屋久島登山でハプニング♡ 52 祝10000PV記念投稿
とある家族の女子高生 と AI
宇宙ステーションの日常を描いた物語
2025/06/21(土) - 2025/08/03(日) 本日10000PVを超えました。
1か月と10日ぐらいびっくりですが感謝です。
これからもがんばって書いていきます!
★評価と♡ブックマーク・感想お待ちしてます。
なんだかんだで出発から1時間、10時半すぎには無事、屋久島に到着!
お願いしていたJAX⭕️の佐々木さんが紹介してくれた旅館に着くと…
「お〜早かったねぇ!若い子たちなら、もうちょい奥まで行けるかもねぇ」
と、旅館のおばちゃんとおじちゃんがにこにこ出迎えてくれた。
部屋には、手作り感あるお弁当やお菓子、非常食、飲み物に杖まで用意してあって、地図もきっちり人数分。
「このルート、マジックで書いといたからね。全員ちゃんと持ってって!はぐれても戻れるようにしてあるよ〜。水の補給ポイントも書いてあるから、一本なくなったらすぐ補給しなさいよ〜」
説明はサクサク、でもしっかり。
「19時には最低戻ってきてね~!せっかくの豪華夕飯、食べなかったらもったいないわよ~!」
はい、もう完璧なご案内です。
その間にエレナが、私のウォッチにルート情報と現在地、歩行速度まで表示してくれていた。
「今の地図、全部入れておきました」
「ありがとう、エレナ!」
「いえいえ、どういたしまして♪」
よ〜〜し、少し早いけど出発だーーー!
部屋に荷物を置いて、みんな動きやすい格好で準備完了。
「おおおおおおーーーー!!」
と勢いよく、みんなで元気に出発!
先生たちも負けずにノリノリ。今回のルートは、無理せず《白谷雲水峡コース》。
ゆっくり歩いて5〜7時間の予定。
「みんな〜、写真撮るの忘れないでよ〜!風景でも、植物でも、珍しいのあったらレポートに使うからね〜」
「はーい!」
「あとさ、前回の合宿で配ったバッジ、今日つけてきた?」
「つけてるーーー!」
「よし、おっけー!」
「はい笹塚先生!星はないけど、これが理科部の校章ね」
「えっ、こんなの作ってたの?浅香先生、いいでしょ〜?」
星6個入りのプレミアバージョンを、さりげなく見せびらかしてくる浅香先生。
(校長先生には事前に許可もらってあるので問題なし!)
服装は全員、女子校ジャージで統一。先生たちはそれぞれ違う色のジャージで目立ってる(笑)
森に入ると空気が一段と涼しくなって、みんな黙々と歩き出す。
杉の木が立ち並ぶ中、吊り橋を渡り、道沿いに咲く青や黄色の春の花、幻想的な苔の緑…
自然がどんどん五感に入ってくる。
とはいえ、やっぱり歩くと暑い!
1時間ほど歩いたところでお昼休憩。
用意されたお弁当を開けると——
「わああ〜〜〜!」
と、みんなの声が上がる。
綺麗なおにぎりに、おしんこ、山菜の佃煮まで添えてあって、見た目も味もバッチリ。
ゴミを極力出さないパッケージにも気遣いが感じられる。
お腹いっぱいになった後も、若さパワーでテンポよく歩き続け、ちょうど折り返し地点に到着。
ここで、ちょっと提案。
「奥に30分ほど歩けば、苔と杉がたくさんの名所に行けそうだけど…無理はしません!希望者だけ行くよ〜!残る人はこの場所で1時間休憩〜!」
「はーい」
と、浅香先生が手を挙げる。
「じゃあ私もここで待機します」
と、笹塚先生もにっこり。
学生たちは「行きたーい!」とやる気満々。
「じゃあ、先生たちは30分ほど休憩してから、先にこのルートで戻ってください。多分、途中で私たちが追いつくと思います!」
森の中での静かなやりとりに、どこか安心感が漂っている。
さあ、いよいよ後半戦へ!
「ああ、その方がいいかもね」
生徒たちは顔を見合わせて――ニヤリ。
(…これは、もう、ほぼデート登山じゃん!)
2人の先生は、そんな生徒たちの視線にも気づかず、のほほんと休憩中。
静かな森に鳥の声と、川のせせらぎ。
少しして、生徒チームは軽やかに再スタート。
「部長、うまくやりましたね」
「ふふ、ここで何かアクシデントでも起これば…もうこっちのもんよ♪」
そう、そんなフラグめいた言葉が現実になるとは…
帰り道の、ちょっと滑りやすい川沿いのルートで、それは起こった。
浅香先生、足を踏み外してグラリ。
「あっ…!」
くじいた右足首を押さえて、その場にしゃがみ込む。
「大丈夫ですか!?」
駆け寄る笹塚先生。
ゆきなさんが非常用のテーピングセットを持っていたが、固定にはまつ時間がかかるし、ここは一度下まで戻ってからの方が良さそう――
「仕方ない、俺が……おんぶします」
そう言って、浅香先生をひょいっと背負う笹塚先生。
「ちょ、ちょっと!重いですよ…!」
「それは禁句だよ先生〜(笑)」
1時間ほどかけて、慎重に下山を始める2人。
そこへ、ゆっくり歩いてきた生徒たちが後ろから追いついてきた。
「あれ…先生たち……」
「おおお…マジでおんぶしてる…」
「笹塚先生、やるじゃん……!」
生徒たちは遠巻きに、その光景を眺める。
なんかもう、会話のテンポがほのぼのしてて、
見てるだけでニヤけてしまう感じ。
「これ……もうちょっとゆっくり歩いててもいいかな」
「だよね」
というわけで、お茶セットを出して、まさかの“森ティータイム”が始まる。
さすがに、おばちゃんに怒られそうなので17時すぎには片づけて、軽く走って追いついた。
「先生〜いいね〜!それ〜〜♪」
「ち、ちがいますってば!」
「足首をね、捻っちゃっただけなの!」
「笹塚先生、ここまでお疲れさまでした。先生、テーピングしますね」
ゆきなが丁寧に処置を始めると、浅香先生は向こうで立ち止まり、少し照れながら言う。
「よかったね、先生」
「うん…ありがとう、部長」
旅館に戻ったのはちょうど18時ぴったり。
みんなで「おつかれさまー!」の声。
先生はそのままシャワーで汗を流し、足首を冷やすことに。
生徒たちはひと足先にお風呂へ――
湯けむりの中、ぽかぽかあったまっていると…
「ねえ、先生たち、なんかいい感じじゃない?」
「ねー、これは……ある、かもね〜〜」
というわけで、恋バナがスタート。
風呂場の湯気と笑い声が、ほのかに混ざっていく。
そして、19時。
大広間にずらりと並んだ魚料理!
「うわぁ〜〜〜!!」
焼き魚、煮つけ、お刺身、魚介の炊き込みご飯、天ぷら……
旅館の本気がテーブルを埋め尽くしている。
「これ……食べきれるかなぁ…」
「いや、頑張る!これは戦いだ!!」
ワイワイ話していると、浅香先生が登場。足首はしっかり固定済み。
そして――
「では、感謝して、いただきまーす!」
「先生、笹塚先生……理科部のチャットグループ、入りません?」
「お、いいのかい?」
「もちろん、その代わり副顧問ってことで!」
「ふむ…まあ化学は好きだし、物理担当だし…いいよ!」
「やったあーーー!」
その場でふるふる登録 or QRコード読み取り。
「先生、これで個人にも連絡しなくても連絡できますから〜」
と、ニヤニヤする部長。
笹塚先生のスマホに通知がポン、と届いたのを見て――
横にいた浅香先生、なぜか真っ赤になる。
(えっ…なんで照れてるの…)
みんなはご飯を食べながら、ちょっとした恋の気配を敏感に感じ取っていた。
夜はまだ、これからだ——。
ハプニングも乗り越え! 楽しみな先生二人!
ゆきなとえれなの ほんわか 日常を楽しんでいただければ幸いです。
PS 活動報告にえれなのべっとでお電話シーンと少し未来を乗せています。
見てみてください。




