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26-2話 Tonight(男)

Zenkai No Arasuzi:

なんだかんだドタバタしてたけど何とかなったね。(?)


※注意※今回、結構過激です。R要素がたんまり(?)入ってます。

 ノリと勢いに乗ってお風呂に突撃したのはいいものの、広すぎて怯えている今日このごろ。

 そんなことは忘れようとのんびり体を洗っている。

 けど頭を洗っているときに浴槽のほうがざわつき始めた。

 頭を洗っているせいでなんでざわついているかは見えないけど僕のクラスの男子がざわつくということはろくでもないことか、ろくでもないことか、くだらないことしかないから危険ということはわかる。

 不用意に頭を突っ込まないようにしよう。

「グロウ、随分入念に体を洗っているね」

「いつもこのくらい洗っているけどね。なんか変な臭いとかしたら嫌だから」

「意識し過ぎな気がするけどね。ま、入念で悪いことはないさ。先に入るよ」

「わかった」

 ノヴァは僕の隣で一緒に体を洗っていて、僕より先に終わって入っていった。

===

“ノヴァ・ザンギジャス”この世界では珍しく後に家名が来ている。身分としては平民なのだが、王族に似ている魔力で魔法に優れていると言われている。だが実際は魔法がうまく使えるのは半数人しかいない。これは魔力が関係しているわけではなく、本人の性格上魔法に向いていないという理由。簡単に言えば文系と理系みたいな感じだ。とまあこんな感じに説明できるようにこの家系は平民にしては人数が多いと言われている。実際王族と同じくらいこの家系の人がいて、両親は毎日大変らしい。まあしょうがないね。少し可愛そうと思うくらいだけど。ノヴァの得意属性は自然属性。木や水などってこと。

===

 急いで体を洗い終え、端の方にノヴァがいたのでそこに一緒に入ると何やら反対側の端が盛り上がっていた。

「あれは何?」

「さあ、俺もわからん。だがあの様子を見るに女湯を覗こうとしていそうだな。不潔な」

 あ、やっぱり覗きだったんだ。お年頃の男の子だね。僕もだけど。

「よくもまああんな挑戦的なことができるな。グロウはしたいと思う?」

「いや、そうは思わないね」

「そうだよな。ハイリスク・ローリターンだ」

「ローでもリターンはあるんだ」

「男子なら女子の裸体はみたいだろ」

「裸体って。言い方悪い」

「誰もが思うことだろ? 生理現象だから何も不思議なことではない」

「生理現象だからって覗きは良くないよ」

「それはそうだ。だが(けが)れた奴らは思いつくんだろうな。だが思いついても実行に移るととはおかしい」

「例えそうだとしても口が悪いよ」

「・・・そっすね」

 ノヴァはいい人だけどこういう状況になると口が悪くなっていく。もう慣れたけどね。だとしてもなんとかして症状を和らげなきゃ。

 まあ努力しても1nmすら変わってないんだけどね。

 それにしても

「温まるねー」

「そうだね。疲れが体の底から取れていくよ」

「ほっこりするねー」

「そうだな。あいつらを気にしなければ」

「まあまあ、そのうち収まるよ・・・多分」

 全く信用できない単語出てしまったけどこれは事実。

 実際、いつ終焉に向かうかわからない。

 早く終わってほしい。


 気にしないでノヴァと話しながらかれこれ十数分立った。

 話していてよくわからなかったけどあっちの方で動きがあったみたい。

 向こうとは反対側のお風呂、つまり女湯で動きがあった。

 やっと覗きに気がついたみたい。

 こっちとしてはありがたいけど果たしてどうやって対処するのか、全く想像ができない。

 僕はあまり異性との関わりはないから、アルターくらいしか得意魔法とかを知らない。

「動いたな」

「ん?」

「あっちから魔力が出ている。警戒心が強くなって臨戦態勢に移行したな。それも結構大勢が」

 ノヴァは魔力に敏感で魔力がどっちに流れているかや、魔力を覚えればこれが誰の魔力化を視ることができる。

 みんなできるわけではない。しかもそれだけではなく、

「おっと? なんか急にアルターの魔力が濃くなったな。これは撃つぞ」

 こんな風に魔法を撃つ予兆までわかっちゃう。やばいね。

 さて、それは置いといてアルターによる反撃が始まりそう。

 どうなるかなー。

「来る」

 魔法がのぞいていた男子に襲い掛かり、カチコチに凍てついた。

「あれ息できてんの?」

「わからない。でもアルターだから大丈夫でしょう」

「・・・。お前ずいぶんアルターのことを信用しているよな」

「べ、べべべべべ別にそんなこと」

「ほら、動揺しまくってんじゃん」

 ・・・確かにそうかも。

 一方、騒いでいた男子たちは今はめちゃくちゃ爆笑している。

「バチが当たったなぁ! ざまあみろ!」という声もある。確かにその通り。


 さて、お風呂から上がった僕は自分の部屋に戻り、寝る支度をしていた。

 ルームメイトはノヴァとなぜかニーラがいる。

===

“ニーラ・ミーシャ”どっちが家名なのか自分の名前なのか聞いただけでは全く判断がつかないがミーシャが家名。この家は何かしらの属性が強いわけではなく、生まれてくる人によって得意属性が違うという全く属性が定まっていない家系。このような家は数が少ない。たいていは親のどちらかに寄るのだが全く寄っていない。恐ろしい。魔法補助器具は愛用しているものがある。ニーラは腕につけるリング型。そして言い忘れていたけど女子。そしてボクっ娘。グロウとノヴァとアルターの幼馴染であり、アルターが発行する『グロウ過剰・大量接触許可証』を持っている。そして、なんて言うか・・・あのー・・・えーっと・・・少し常識がないところがあったりー、するーのかなー? 簡単に言えないけど油断したら体のどこかを攻めてきたりする。不意打ちするのが大の得意。そして、多種多様なフェチを持っている。・・・人の説明でこんなに恥ずかしくなったの初めて。

===

 さ、さて、ここで疑問が出てくるだろう。その許可証はいったい何なのか。

“グロウ過剰・大量接触許可証”長いからここから許可証と訳させてもらう。この許可証は一言で言うと「アルターはグロウに好意を持っていてほかの女子と接触するのは避けてほしいけど、避けるとそれはそれでいやだからこれを持っている人となら沢山喋ったりしていいよ。たとえグロウと一線を越えても許してあげるよ。一線はTPOと何をしたかに基づく」という許可証だ。はい。意味が分からない人は挙手! はーい、自分もでーす。ちなみにこれを発行しているのは女子のみで男子は許可証なしで接触ができる。このクラスの女子は全員この許可証を持っている。これなしで過剰に接触したらどうなるかって? 考えたくもない。ちなみに陽と光はもちろんに持っている。

===

 なぜここに女子がいるのかというと、正直僕もわからない。

「そういやさ、なんでここにニーラがいるの?」

「ボク? うーん、わかんない。お母さんにグロウと一緒の部屋がいいって言ったからかな?」

「「100%それだ!」」

 ニーラのお母さんは僕の母と仲がいい。そして僕の母はアルターのお母さんと仲がいい。そしてアルターのお母さんはカシさんと仲がいい。バケツリレー方式でこうなったんだね。

「まーボクとしてはグロウと一緒だから嬉しいんだけどね。ギュー!」

「わわわ!?」

 急に僕に抱き着いてきて頭をすりすりしている。

「おーおー、青春だねー」

「見てないで止めてよ!」

「どうぞお二人でお楽しみください。私は先に布団に潜っております」

「裏切ったな! ノヴァ!」

「うーん、相変わらずノヴァとグロウは仲がいいねー。あ、そうだ」

 ニーラは頭をスリスリしていたお腹から耳の方へ移動させ、僕に息増し増しの無声音で、

「だーーーーいすき」

 僕は処理が全く追いつかなくてくすぐったいとしか感じなかったけど時間が経つにつれどんどん顔が赤くなってきた。

「おーおーおー、攻めるねー、ニーラ」

「だってー、急に言いたくなったんだもーん。好きだと思ってることは事実だし別にいいでしょー」

「いいけど俺は甘すぎて砂糖吐きそうなんだけど。というより今唾が砂糖水になってる」

「ノヴァのエッチー」

「お前に言われたくない。あと、ほら。情報過多でグロウが固まってるよ」

「あ、ほんとだ。よーし、耳に吐息かけてあげよ」

「お前は鬼か」

「私は人間ですよーだ」

「人間の鬼って意味だぞ」

「すー、はーーーーーーーーーーーーー」

「お前肺活量すごいな」

「むー、グロウ? ボクの吐息だぞー? 何も感じないのかー?」

「普通なら何かしらは思うだろうがお前の一言で今は固まってんだよ。元はと言えばお前が悪いって訳だ」

「えー、ボクは素直に話しただけなのにー」

「TPOをわきまえろ」

「TPOの使い方間違ってない?」

「知らん」

「うん、知って?」

「知らん」

「ふ!」

「ニャ!?」

「あははー、ノヴァ可愛いねー」

「ぐぬぬ」

「まあまあ」

「で、でもまだグロウは固まってんのか。さすがに動かさないとな」

「でもどうやって」

「殴る?」

「いやいやいやいや、なんでそうなるかなー?」

「じゃあどうする?」

「よし、私がグロウの耳を食べてあげようか」

「鬼畜の極み。それに、お前の場合は食べるじゃなくて舐めるだろ」

「うるさいなー、変わらないでしょー?」

「めちゃくちゃ変わるわ! ってあれ? グロウ寝てない?」

「あ、ほんとだ。座りながら寝てる。しかも正座」

「よっぽど疲れてたんだよ。多分」

「はーい、信用出来ない単語頂きましたー」

「とりあえず布団に寝かせるか。寝ている人に寝かせるって言葉使ってもなんか違和感あるけど」

「私やる!」

「はいはいどうぞどうぞ」

「よっこいしょっと。あとは布団をかけてあげてっと。そしてそこにボクも入ると。そして枕が足りないからグロウの腕を抱き枕にすると」

「ゑ? なぜ?」

「いいじゃん。それに布団二個しかないし」

「ほ、ほんとだ。(こいつホテルの人に頼んで二つにしてもらったな? やってんな。あーやばい、砂糖吐きそう)」

「グロウと寝るの久しぶりだー! グロウの匂い嗅いじゃおーっと。すんすん。いい匂い! もっと嗅ごうっと。すんすん。すーはー。ZZZZZZZZzzzzzzz.......」

「え? 寝た? この短時間で? ・・・あいつの匂いには一体どんな効果が?」

「すー......すー......はむ」

「!? こ、こいつ、寝ながら耳を食べていやがる!? しかもしゃぶってもいる。・・・。よ、よし! 寝るか! ええっと、照明を消してっと。よし、おやすみ。俺は何も見ていない」


「チュンチュン。チュンチュチュチュ」

「う、うーん。あれ? もう朝ですか? って、えぇ!?」

 僕の左腕が重いと思ったら、ニーラに抱き枕にされてました。

「ムニャムニャ.....ぐろう~~~」

 そして左耳を触ると何故かびちゃびちゃでした。

 そしてなんか夢が心地よかった気がする?


 謎に包まれたまま自由行動を迎えるのであった。

「いや、ノヴァさん? 勝手にナレーションしないで下さる?」

「オレハナニモヤッテイナイ」

さて、風紀を乱し始めるキャラを出してみました。正直キャラ増えすぎて制御できないです(^ω^;)

(正直結構怖い)

新登場は今のところ落ち着かせる予定ではあるので頑張って覚えます。

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