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第五話 お引越し

 冒険者になって1年。ストーカー事件が発生してから3ヶ月。ついに全財産が500000E貯まりました。


 あれから私は、毎日のように仕事を受けてこなしていたから、ギルドランクが一気にBランクになりました。さすがランクBといいますか。依頼の報酬金額が一気に跳ね上がりました。


 一つの依頼で、大体30000Eぐらいもらえるんですよ。おかげで今の私はお金持ちです。


 ちなみにストーカーは、リアさんが言うには牢獄に3年ほど入れられるそうです。変態は滅んだ方が良いと思います。


 あと突然ですが、お引越ししようと思います。引越し先はバルチナス王国です。そこにお父さんの知り合いがいて、私が住む家を手配してくれたとのことです。


 私のお父さんがいい年して、私が一人暮らしをするのを必死に止めようとしていてうざかったです。ブラウザ村からペガサスに乗って2日ぐらいの距離だそうです。ちなみにペガサスというのは、私の守護精霊で武器屋で色々装備品を買ったら憑いてきました。


 能力は言わずもがな乗り物みたいな感じです。あと背中に羽なんかをはやして飛ぶこともできるそうです。空を飛ぶのはとても快適でした。


 そして現在……。


「行っちゃやだよ!行かないで!絶対に行かないで!リーズちゃんと離れるのいーやー!」


 ものすごく困ってます。クリスちゃんは私と離れるのが、いやだと現在進行形で泣き叫んでいます。けど私はバルチナス王国に、どうしても行きたいので行かない。と言う選択肢はありません。


 此処は田舎。むこうは都会。田舎であるこのブラウザ村よりもバルチナス王国のほうが珍しいものが、いっぱいあるはず。あと、魔法のレパートリーも増やしたいんですよね。


 無属性は大体、感覚で使っているので、とはいえませんし。とにかく他の属性魔法を覚えたいんです。じゃなきゃ何のために、このブラウザ村でお金を貯めていたというのですか。使わなきゃ意味が無いじゃないですか。

 

 まあとにかく、私はバルチナス王国、都会にどうしても行きたいのです。お母さんにはギルドに入る時にお金が貯まったら都会に行ってもいい。という許可をもらってるんですから。お父さんの許可はあまり意味が無いのでどっちでもいいです。というか説得するのが面倒です。そしてうざいです。


 それに今はお父さんより、こっちの方が問題なんですよね。


「行かないでー!」


 クリスちゃんを説得しなくては・・・


「クリスちゃん泣かないでください。近所迷惑になってしまいますよ。」


「じゃあ引越しなんてしないでここにいてよ。」


「それは無理です。」


「リーズ俺から離れるなんてゆるさねえからな!」


 うわあ、DVクリスちゃんモード発動ですか。厄介ですね。都会に行って一人暮らしをするのも、目的の一つだったんですが。しかたありません。


「なら、クリスちゃんも私とバルチナス王国に来て、一緒に暮らしませんか?私はどうしても、バルチナス王国に行きたいので、此処に留まるという選択肢は用意していません。なのでクリスちゃんにはここに残るか、私と一緒に来るのかどちらか選んでもらわないといけません。とりあえず、今日中には決めておいてください。」


「分かった。リーズと一緒に行く!」


 決めるの、今日中でもいいって言ったんですけど、というか決断早いですね。吃驚です。


 ところで


「クリスちゃんご両親に相談しないんですか?」


「後で承諾させるから平気だ。必要な荷物だけ用意してくる。」


 それだけいうとクリスちゃんは、物凄い勢いで去っていきました。


 そして数十分後……。


「リーズちゃん。お父さんとお母さんが一緒に行ってもいいって」


「そうですか。それじゃあ一緒に行きますか。」


そしてクリスちゃんは、ニッコリと満面の笑みを浮かべました。


「うん!」


 そしてギルドにいるリアさんに、引っ越すと挨拶をしてから守護精霊のペガサスに、バルチナス王国に運んでもらいました。


 移動時間は三日かかりました。途中で盗賊に襲われたりしましたが、容赦なくそして的確に相手を再起不能にしていきました。


 そしてバルチナス王国にクリスちゃんと一緒に無事に到着したのでした。


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