知識は保持したままね」

 不思議なこともあるんだなー。

 と思っていると、ジャーラさんが悩んでいる顔で話してきた。

「なぜ世界線を跨ぐかが未だに解決できていないんだよね。早く解決したいんだけど別に困っているわけではないから優先順位は低いんだ」

「え、優先順位低いの?」

「早めてほしかったら三笠が手伝ってよ」

「早く言ってよ! いくらでも手伝ったのに!」

「え...。早く言っておけばよかった」

自分が書くとどうしても言葉が多くなってその場の表現が少なくなってしまうんですが許して下さい。直そうと頑張っております。直るまでお待ちください。善処します!!!!!!!!

そういえば200那由他飛んで3万のネタわかる人います?






最近のお気に入りはカップ麺の蕎麦です。

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