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崖が崩れたらそこは宇宙ステーション♪  作者: Sukiza Selbi


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52/177

屋久島登山でハプニング♡ 52 祝10000PV記念投稿

とある家族の女子高生 と AI

宇宙ステーションの日常を描いた物語


2025/06/21(土) - 2025/08/03(日) 本日10000PVを超えました。

1か月と10日ぐらいびっくりですが感謝です。

これからもがんばって書いていきます!

★評価と♡ブックマーク・感想お待ちしてます。


なんだかんだで出発から1時間、10時半すぎには無事、屋久島に到着!

お願いしていたJAX⭕️の佐々木さんが紹介してくれた旅館に着くと…


「お〜早かったねぇ!若い子たちなら、もうちょい奥まで行けるかもねぇ」


と、旅館のおばちゃんとおじちゃんがにこにこ出迎えてくれた。


部屋には、手作り感あるお弁当やお菓子、非常食、飲み物に杖まで用意してあって、地図もきっちり人数分。


「このルート、マジックで書いといたからね。全員ちゃんと持ってって!はぐれても戻れるようにしてあるよ〜。水の補給ポイントも書いてあるから、一本なくなったらすぐ補給しなさいよ〜」


説明はサクサク、でもしっかり。


「19時には最低戻ってきてね~!せっかくの豪華夕飯、食べなかったらもったいないわよ~!」


はい、もう完璧なご案内です。


その間にエレナが、私のウォッチにルート情報と現在地、歩行速度まで表示してくれていた。


「今の地図、全部入れておきました」


「ありがとう、エレナ!」


「いえいえ、どういたしまして♪」


よ〜〜し、少し早いけど出発だーーー!


挿絵(By みてみん)


部屋に荷物を置いて、みんな動きやすい格好で準備完了。


「おおおおおおーーーー!!」


と勢いよく、みんなで元気に出発!

先生たちも負けずにノリノリ。今回のルートは、無理せず《白谷雲水峡コース》。

ゆっくり歩いて5〜7時間の予定。


「みんな〜、写真撮るの忘れないでよ〜!風景でも、植物でも、珍しいのあったらレポートに使うからね〜」


「はーい!」


「あとさ、前回の合宿で配ったバッジ、今日つけてきた?」


「つけてるーーー!」


「よし、おっけー!」


「はい笹塚先生!星はないけど、これが理科部の校章ね」


「えっ、こんなの作ってたの?浅香先生、いいでしょ〜?」


星6個入りのプレミアバージョンを、さりげなく見せびらかしてくる浅香先生。

(校長先生には事前に許可もらってあるので問題なし!)


服装は全員、女子校ジャージで統一。先生たちはそれぞれ違う色のジャージで目立ってる(笑)

森に入ると空気が一段と涼しくなって、みんな黙々と歩き出す。


杉の木が立ち並ぶ中、吊り橋を渡り、道沿いに咲く青や黄色の春の花、幻想的な苔の緑…

自然がどんどん五感に入ってくる。


とはいえ、やっぱり歩くと暑い!


1時間ほど歩いたところでお昼休憩。

用意されたお弁当を開けると——


「わああ〜〜〜!」


と、みんなの声が上がる。


綺麗なおにぎりに、おしんこ、山菜の佃煮まで添えてあって、見た目も味もバッチリ。

ゴミを極力出さないパッケージにも気遣いが感じられる。


挿絵(By みてみん)


お腹いっぱいになった後も、若さパワーでテンポよく歩き続け、ちょうど折り返し地点に到着。


ここで、ちょっと提案。


「奥に30分ほど歩けば、苔と杉がたくさんの名所に行けそうだけど…無理はしません!希望者だけ行くよ〜!残る人はこの場所で1時間休憩〜!」


「はーい」


と、浅香先生が手を挙げる。


「じゃあ私もここで待機します」


と、笹塚先生もにっこり。


学生たちは「行きたーい!」とやる気満々。


「じゃあ、先生たちは30分ほど休憩してから、先にこのルートで戻ってください。多分、途中で私たちが追いつくと思います!」


森の中での静かなやりとりに、どこか安心感が漂っている。

さあ、いよいよ後半戦へ!


「ああ、その方がいいかもね」


生徒たちは顔を見合わせて――ニヤリ。

(…これは、もう、ほぼデート登山じゃん!)

2人の先生は、そんな生徒たちの視線にも気づかず、のほほんと休憩中。


静かな森に鳥の声と、川のせせらぎ。

少しして、生徒チームは軽やかに再スタート。


「部長、うまくやりましたね」


「ふふ、ここで何かアクシデントでも起これば…もうこっちのもんよ♪」


そう、そんなフラグめいた言葉が現実になるとは…

帰り道の、ちょっと滑りやすい川沿いのルートで、それは起こった。


浅香先生、足を踏み外してグラリ。


「あっ…!」


くじいた右足首を押さえて、その場にしゃがみ込む。


「大丈夫ですか!?」


駆け寄る笹塚先生。


ゆきなさんが非常用のテーピングセットを持っていたが、固定にはまつ時間がかかるし、ここは一度下まで戻ってからの方が良さそう――


「仕方ない、俺が……おんぶします」


そう言って、浅香先生をひょいっと背負う笹塚先生。


「ちょ、ちょっと!重いですよ…!」


「それは禁句だよ先生〜(笑)」


挿絵(By みてみん)


1時間ほどかけて、慎重に下山を始める2人。

そこへ、ゆっくり歩いてきた生徒たちが後ろから追いついてきた。


「あれ…先生たち……」


「おおお…マジでおんぶしてる…」


「笹塚先生、やるじゃん……!」


生徒たちは遠巻きに、その光景を眺める。


なんかもう、会話のテンポがほのぼのしてて、

見てるだけでニヤけてしまう感じ。


「これ……もうちょっとゆっくり歩いててもいいかな」


「だよね」


というわけで、お茶セットを出して、まさかの“森ティータイム”が始まる。

さすがに、おばちゃんに怒られそうなので17時すぎには片づけて、軽く走って追いついた。


「先生〜いいね〜!それ〜〜♪」


「ち、ちがいますってば!」


「足首をね、捻っちゃっただけなの!」


「笹塚先生、ここまでお疲れさまでした。先生、テーピングしますね」


ゆきなが丁寧に処置を始めると、浅香先生は向こうで立ち止まり、少し照れながら言う。


「よかったね、先生」


「うん…ありがとう、部長」


旅館に戻ったのはちょうど18時ぴったり。


みんなで「おつかれさまー!」の声。


先生はそのままシャワーで汗を流し、足首を冷やすことに。


生徒たちはひと足先にお風呂へ――

湯けむりの中、ぽかぽかあったまっていると…


「ねえ、先生たち、なんかいい感じじゃない?」


「ねー、これは……ある、かもね〜〜」


というわけで、恋バナがスタート。

風呂場の湯気と笑い声が、ほのかに混ざっていく。


そして、19時。

大広間にずらりと並んだ魚料理!


「うわぁ〜〜〜!!」


焼き魚、煮つけ、お刺身、魚介の炊き込みご飯、天ぷら……

旅館の本気がテーブルを埋め尽くしている。


「これ……食べきれるかなぁ…」


挿絵(By みてみん)


「いや、頑張る!これは戦いだ!!」


ワイワイ話していると、浅香先生が登場。足首はしっかり固定済み。

そして――


「では、感謝して、いただきまーす!」


「先生、笹塚先生……理科部のチャットグループ、入りません?」


「お、いいのかい?」


「もちろん、その代わり副顧問ってことで!」


「ふむ…まあ化学は好きだし、物理担当だし…いいよ!」


「やったあーーー!」


その場でふるふる登録 or QRコード読み取り。


「先生、これで個人にも連絡しなくても連絡できますから〜」


と、ニヤニヤする部長。


笹塚先生のスマホに通知がポン、と届いたのを見て――

横にいた浅香先生、なぜか真っ赤になる。


(えっ…なんで照れてるの…)


みんなはご飯を食べながら、ちょっとした恋の気配を敏感に感じ取っていた。

夜はまだ、これからだ——。



ハプニングも乗り越え! 楽しみな先生二人! 

ゆきなとえれなの ほんわか 日常を楽しんでいただければ幸いです。

PS 活動報告にえれなのべっとでお電話シーンと少し未来を乗せています。

見てみてください。

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