1 悲鳴
神話とか有名な作品とか参考にさせていただいております。
ネタカブリ怖い病ですがぽつぽつと書いてみます。
不知のためネタカブリしたら申し訳御座いません。
元ネタがあってリスペクトさせて戴くことも御座います。
拙いネタですが御一読戴けると幸いです。
転生。
生きてきた魂が、生まれ変わる概念。
別の世界に転生させることもある。
魂だとか心だとか、情報媒体を取り替えてデータをぶちこむシミュレーションでもある。
女神、という設定で転生ガイドを勤めている女性型オペレーターは、【ガイア型システム宙域消失にかかる転生保全事務について】と題された通達に目を通して悲鳴を上げた。
内容は恐ろしくて見ていない。怖くて見れない。通達の署名は所属の最上位階だ。末端オペレーターの自分に宛てて、直接発せられた緊急通達が、タイトルの生々しさを浮かび上がらせる。
ガイア型システム…オペレーターが担当している文明圏--居住者たちはラニアケア銀河団と称していたか--が消失したとなれば、所属部署が手がけているプロジェクトのほぼすべてを失う。今まで掛けた手間暇が全て手戻りしてしまう恐怖にオペレーターは襲われた。
通達は自分のみに宛てられている。自分の仕事は転生による魂の転写、いわゆるバックアップだ。まさか全てのデータ体を異世界にバックアップするなどの話ではないだろうか。
いや待てよと、最上位階だけどこの署名はオペレーターが所属している部署を統括している長だった。普段からおちゃめというか適当なところがあって、ユーモアにあふれている、そんな方だったはずだ。
通達のデータ量も非常に少ないのが見て取れる。
このデータ量では恐らく、複号したら本文は1文かそこらだろう。
心を落ち着けたオペレーターが通達を開き、何十回と読み返し、深呼吸してから悲鳴を上げた。
通達
ガイア型システム宙域消失にかかる転生保全事務について
本文
めんごめんご! バックアップよろしく!
未消化ネタキーワード
ラニアケア銀河団
超銀河団との区分
宇宙cpuの自己冷却と耐用年数