表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
38/61

18-1話 みんなの荷造り(陽)

前回までのあらすじ:

やっと新幹線が完成して試験走行も終わった。今日は生徒に言うけど大丈夫かな?

「チュン、チュン、チュチュチュンチュッチュチュン」

 あれ? なんか今小鳥が変な鳴き声しなかった?

 あ、もう朝なのね。

 うーーーん、まだ眠い。

 窓から入ってくる太陽の光がまぶしいわね。

 朝を知らせてくれるから好きだから良いんだけれどもね。

 ええっと、今日の天気はっと。

 闇に頼んで視界に天気予報を表示してくれるようにしてもらった。

 これがまたすごく便利で毎秒更新されているからいつ雨が降るかすぐわかる。

 やっぱり闇ってすごいね。


「へっくしょん!」

―風邪をひいてしまいましたか? ご主人様。

 ううん、どうだろう。風邪じゃないとは思うんだけど。

―今は判断材料が少ないですから経過観察していった方がいいと思いますよ。

 それもそうだね。


 今日は晴れで熱いのね。熱いのはやめてほしいね。

 夏だからそうも言えないのだけれども。

 さて、寝室から出ますかね。


「ガチャ」

「あ、おはようございます、マスター」

「おはよう、もう起きていたんだ」

「はい、今日はやけに眠りが深くて狙った時間には起きれませんでしたよ」

「そんなに深かったんだ」

「自分でも驚くぐらい深かったです。深かったってわかる自分も不思議ですけど」

「まあそれはシスだから」

「説明になっていませんよ。ホットミルク飲みます?」

「うん、お願い」

「少し待っててくださいね」

 この部屋の間取りは結構広くて使いきれないくらいある。

 まずリビングが広すぎるし小部屋がたくさんあったりトイレが二つもあったりいろいろすごい家になっている。

 確かこの寮の最上級の部屋だったっけ?

―そうです。家賃も相当高いらしいですけど。

 実は私たちはこの部屋の家賃を払っていない。

 私たちが払っていないというだけで他の人がしっかり払ってはいる。

 実は誰が払っているのかわからない。

 カシさんに家賃は気にしなくていいと言われて気にしていないけどいったい誰が払っているのやら。

 払っている人の負担にはなってほしくないんだけど。

―それはおそらく大丈夫だと思いますよ。カシさんが気にしないでいいという人なので相当信頼できる人でしょう。さらにカシさんが信頼できると思っている人はお金持ちや位が高い人しかいませんよ。

 あ、なるほど。じゃあ大丈夫だね!

「マスター、温まりましたよ」

 この世界にはある程度の家電は開発されていて意外と不便していないね。

 電子レンジや洗濯機などがあって結構楽。

 でもお風呂は自分で沸かさないといけない。

 だから魔法でいつもやっちゃっている。

 温度を指定してお湯を出すだけだから簡単。

 でもお風呂が大きすぎて結構貯めるのに時間がかかってしまう。

 一人で入るにはもったいないぐらい広い。

 まあ一緒に入る人なんていないんだけど。

 ところがこれはこの国だかららしくて隣接しているほかの国はこんなに開発が進んでいないみたい。

 各国、自分の国の技術を教えるのが嫌みたいで全く家電がない国と必要なものはそろっている国が戦いを起こす時もあるみたい。

 大抵技術を持っている側が勝っているけれど。

 そんなことを言っていたら冷めてしまうから飲みましょうか。

 うーーん! 眠気が覚めたように感じるよ。

「どうですか? 眠い体には温かいものがいいですよ」

「確かにそうだね。体がシャキッとするよ。ありがとう」

「いえいえ、私はマスターの役に立つのが使命なので」


 さて、朝ご飯も食べたことだし、陰と少し話しますかね。

 陰、起きてる?

『あ、陽だ。俺は起きてますよ』

 よかった。おはよう。

 よかったって少しおかしいかな?

『おはよう。それで何の用?』

 闇に教えてもらったかもしれないけど明日出発することになったよ。

『ついに確定しましたか』

 うん。鸞さんから予定表が送られたから陰にも送るね。

 どうやって送るかというとインベントリにはデータを保存することもできてそこに予定表を保存しておいたのでそこから陰に送るだけ。

 鸞さんは紙じゃなくてチャットでデータとして送ってきたから少し困ったよ。

―でも結果としては紙より扱いやすかったのではないですか?

 それもそうだね。

『これみんなに配るの?』

 うん。生徒の分は印刷しているみたいだよ。朝教室においておくって。

『なんだ。てっきり魔法で印刷してとか言われるかと』

 さすがに鸞さんもそんなことしないでしょ。

『それもそうか。そういえばシスはどこ行った?』

 うん? シスがいないの? キッチンにでもいるんじゃない?

『そうかも。行ってみるか』

 私が話したかったのはこれくらいだから。

『わかった。ありがとう』

 えへへ、どういたしまして♪

『・・・』

 なに? なんか文句ある?

『いや、なんでもない』

―マスターは陰様と話しているときは心が解放している気がしますね。

 そう感じる?

―はい。やけにふにゃふにゃしているというような感じです。

 うーん、そんなことはないと思うんだけどね。

―こういうのは実感しづらいものです。

 そういうものなの?

―そういうものです。

 まあいいか。

 とりあえず身支度をして学校に行きますかね。

―着替えしますか?

 うん、お願い。

―わかりました。

 生徒のみんなはどんなリアクションするかな?

―王都に行くことは伝えてあるのでリアクションは薄くなるかと。

 確かに。でもリアクション取ってくれるでしょう。

―過度に期待はしない方がいいですよ。

システムメモ2に書いたみんなが好きなものは大体筆者も好きです

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ