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崖が崩れたらそこは宇宙ステーション♪  作者: Sukiza Selbi


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宇宙ステーションの裏側と秘密 32

とある家族の女子高生 と AI

宇宙ステーションの日常を描いた物語


⭐️1日で2回目投稿です。⭐️ 皆様へ感謝を込めて

エレナの秘密 宇宙ステーションの裏側早めに公開します。 

更衣室に現れたその衣装は、サイズもぴったり。


「……えれな、なんでこんなピッタリなの? お尻のぽこっとしたところ、なに?」


「しっぽ毛玉です♪ もふもふ仕様です!」


「……最高に可愛いわね、これ」


挿絵(By みてみん)



エレベーターで休憩スペースへ。

ドアが開くと、のんびり椅子に腰かけたうさぎ型アンドロイドたちが、一斉に顔をあげる。


「艦長、いらっしゃいませ〜」


「そのままでいいわよ〜。お邪魔するだけだから」


和やかな空気に包まれながら、ゆきなが尋ねる。


「幸せだわ〜」


ふわふわの椅子に身を預け、ゆきなはぽつりと呟いた。

目の前では、もこもこのうさぎ型アンドロイドたちがのんびりと休憩している。

その光景は、地中の中にあるとは思えないほどほっこりしていて、心があたたかくなってくる。


「ねえねえ、聞いてもいい?」

隣のうさぎさんにそう声をかけると、ぴょこんと耳を立てて答えてくれた。


「この子たちも、宇宙船のサポートしてくれるの?」


「行います。前回の合宿でもご一緒しましたが、航行中のエラー修繕、そして外部損傷の修復などにも用途によって大きさを変えて対応可能です」


その答えを聞いた途端、別のうさぎさんが嬉しそうに手をあげた。


「かんちょーー!」


「なあに?」


「質問してもいいですか?」


「もちろんよ。今日はかんちょーも同じ格好してるからね、もこもこ仲間よ♪」


「ほんとですかー! あったかいですか?」


「うん、あったかいよ〜。もこもこ一緒ね」


「はーい!」


また別のうさぎさんが手を挙げた。


「かんちょー、かんちょー!」


「はいはい、なあに?」


「カンチョーの手は、5本指で2本あります。手をつなぎやすそうです。みんな、よく手をつなぎますか?」


「ええ、そうね。大切な人や、愛しいお友達とは、よく手をつないでお散歩するのよ」


「じゃあ、かんちょー! ステーション、お散歩しませんか?」


「いいわね。一緒に歩きましょう。いろんなところ、案内してくれる?」


挿絵(By みてみん)


「はーい! ではまずは、地下の水施設へ!」



案内されたその場所は、静かでやさしい雰囲気の残る空間だった。

かつては水中だったらしく、今は乾いているが、名残があちこちに残っている。


「ここ、休眠中よく遊びに来たのー。昔は水の中に開放されていて、でっかい貝さんや、でっかーい竜さんが遊びに来てくれてたのー」


「ええっ、そんなすごい生き物が?」


「でも、水がなくなっちゃって、取り残されそうになったのー。だから、たまごさんは保存庫に入れてあるのー。ほら、3つあるでしょ?」


見ると、まるい透明なカプセルが静かに並んでいた。

横には、乾燥した可愛らしいホタテのような貝殻が飾られている。


「この貝さん、かわいくて残しておいたの。カリカリになっちゃったけど、ここに置いたら安心するから」


「本当にかわいいわね。エレナ、知ってた?」


「いえ、これは記録にありませんでした。履歴を調べてみます」



次に案内されたのは、コンピュータールームの真上。


「ここ、ほんのりあったかくて、ゴロンって寝ると最高なのー。でも寝すぎると怒られちゃうから、気をつけてるのー」


実際、ゆきなもここに寝転がったら、すぐに眠ってしまいそうだった。



そして、最後の案内場所は――船のドッグ。


「ここ、見て見て! 昔の艦長さんが出発する前に、カキカキしていったのー!」


壁に刻まれた古い文字。時間の経過で薄れてはいるが、しっかりと読める。


「エレナ、これ……知ってた?」


「いえ。昔の言語ですね。翻訳します」


数秒後、エレナがゆっくりと内容を表示する。


『みんなの無事と、またここに戻れることが、宇宙全体の平和につながることを願う。

ここには、知能発展型のコンピュータを試験運用していた。

情報の口外は禁止されていたが、もしこれを見つけた子孫たちが宇宙の平和のために成長していたのなら、どうかこの力を正しく使ってほしい――アトランティス艦長』



「……思い、受け取らないとね!」


「はい……全然知りませんでした」


「400万年も経って、どうなっているか分からないけど……一緒に、確認していきましょう」


「はい、艦長」


「はーい、次いくよ〜!」


うさぎさんがぴょんと跳ねながら案内してくれたのは、ほんのり湯気の立ちのぼる区画だった。


「ここね、排熱処理で水が循環してるとこ〜。39度って表示が出てるの。だから、ここでキレイキレイしてるのー!」


ゆきなは表示パネルに目をやった。確かに温度はちょうどよくて、立ち上る湯気がやさしく包んでくれる。まるで秘密の温泉のようだった。


「エレナ、水は大丈夫なの?汚れたりしない?」


「問題ありません。これは変換処理水です。この後、再処理されてまた循環します。水質も安全です」


「……今、このステーション、誰もいないわよね?」


「はい。現在、滞在者は艦長と私たちだけです」


「……なら、タオルとシャンプー、ボディソープ、欲しいなあ」


「転送しますね」


「一緒に入ろっか、うさぎさんたちも♪ でも、誰もいないけどすっぽんぽんはちょっと恥ずかしいから、タオル巻いてね〜!」


挿絵(By みてみん)


ぽん、と肩に柔らかなタオルが乗せられる。

もこもこだったうさぎさんたちは、ぬるま湯に浸かるとゆっくりと汚れが落ちて、ふわふわの白に戻っていった。


「せっかくだし……この区画、温泉エリアにしちゃわない?更衣室とか、もうちょっと整えて」


「了解です〜! わたしたちでがんばってみます〜!」


「エレナにも設計依頼を送りますね」


「了解致しました。区画化と動線整備、進めます」


もーいーくつねると~お正月! もう7月だけどお年玉ほしいな・・

・・秘密基地完成までも行きたい気もする頑張りたいので・ 多分ガンバリマス・・

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ゆきなとえれなの ほんわか 日常を楽しんでいただければ幸いです。

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