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衝動の天使達 2 ─戦いの原則─  作者: 水色奈月
Chapter #4
20/206

Part 4-4 It's Rolling 戦況開始

USS Maryland SSBN-738 Ohio-Class Sixth Fleet Silent-Service U.S.Navy Depth-800ft., Mid-Atlantic Ridge Local Time 16:05 GT-17:05

グリニッジ標準時17:05 現地時刻16:05 大西洋中央海嶺(かいれい)深度800ft(:約244m) 合衆国海軍所属第6艦隊潜水艦 オハイオ級戦略ミサイル原子力潜水艦メリーランド



 発令所(CR)でバートラム・パーネル副長(X.O.)が艦長に命じられ、艦内に響いた音が他艦との接触で損害カ所が出ていないか艦内放送で報告命令を各部所に出しているその時だった。



 潜水航海士のショーン・サンダーソン少尉(ENS)がコンディション・コントロール・パネルを見ていると、加圧水炉の二次冷却水がタービンを回し復水器で水蒸気を流圧の取れる温度の低い水に凝縮──変えるための冷却水排出温度が上昇し注意を促す反転表示とWarningの文字が点滅していた。



 彼は今が艦の戦闘機動中で、原子炉の負荷が上がっている事を理解していたが、それはあくまでタービンを回す2次冷却水側の変動であり、注意喚起(かんき)うながされるほど変動値が揺れるのはおかしいと思い、幾つか作動してる2次冷却水系ポンプか、復水器で2次冷却水の水蒸気を凝縮させ液体に変える冷却を担う循環水──海水を汲み上げる循環水ポンプにキャビテーションが発生していないか、コンディション・コントロール・パネルを操作しモニターに各ポンプの軸振動値を呼び出し値をざっと見回した。



 いずれにも異常はなく、なら各管の圧力は、と彼は再びタッチパネルを操作し1次、2次、循環水の管に付属する圧力計の値も確認し艦底のフリー・フラッド・(FFH)ホールから循環水ポンプにいたる管の圧力が落ちているのを見つけ、それが循環水の排出温度上昇の原因だとつかんだ。



 放置すれば2次冷却、1次冷却と温度が上がり炉が危険な状況になる。サンダーソン少尉(ENS)はすぐにその場から発令所当直士(COD)官のマイヤー指揮上級上等兵(CMDCS)曹へ声をかけ彼を呼んだ。



「どうした、ソニー? 損害報告か?」



「損害とは言い切れないのですが、取水ポンプが機能を発揮しておらず2次冷却水の凝縮が上手くいっていません」



 サンダーソン少尉はそう言って液晶モニターの値の反転表示を指さした。それを横から見てマイヤー指揮上級上等兵(CMDCS)曹は少尉に尋ねた。



「1次冷却ポンプとタービン入口の温度・圧力表示に切り替えてくれ」



 上等兵曹に言われサンダーソンが操作すると、値が先ほどより上がっていて彼は眉をしかめた。1次冷却剤の温度は347度16.2MPa、タービン入口が298度6.3MPaといずれも規定値より1割弱上昇していた。まだ限界値ではないが、このまま運転を続ければいずれ様々な警報が鳴りだし、自動でS8G加圧水炉が緊急停止へ切り替わるのは眼に見えていた。



「ポンプの異常か?」



「いえ、それはないと言えます。異常な振動は記録されていません。吸水圧が落ちているのが原因と思われます。まるで着底しホールが塞がっている様な状況です」



 2次冷却水を冷やしている海水は艦底に開く騒音対策された楕円形の開口部から取水し、排水はやはり放射ノイズを減らすためメイン・バラスト・(MBT)タンクに行われ、別な開いたままのフリー・フラッド・ホールから海中に還元される。そのどちらに問題が発生しても原子炉は正常に運転できなくなる。



 発令所当直士(COD)官マイヤー指揮上級上等兵(CMDCS)曹はコンソールを離れ足早に損害報告を受けているバートラム・パーネル少佐に報告へ行き原子炉が20分以内に停止する可能性を説明した。



「先ほどの接触で何らかの破片をホールが吸い込んだのか?」



「それはありえません。ポンプに異常な振動が記録されていないのでインペラに何か噛み込んだとは考えられません。循環水管の問題でなく、ホール自体に問題があります」



 艦外殻(がいかく)となると浮上しダイバーを潜らせ対処する必要が出てくる。世界に対して隠密行動をとる戦略原潜として洋上に出ることは避けなければならなかったが、それは避けて通れそうになかった。その事を考えパーネル少佐は唇をひずませソナーコンソールの方へ行っている艦長へ足早に向かった。











"Какое расстояние?"

(:距離は?)



 Uー214の発令所(CR)では、艦長のソスラン・ミーシャ・バクリン大佐(KPR)に尋ねられ、ソナー制御卓に座るマルコワ・カバエワ・ジャニベコフ少尉(LT)が片耳にヘッドホンを当てたままスペクトル・モニターの50ヘルツ帯域に流れ落ちる揺らぎ収束線の推移を読みながら即座に答えた。



"42 метра до американского корабля.Направление вражеского корабля и прогнозируемый курс остаются прежними.Снижен кавитационный шум как для винта, так и для рулевого управления.Корабли противника удаляются с меньшей скоростью."

(:アメリカ艦まで42メートル。方位、予測進路変わらず。スクリュウ・操舵ともにキャビテーション減少。離れる速度が落ちてきています)



 それを耳にしてアレクサンドル・イリイチ・ギダスポフ副長(X.O.)がソスランへ提言した。



"Капитан, не пора ли готовиться к смене кораблей..."

(:艦長、そろそろ移艦の準備をされました方がよろしいかと──)



"Правильно, Алеки.Если я сяду на корабль вон там, ты и восемь оставшихся здесь будешь нашей опорой.Вам, волку российского флота, предстоит защитить ПЛАРБ «Янки» от тех, кто попытается ее потопить.Заработаем вместе кучу денег и с триумфом вернемся на родину, товарищ Гидаспов."

(:そうだな、アレキ。向こうに乗り込んでからはお前と残す8人が頼りになる。ヤンキーのSSBNを沈めにくるやからから護れるのはロシア海軍の狼と云われるお前の双肩そうけんにかかってくる。共に大金をつかみ祖国へ凱旋がいせんするとしよう、同志ギダスポフ)



"да! Капитан Бакулин."

(:はい! バクリン艦長)



 静かに瞳を耀かがやかせる副長から顔を逸らしたソスランはコンソールへ行きハンドマイクを手にしボタンを押し込み一度息を吸い込み命じ始めた。







"Отныне меняйте корабли и готовьтесь к бою.Всем 24 номинантам пора рассказать янкесам об ужасе русской северной морской пехоты!"

(:これより、移艦戦闘準備に入る。指示された24名の皆、ロシア海軍北方海軍兵の恐ろしさをヤンキーどもに知らしめる時だ!)







 原潜に比べ床面積の少ない通常動力型なので、艦内放送を耳にした乗組員たちの多くが一斉に近接戦闘(CQB)の準備を始める音が発令所(CR)に聞こえて来るような錯覚を艦長のソスランや副長のアレクサンドルは気がした。1年半前に彼らにこの壮大な略奪計画を持ちかけた男の言葉を2人は思い出した。



"В мире есть только две стороны, та, которую грабят, и та, кто берет.Наша страна когда-нибудь победит страны, не являющиеся коммунистическими, и станет лидером, но даже среди них наивысшая сила партии будет определяться тем, сколько она сделала для народа──"

(:世の中は奪われる側と奪う側の2つしか存在しない。我が国はいずれ共産国以外の諸国を駆逐し台頭たいとうするが、その中でも党最高の権力を握れるのはいかに国民へ貢献こうけんできたかで決まる──)



"──Как ты думаешь? вы будете сотрудничать со мной."

(:──どうかね、協力しないかね)



 黒檀の両袖デスクに両(ひじ)をつき組んだ指にあごを載せたブルドッグのようないかついウラジーミル・イワノヴィチ・クロエドフが唇だけで微笑んだ。







 ロシア海軍最高指揮官である元帥の1つ下、海軍総指揮官上級大将を12年前解任された彼が北海の様な冷ややかな目で2人の攻撃原潜指揮官を見つめていた。











 ロシア海軍北方艦隊最新型の1等大型潜水艦885Mヤーセン型Kー561カザンのソナー長であるキリル・コチェルギン少尉(LT)はソナー・コンソールを前にNBS(/ナローバンド・ソース:狭帯域音)のスペクトラムを見ていたが、その帯域ノイズの低い側の波に1つの小さなピークを見つけ即座に別モニタに5-10ヘルツという狭帯域極低周波のスペクトラムを表示させた。



 流れ減衰げんすいする微かだが確実に人工音を見つけ、それが海中上層のサウンド・チャネルを伝わってきたと見切った。



 変温層の上部にできる反射層をまるでトンネルの壁のように音が反響しながら時には数100キロも極めて遠方に運ばれる。だが何重にも反射して伝搬する音は周波数も低く、種類や距離は測定出来なかった。



 方角がわかれば、そちらへ向かえばいい。



 接近すればさらに詳細なデータが得られる。コチェルギン少尉(LT)は振り向くと直ちに艦長へ報告した。



"Ловите гидролокатор! Направление 136 градусов.Это был звук, который пересек звуковой канал, что-то вроде столкновения корабля с рифом.Его звук составляет всего один градус. Потом стало тихо."

(:()!。方位136。サウンド・チャネル越しの音源、何か──船を岩礁にぶつけた様な音でした。一度です。それから静かに)



 報告を受けたアレクセイ・アレクサンドル・シリンスキー大佐(KPR)は電子海図台に寄ると潜水航海士が脇へ場所を譲り、彼は海底地図をその方向へスクロールさせた。



 大西洋中央海嶺(かいれい)が見えてきてそれの真上を横切りわずか先まで確認し海図を戻し海嶺(かいれい)を見た。



"Вице-капитан, что вы думаете?"

(:副長、どう思う?)



 副艦長のエヴノ・ゴランヴィチ・ラジェンスキー中佐も海底地図を覗き込み艦長へ具申ぐしんした。



"Это хорошее место для них, чтобы спрятаться.Возможно, S123 задел стену конька?"

(:隠れるのにおあつらえ向きです。S123はもしかして海嶺(かいれい)壁に接触したのでは?)



"Их гидроакустический солдат - Младший лейтенант Джанибеков.У него адские уши Ивана, которые, как говорят, ВМФ РФ 1.Даже с незнакомой системой он не пропустил бы звук своего корабля, отражающийся от стены хребта."

(:あいつらのソナーはジャニベコフ少尉(LT)だ。ロシア海軍一と云われたイワンの地獄耳を持っている。不慣れなシステムでも海嶺(かいれい)壁に反射する自艦の音を聞き洩らしたりしないだろう)



 シリンスキー大佐(KPR)は調べるべきだと即断した。このまま自艦が進出するか? だが、随艦ずいかんのアクラ型の方が騒音を出すが数ノット足が速かった。一刻も早く状況をつかみたかった。



"Отправьте на место происшествия Волка и Гепарда.Свяжитесь с двумя кораблями по звуковой связи! Атакуйте во время поиска врагов на 136 градусов! Расстояние поиска 60 морских миль.Проверьте S123, атакуйте и быстро потопите.Через два часа о ситуации сообщат по зашифрованной беспроводной связи в океане!"

(:ボルクとゲパードを向かわせろ。音響通信で連絡! 方位136へ索敵進攻! 索敵距離60海里(:約111㎞)。S123確認時、速やかに攻撃撃沈せよ。2時間後に洋上無線にて暗号化通信で状況報告!)



 即座にラジェンスキー副長が近距離音響通信システムのあるコンソールへ向かい、攻撃型原潜2隻に向かい通信を始め、150ヘルツという低周波数に振幅変調された音声信号が専用ハイドロフォンから海水を振動させ、2艦のソナー要員へ向け命令が走った。











 ディプス・オルカに搭乗するソナー・マン(:水測員)の一人──エドガー・フェルトンはNDC傘下の音響機器メーカーエンジニアだった。



 彼は水中音響機器の開発エンジニアとして、本社転勤になり破額の報酬と主任設計者の仕事に誇りを感じるはずだった。



 だが、ふたを開けると、極秘プロジェクトの潜水艦開発のソナー・マンとしての仕事が待ち受けていた。



 エンジニアとしての仕事に見切りをつけたわけでなく、実際のところ艦搭載のソナーシステム開発リーダーとして十分な仕事ができた。ただ、現場テスト技師として搭乗したのには大きな理由があった。



 子どもの時から、聞こえるものに絶対的な自信があり、オーケストラの各パート(それぞれの楽器)を眼をつむっていてもすべて指さし当てることができた。



 水中という暗黒世界で音を頼りに作り上げる完全なリアリティ。それに魅力を感じ乗艦の誘いを承諾し機密情報保持契約書にサインした。



 彼らソナー・マンは7人のスタッフがおり、2名3交代で水中測定任務に当たるが、スタッフリーダーのエドガーは、必要時にいつでも職務につく。それが食事中だろうと睡眠中だろうと彼に課せられた責職だった。



 対パッシブモード──民営艦ディプス・オルカで準戦闘体制を意味する静粛な時の中で、エドガーと部下2人が聴音に全神経を張り詰めていた。



「間違いありません。メリーランドとカトソニスが衝突した可能性があります。ただ──」



 ソナーシステム・チーフエンジニアの報告に耳を傾けていたルナと副長ゴットハルトだったが、ルナは第2次世界大戦をUボートで生き残った経験豊富なゴットハルトに意見を求めた。



「どう思いますか? 衝突したなら国際海事法にのっとり浮上して双方が確認を行うべきですが、作戦行動中であれば海事法を無視するでしょう」



 しばし沈黙し熟思した副長が考えを述べた。



「潜水艦乗りは他の船乗りと違い特殊です。何かあって2度と浮上できなくなる事を潜在的に恐れます。それが判断に影響します。米艦の場合は過去例から当て逃げはせんでしょうな。ぶつかった相手が潜水艦だとも承知している。否がどちらにあったにせよ事故を確定させるために1度浮上するでしょう。カトソニスの艦長はわからんが、潜水艦乗りの思考をするでしょう。結果、双方とも損害確認を優先させます」



 ルナは確かにそうなのだろうと思った。そしてソナー担当の言いかけたよどみが引っかかった。



「エド、ただ(・・)──何を感じたのです?」



「ぶつかった直後に6種類のモーターの音を聞いた気がします。2艦の動力系とは関係ないノイズですが」



 6種類のモーターの音? 気にはなったがわずかに間を置いてルナは別な事を彼に尋ねた。



「メリーランドとカトソニス同時に行動を追い続ける事はできますか?」



「問題ありません、マム」



「メリーランドとカトソニスの音紋はサンプリングしてますか?」



「あっ、はい。勿論です。デジタルサンプリングしてます」



 ルナは1度ゴットハルト副長の顔を見て戦術航海士のクリスタル・ワイズに命じた。



「クリス、エドから2艦の音紋を受け取りアクティブ・デ(A D)コイにインストール。私が指示したらいつでもADに諸元入力し2秒で射出できるようにしておきなさい」



「コピィ、コマンダー(:了解しました。指揮官)」



 ルナの指示に副長が興味を抱き質問した。



「何をお考えです?」



「ロシア艦が索敵行為を行っている理由がこれだとしたら、私達はメリーランドとカトソニスを護らなくてはならなくなるからです」



「ほう? なぜそうと?」



 副長(X.O.)が興味を抱いた。



「ハイエナは傷ついた獲物に群がるものです。もしかしたらこの接触事故に関わっている可能性を考慮しました。ドイツ海軍お得意の群狼戦術に傷ついた2艦がえられるとは思いませんから。いいですか?」



「構いません、艦長。ロシア海軍も同じ戦術を使います」



 ルナはうなづくと副長に命じ、復唱したゴットハルトは司令所(CR)当直リーダーに命じた。



「超微音戦速でカトソニスを追尾。距離300(:ヤード。約90m)、深度カトソニスの下100(:フィート。約30m)を維持」



「アイサー、両舷微音戦速でカトソニスを追尾! 距離300、深度差100!」



 CR当直リーダーが操舵員に命じている最中にルナは戦術航海士に尋ねた。



「クリス、ロシア艦の動向は?」



 すぐにクリスタル・ワイズは遠方のロシア艦4艦の詳細データに眼を落としながら報告した。



「2艦が転進しました。どちらもアクラ級です。ほぼこちらへ向かっています」



「2艦の最大射程圏にメリーランドかカトソニスが入る最短予想時間を算出。間に我々が割り込む最短コースを同時に策定」



 指示を出しながらルナは氷のように冷静に思った。



 恐らくはアクラ級の船足が公式以上の40ノットに達するから1時間13分で魚雷の最大射程圏に入る。



 アクティブ・音響タ(ASS)イルで擬態しSDPシュラウド()ドライブ()ポンプジェット()で航行する我々に気づかず先にメリーランドとカトソニスをロシア艦は見つけるだろう。



 問題は明確な攻撃意図を感知したら、どこまで2艦を護るかだった。





 たとえ攻撃意図がある潜水艦でも絶対に沈めよとは命じられない。







 人命を重視するマリア・ガーランドにどこまで介入する権限を与えられるか。我々は試験航海に来ているだけでそれが1番の厄介事なのだ。











☆付録解説☆




1【ASS/Active Sound System】(:アクティブ音響タイル)当作品の架空技術です。通常の潜水艦音響タイルは自艦の放射音を減衰もしくは外部からの音響探知波を減衰させる役割を持ちますが、あくまでスポンジが水を吸い込む様に音を受動的に減衰させます。ASSの場合、タイル表面が柔軟な電子音響素材で振動帯として働きます。これは1の音が輻射するのをセンシングしてー1で打ち消そうというものです。実在のシステムで空間中におけるスピーカーによるノイズ低減システムがありかなりのノイズリダクション効果があります。



2【SDP/Shroud Drive Pomp-Jet】(:シュラウド・ドライブ・ポンプジェット推進)これは実在の推進システムです。通常ポンプジェット推進でもスクリューはドライブシャフトによる動力伝達で回転するのでシャフトノイズが発生します。SDPはスクリューの被い部分内周に動力伝達部がありリングを回転させリング内心へ向かい伸びるスキュードプロペラを回転させ推進力を得ます。小型のものは実用化されているのですが、潜水艦用となる大型のものは公式には確認されていません。ただ某国の海軍が実用化したとのニュースもありますが、シャフトよりもリングの方が回転接触面積が増えノイズ低減になるかは怪しく、当作品ではリニア駆動でノイズ低減という設定にしてあります。当作品に登場する対地攻撃輸送機ハミングバードの4基の回転翼も同様の原理ですがノイズ低減だけでなく回転翼の翼端失速を防ぐ目的もあります。











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