1話:こんな世界です。
もう振り向かず歩いてゆけるかな?
お手柔らかに~・・・。。。。や、やさしくしてね?////
すいませんw
「選べ、さすれば道は開かれる。」
は?
なにこれ?一種の死亡フラグ?
気付いた時には白い空間にいた。
(あれ?なんで俺ここにいるんだっけ?)
記憶の中を整理してみた。
どんな時でも冷静沈着でいなきゃならんな。
とか思ったけど…
「わっけわからねぇ!やっぱ俺寝たよな!?寝ましたよね!?」
寝た後の記憶がない。
いや、おかしいな?
寝たから記憶がない?
いやいや、まてまて・・寝てたんだよ俺!!
ぶつぶつと彼は呟いた。冷静沈着?笑わせる。
彼には無理だ。
(今日は…そう、部活でめっちゃ疲れてて…すぐ寝たんだよな。)
彼の名前は、椎名 大輝。
大輝は今日、部活して帰って寝たはずだった。
それで今にいたる。
「はい、不明!!」
大輝はとりあえず叫んでみた。
昔、先生が「慌てたら叫んどけ、意味なく」とかなんとか言っていたからだ。
因みに先生は、深夜叫びまくって警察に捕まり、退職した。
「選べ、さすれば道は開かれる。」
まただ、また聞こえた。その声は文字通り上から聞こえるのだが、(念のためもう一度)聞こえるのだが、大輝は無視していた。
調度、こんな感じの怖い話しを聞いたことがあるからだ。
できるところまで無視しようと大輝は決心していた。
「やべぇ…でも無視し続けたら一生このまま?リアルの俺、植物人間?つかリアルがこっち?」
ない脳しぼって考えてはみるものの深い所はつけない。
昔、先生が「馬鹿はとりあえず行動しとけ」とかなんとか言ってた。
因みに、それを言った後日先生は隣のクラスの担任 松島八子先生に求婚してフラれた。
彼は泣きながら「馬鹿はとりあえず行動しとけ。」と言っていた。
(馬鹿はとりあえず行動っか。)
それにならうか。
大輝は、とりあえず「夢」だと言うことを疑わず、この白い空間の周囲を見回してみた。
そういえば今日、駅を見回していたらバカップル(中年版)がいて吐き気を催した。
馬鹿はどうも脱線する。やっぱ考えちゃダメなんだな。
白い空間には何もなかった。
ただ、目の前にある扉を除いて…だ。
扉はホワイトチョコレート(板チョコ)のような形をしていた。
そこでまたあの声が聞こえる。
それは、あらかじめ録音していたような感じなのだ。
声もノイズが入ったボイスだ。
「選べ、さすれば道は開かれる。」
(道ってなんだ?)
大輝はやがて考えるのを止めた。
面倒だからだ。
面倒ついでに扉を開けてみることにした。
彼の中には「出たい」以外の感情はもうないのだろう。
手をかけたドアノブはひんやりと冷たかった。
扉をくぐると、そこにはまた白い空間があった。最初と違うのは…
二体のマネキンが次の扉の右と左に一体ずつ置いてあることだ。
(なんだあれ?)
そこで、あの声が聞こえてくる。
「選べ、
1、右のマネキンを壊す。
2、左のマネキンを壊す。
3、君が壊れる。」
は?
大輝は目を丸くしてマネキンを見た。
マネキンか俺、どちらか選べと?
「ぶっ…アハッ、アハハハハ!!」
可笑しくて可笑しくて大輝は腹をかかえて笑った。
しかし、大輝は気付いたのだ。
確かこの似たような怖い話しでは、最後に自分がやったことがわかるのだったのでは?
マネキンは仮の姿で本当は違う何か…だったきが…。
馬鹿なりに考えてみる。すると、例の声がまた聞こえてきた。
「1を選べば、貴方の住む世界の生命全てが死にます。その変わり、貴方ともう一方のマネキンは次の道へ進めます。」
…………
大輝は右のマネキンを見た。
そのマネキンは、スーツを着ていて、黒いカツラをかぶっていた。
それは、どこにでもいそうなサラリーマンのマネキンであった
「2を選べば、違う世界の生命は全て死にます。そのかわり貴方と貴方の世界の生命は、次の道に進めます。」
次に大輝は左のマネキンを見た。
そのマネキンは、昔の人が着てそうな服を着ていて、眼は紅、髪は金という不思議な恰好をしていた。
それは、よくRPGで見るようなエルフのようであった。
「3を選べば、貴方の世界の生命と違う世界の生命は次の道に進めますが、貴方はここで さようなら。」
ゾワッ
悪寒が走った。
大輝が聞いた怖い話しより怖い。
自分の命か、他の生命を選べ。ということなのだ。
選べない…。
それが大輝の答だった。
(これは夢だ!つか夢なんだよ!)
と心の中で叫んではみるものの、いっこうに覚める気配はない。
それどころか、リアリティを増した。
「…………自分の命は惜しい、自分の世界の生命だって惜しい、なら…答えは一つしかない。」
ここで、馬鹿の大輝は気付いた。
もし、もしだ、もし右のマネキンを壊したら、はたして俺はどうなる?
それは、率直な疑問。
しかし答えはない。
ここで大輝は思った。
(右を壊そう。)
好奇心。
それは強い好奇心。
そこで大輝は、平静な顔でスーツ姿のマネキンの足を持って床にたたき付けてみた。
「…………。」
マネキンは乾いた音をたてて上半身を起こすような形で割れた。
右を壊した。
1を選んだ。
ということは、他の世界の生命と、俺は次に進める。
「…………って、俺今やばいことした?」
今更気づいたのだ。
しかし、大輝に罪悪感というものはなかった。
何故なら、「これは夢だろ?」とかなんとか思っているからだ。
そんな軽薄な考えで大輝は世界を一つ滅ぼした。
「やべ…母さんに怒られるかも…。」
母さんとかもうそんな問題ではないのだが、大輝は馬鹿だったので、母さんに怒られることだけを後悔して、扉を見た。
扉は開いていた。
そこから次の部屋が見えた。
そこは白い空間だった。
白い空間に入ると、また例の声が聞こえた。
「というような感じで決断をくだしてください。」
「…………おいおい。」
運動会に「よーいどん!………と言ったら始めてください」と言われたに近い感じだ。
(まっいいか、深く考えずに行動、行動♪)
その行動が世界を滅ぼしそうになったのは言うまでもない。
「選べ、さすれば開かれる。
1、剣をとれ。
2、杖をとれ。
3、命の灯を消せ。」
馬鹿とは意味もないところで考えるからこそ馬鹿なのだ。
大輝は馬鹿の代名詞だった。
(剣…それはダメだ…危ない。しかも銃刀法違反だぜ。杖?…俺はジジィじゃない…命のトモシビ?なんかよくわからないけど3にしとくか)
私、消去法で大学受かりました!
私、消去法で人生終わりました!
おい、夢はどうした?何考えてんだ。って突っ込みたくなるような考えで
「ぁぅぐ…っ」
大輝は死んだ。
目の光はなく、大輝は白い空間の中で倒れた。
3を選べば、命尽きるからだ。
すると、意識はないが上から例の声がする。
「剣を選べば、杖に殺されます。そのかわり、剣は生き残ります。」
「杖を選べば、剣に殺されます。そのかわり、杖は生き残ります。」
「命の灯が消えることを選べば、両方を手に入れることができます。そのかわり、貴方は一回死にます。」
「…………、、、…れ?」
気付いたら白い空間に寝転んでいた。
あれ?俺何してたんだっけ?
とか色々呟きながら大輝は起きた。
そこは白い空間だった。目の前にはホワイトチョコレートのような扉が閉ざされていた。
後ろも扉があった。
しかし、そこは開いていて白い空間が覗いていた。
「選べ、さすれば開かれる。」
と例の声が上から聞こえてきた。
(あ、そういや俺3を選んだんだった。)
「1、力を持て余したまま帰る。
2、旅立つ。
3、死ぬ。」
「は?」
大輝は唸った。
明らかに違う。
さっきまでの質問とは明らかに違うのだ。
なんかこれは…3は選べないから…。
というか答えは決まっていた。
「2以外何かあります?」
大輝はそういいながらドアノブに手をかけ、扉をあけた。
あける側から光が溢れ大輝を照らした。
そして、大輝は何の躊躇いもなく、光の世界に足を踏み入れたのだ。
(昔、先生が男は旅するものだ。って言ってたからな。)
因みに先生は、それを大輝に言った後日夜逃げしたらしい。
「………―――!!」
「は?」
「――――!!?」
「え?…っと、ドゥーユースピークじゃぱにぃず?」
「????ぇ?」
ん?
扉の中に入ったのはよかった。
いや、良くわなかった。入って光に包まれた大輝は、ほうけたようにこの草原に突っ立っていたのだ。
しかも、知らない変な人達に囲まれてる状況だ。大輝はとりあえず話しかけてみたのだ。「ここはどこです?」そしたら、急に剣を構えはじめた。玩具には見えないし、………。
大輝はとりあえず笑った。
スマイルは万国共通だって昔テレビでやってたからだ。
笑った、それは輝かんばかりの笑顔。
そしたら剣を構えた変な人が急に青ざめた表情になって叫び始めたのだ。
そして今にいたるのだが、何故だか最初より変な人の言葉が少しずつだが解るようになってきている気がした。
「こ、―――にげっ―――!!」
「ちょっまっ(笑)」
笑顔は絶やしちゃダメだ。
大輝はスマイルが弱いのかと常に満面の笑みで語りかけた。
が、それに反するように向こうは奮え、より敵意を剥き出すのだ。
(おかしいな…(笑))
「落ち着いて、とりあえず話しあお(笑)」
「貴様なんぞとと話しあえるか!悪魔め!!」
やっと?相手の言葉の意味がわかった。
大輝は少し安心して、周囲にいる人達にも自慢のスマイルをあげた。
「キャァァァ!み、みられたわっ!」
「逃げろ!悪魔だ!」
「女、子供は逃がして男は闘え!!」
と数々の声がする。
大輝は深く考えずに、自分の前にいる人を見て笑いかけてあげた。
大輝の前にいる変な人はぐっ、と変なうめき声を漏らすとジリジリと大輝との幅を縮めてくる。
ん………?
どっかで見たことがあるな、あ、そうだ時代劇とかで決闘するときとかにこんな動きしたなぁ。なんて思っていたら、変な人が地を蹴って急接近してきた。
「しねぇぇあくまぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!」
「っ…!?」
ガバッと反射的に大輝は頭を隠すように腕をあげた。
(な、なんで…!?)
その時だ。
聞き覚えのある声が聞こえてきたのは。
「止めなさい。」
その一言で剣は止まった。
大輝は恐る恐る腕をのけて変な人を見た。
変な人は剣を鞘におさめて膝をつき頭を下げていた。
大輝は状況が飲み込めず え、とかへ?とか言葉にならない言葉を発した。
「彼は、私の客人よ。」と聞き覚えのある声がいう。
大輝は思いだしたように声が聞こえた方向を見た。
そこには、銀髪に漆黒の眼をもった学生服の少女がつまらなそうに立っていた。
大輝は、恐ろしい美貌を持つ少女に見とれしばらく思考を停止させた。
「で、ですが…」
「うるさい。アレは私の騎士なのよ。」
有無をよしとしない少女は、大輝に剣を向けた変な人を一瞥すると、今度は大輝を見た。
思わず目があってしまう。
大輝は顔を少し赤らめながら目をそらした。
そして奮える声で
「あ、あああ…ありがと、おかげで助かった、よ」
どうして異性と目があうと恥ずかしいんだろうか?
少女はポカーンと口を開けて大輝見る。
「あ、あれ?俺なんか変なこと言ったかな?」
頭を必要以上にボリボリかきながら下を見る。
少女が持つ漆黒の眼は危険だと思う。
恋する5秒前だったぜ。
「あれ…?普通は怒られるんだけどな…まぁいいか。君、名前は?」
意味不明。
なんで怒るんだ?
ま、いいか。きっと俺にはわからないくらいの深い事情があるのだろう。
「俺、俺は椎名 大輝」
アハハと笑いながら大輝は少女を見る。
(すげー可愛い・・外国人かな?てか、ここどこかな?ま、いいか!アハハハ)
バカとは限りない無限なのだ。
「し、シーナターキ?変な名前ね。」
アハハ?
変な名前と言われたことはなかった・・・。
昔っからよく、「大輝君は名前負けしないくらい大きく輝いてるわね」といわれるくらいだ。
おかしいな?外国だと、変な名前なのかな?
ま、それもそうか。
「んでー・・・し、ししし・・あー、もういいや、シー。アンタちょっとこっち来なさい。」
「ん?あ、はい。」
いそいそと彼女に近寄っていく。
周りの変人はそれを「おお!!」という喚声とともに見て、少女は腕を組み、えらそうに大輝を待っていた。
大輝は歩きながら思った。
ここは、本当にどこなのかな?
あの子、何歳かな?
あの子、彼氏いるのかな?
あの子、めっちゃ可愛いんだけど・・。
ハグって外国では挨拶なんだよな?
んじゃ、ハグしても大丈夫かな?大丈夫だよな。
おっしゃ、決めた!ハグしよっ!好感持つためにハグだぜ!!
と、大輝はニヤケながら少女に近づく。
そして、目の前。
よし、いくぞ!ハグだ!!!
「・・・・・・・・・・・・・!???」
殴られた。
鼻から血がブシャという音ともに出るほど勢いよく殴られた。
グンっと、大輝は重力に逆らって宙に浮く。
(お、俺、、、飛んでるのか・・!?)
ぐんぐんと大輝は飛距離を伸ばしていき、やがて地面に飛行機が着陸するように落ちていった。
「ぬはっ・・・」
ドクドクという脈を突く音が鼻から伝わる。
すごい、勢いで殴られたな・・・。
なんなんだ?外国人は殴るのが挨拶なのか?
「へぇ~弱っ!!」
そして、悪態つくのもきっと挨拶なんだろ。
アハハめっちゃ歓迎されてるぜ。
「アンタがアタシの騎士~?本当に質問答えてきたの?マジ、アンタなんなの?死にたいの?」
と少女が若干きれながら、地面に転がっている大輝に近づいてくる。
少女の拳は大輝の血で染まっていた。
その拳が宙を掴むように動くと、、、拳は何かを掴んだ。
「あたたた・・ちょっ何するのさ」
大輝でも気づいた。
殴るのが挨拶ってそりゃぁないよ
いくら外国だって、そりゃないよ。
急にハグしようと思っていた大輝もあれなのだが。
「アンタを調教してあげる♪」
後書き~
質問あればどうぞ。ないよね?ないよね?
因みに、最初の「選べば~」の話し
あれ、友達から聞いた話ですw知ってる人もいるかも?
トイレの花子さん的なあれなんですよね?




