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笑えない

作者: 暁菜

笑えない。


いつから笑えなくなったんだろう

笑い方なんて忘れてしまった

楽しいことがあると笑うんだろうか

それともいいことがあるとわらうんだろうか

人はなぜ笑うんだろう

世界は笑いでいっぱいなのに

なんでだろう


いつもどうり朝起きて

いつもどうり仕事にいく

淡々と作業を終わらせ

定時に帰る

公園にちょっと寄り道

ベンチでタバコに火をつけ空を眺める

日がすこしずつ沈んでいく

日が暮れると家に帰って寝るだけ

毎日繰り返す


いつもどうり朝起きて

いつもどうり仕事にいく

淡々と作業を終わらせ

定時に帰る

公園でいつもの寄り道

ベンチでタバコに火をつけ空を眺める


「なにかあったんですか?」


たった一言声をかけられた


「なんでです?」


言ってる意味がわからなかった


「暗い顔してるから」


暗い顔?

いつもどうりなのに


「いつもどうりですよ」

「なんであなたはそんな笑ってるんですか?」


ずっと笑っていた


「暗い顔してるより笑ってる顔のほうがいいじゃないですか」

「あなたも笑えばきっとわかりますよ」


わからない

笑い方を忘れてしまったから

どうすれば君みたいに笑えるんだろうか


「笑って、にこって」


胸が痛い

目がかすむ

煙のせいだろうか

きっと違う


君の笑顔が僕に向けられた笑顔だったからか


僕は涙がたまった顔で笑っていた


「君は変わってるね」


そうかなぜ笑えなかったのかわかった

自分で壁を作っていたんだ

自分と人の間に


ずっと一人だったんだ

気づかないうちに

それじゃ笑えないよな

それじゃ笑顔にもなれない


簡単なことだった

君が気づかせてくれた


笑顔が素敵な彼女に








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