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花と私の日記 四月の一週間  作者: 佐々木くるみ
1/1

始まり

存在


四月1日

私はだぁれ?

ピンクの花びら

四月に舞うの


私はだぁれ?

あなたの肩に

落ちてみた

だけれど

おててではらわれて


私はだぁれ?

どうせ散るんだ

生きる意味など

無いんじゃないか?


私はだぁれ?

花びらは羽に

変われない




四月2日

裁き


花見に来ていた

同僚が

見る見るうちに

酔っぱらう


だから

川に落としたの

だから

川に落としたの


私は

なんにも

悪く無い

私は

なんにも

悪く無い


独りよがりで

残念賞

あなたは

とっても

悪い人


私はいつでも

みているわ

罪も弁解もみているわ


四月3日

弁解


いいえ

私は悪く無い

彼奴が

私を口説いたの


私に

彼氏が居ることも

彼奴は

知って

いたはずよ


かるい「ノリ」

には付き合わない

かるい「ヒト」

とは思わせない


私は全然

悪く無い


四月4日

運命


川に落として

放っといた

貴女は同僚

放っといた


今はあの人

病院へ

包帯ぐるぐる

巻いている


石がごつごつ

落ちた先

そこにぶつかって

いったのね


私には分かる

彼の事

彼は三途の川

生死を彷徨い

疲れてる

楽になりたいと

思ってる


それでも良いのよ

隆弘さん?


四月5日

恐怖


彼奴の名前は

隆弘さん

私の名前は

麗子です


今朝のニュースで

知ったこと

どうやら

彼奴は

死んだ様


私は

刑務所

行かしら?

一体どんな

罪かしら?

一体懲役

どれくらい?


疑問が次々

浮かんでくる


警察に

捕まりたくは

無い


どんな事を

してでも良い

絶対絶対

捕まらない


必ず

上手く

逃げ切るわ


そして運命は

狂い出す


四月6日

他人事


麗子は道を

誤った

麗子はもう

止められない


彼女に本物の愛を

与えてくれるのは

隆弘さんだけだったのに


麗子の彼氏は

浮気性

子供と彼女は

何人も


それを麗子は

つゆしらず

最低男に騙されて


かわいそうな

麗子さん

かわいそうな

隆弘さん


四月7日

驚き


彼氏は

本当は

最低だ


彼女と

子供が

何人も


それでも

彼氏が

好きなのよ

それでも

孝男が

好きなのよ


あなたと

2人で

居たいから


彼女を

粛清

致します


子供に

罰を

与えます


私は

悪魔に

なります

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