キテラ ― 聖女の血を飲む

キテラ ― 聖女の血を飲む

HOLY ADVENTURE MONOGATARI

遠い昔、星明かりは神の吐息であった。
その息は海と大地を潤し、人と神との境を拭い去り、
あらゆる生命をひとつに縫い合わせた。

やがて時代が移ろうと、神々は星を隠して去り、
遺された者たちはその空白を埋めようと、戦と貪欲で互いを斬り結んだ。
かくして世界は星の道を封じ、
夜空はいまも輝きながら、誰ひとりその光の意味を知らなくなった。

――そして、いま。
颶風に呑まれ、小さな棺の中で目覚めた少年は、
自らの名すら思い出せぬまま、見知らぬ海辺に一歩を印す。
その瞳には古き星の記憶が静かに眠り、
その光は、世界へと続く旅がまだ終わっていないことを告げていた。

不可思議な冒険の途上で、
少年はやがて封じられた星の道を少しずつ開いていく。

そしてついに――
失われた時代の伝承、すなわち“聖女の血を飲みし者”の秘め事とともに、
滅びたはずの星々の歌がふたたび目覚め、
忘れられた天と地の名を呼ぶ。
深淵へ、そして星々へ――踏み出す。

キテラー 聖女の血を飲む pv

https://youtu.be/1eoXGuTr29Y