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崖が崩れたらそこは宇宙ステーション♪  作者: Sukiza Selbi


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30/422

アウトレットモールと中型級宇宙船 設計イメージ完了 30

とある家族の女子高生 と AI

宇宙ステーションの日常を描いた物語

「しゅっぱーつしんこー!」

朝からテンション高く声を上げたのは、ゆきな。時計はすでに10時を過ぎていた。


「お母さん遅いのよ」


「えー、女は時間がかかるのよ」


「でもゆきなお姉ちゃんは早いじゃない」


「ものが違うのよ。あたしの血で質がいいの」


そのやりとりに、家族みんなで大笑い。



アウトレットモールへ向かう車の中、窓の外には海が広がっていた。駐車場は案の定の混雑ぶりで、並ぶ車の列の横では、小さな子どもたちがカニ釣りに夢中になっていた。


挿絵(By みてみん)


「平和だなぁ…」


まずは主要スポーツショップを巡っていく。結局みんな、靴は買わずに一番人気の店舗に集まった。


「やっぱりここ来ちゃうよね」


「うん、最近の運動靴はやっぱりアー⭕️ーが一番いいかも」


「丈夫だし歩きやすいし」


気がつけば、家族の足元には全員そのブランドの靴が。


「エレナ、どの色がいいの?」


「お姉ちゃんはスカイブルーって感じがしますね」


「当たり。エレナは淡いピンクなんかどう?」


「……わっ、この靴可愛い!」


洋服屋も覗いて、「ラルフかわいい!」「でも高校生には高いからやめとこうか……」と悩む姿もまた微笑ましい。

「ほら、私が着てるのもフリマよ。エレナのもね」とゆきなが言えば、エレナもにっこり。



たっぷり買い物した帰り道、お腹の虫が鳴きはじめた。


「今日のお昼、何にするー?」


フードコートに到着。


「私はカレー!」


「私もー」


「つけ麺いってきまーす」弟が手を振る。


女子チームはカレーに決定。

「何が美味しいの?」


「ほうれん草とキーマの辛口、最高よ」


「じゃあ、私もそれで!」とエレナ。


「もちろんナンよ♪」とゆきな。


挿絵(By みてみん)



帰宅してのんびり……のはずが、待っていたのは大掃除!


「食べたら帰って大掃除よーーーーー!」


みんな一瞬静まり返る。


こっそりゆきながエレナに囁く。


「エレナ、私の部屋、転送片付けお願い」


「えー、お姉ちゃんずるい」


「ゴミは袋にまとめておいてね」


「完了しました。玄関も?」


「そこはエレナがやったことにしていいわ」


「了解、完了しました」


帰宅後、玄関のきれいさに母が目を細める。


「エレナがやってくれたのよ」


「ありがとう、えれな〜」と頭をくしゃくしゃ。



いよいよ恒例、母の大検診が始まる。


「まずは弟の部屋。うわ、ガン〇ムだらけ! 全部片付けないと捨てます!」


「やめてー!」


寝室もぐちゃぐちゃ。

「ここも2人で片付けましょう」


そしてゆきなとエレナの部屋。


「……えっ、なんでこんなに綺麗なの!?」


「今年の私は違うのよ。妹もできたし!」


「どうせエレナちゃんがやったんでしょ?」


「……その件に関してはノーコメントです」



部屋分担が決まる。

ゆきなとエレナはリビング、息子は自室。母は風呂と洗濯室と父と寝室と廊下。


「目標、3時間後ね!」


リビングではエレナが一瞬で転送整理を進める。


「ゴミは左袋、不明なものは右袋に入っています」


「うわ、これ私の赤ちゃんのミトン……懐かしい!」


「水筒、どこにあったの?」


「テレビ台の中にございました」


「使えるわね。はい、あげる」


「ありがとうございます♪」



「艦長、秘密基地の構築は進行中です。中型40m級の設計を開始しました」


「小型機は外に一台つけて」


「了解。速度重視で逃走対応型に」


「救助もできるようにお願い。あ、物理弾も少し載せたいな。ミサイルもね」


「了解しました」


「居住区は10名分。ブリッジにはお茶コーナーと掘りごたつも」


「自動航行中、エレナが予備処理できる?」


「可能です」


設計完了。TVに図面が表示される。


挿絵(By みてみん)


「おおお……素晴らしい。じゃあ建造、ステーションで開始して」


「はい、楽しみですね♪」



そして掃除も完了。

母がリビングを見渡してつぶやく。


「懐かしいわねえ、あのミトン……大きくなったわね」


年末のあたたかな午後、家族は笑い合いながら、静かに年の瀬を迎えていた。


片付けもひと段落し、リビングでほっと一息。


「ふぅ、今日はのんびりできそうだね〜」と、ゆきながソファに沈み込んだ、その時だった。


――リリリリ…♪


「ん? 電話?」


スマホの画面には、工事関係でお世話になっている“おじちゃん”の名が表示されていた。


「はい、ゆきなです」


『ああ、今いいか? あのな、例の図面、修正ほとんどなかったんだが、見積ができてな。年始に持ち越すのもなんだし、説明がてら今から行ってもいいか?』


「もちろん、お待ちしてます! どれくらいで来れます?」


『30分くらいかな』


「了解です!」


電話を切ったゆきなは、リビングに声を響かせた。


「おとーさーん! おかあーさーん! おじちゃんくるってーーー!」


「あら、何の件かしら……まあいいわ、私は片付け続けるから、お父さんだけ玄関で迎えてくれる?」


「了解〜。エレナ、コーヒー準備お願い!」


「はーい。ドリップで淹れますね〜♪」


ちょうど時間通りに、ピンポーンと玄関のチャイムが鳴った。出迎えると、おじちゃんが設計士さんと二人で立っていた。


「こんにちは、おじちゃん。年末にありがとうございます」


「いやいや、頼まれたことだからな。早めに終わらせたくてな。あと、ちょっと驚いたこともあって…」


リビングのテーブルに設計図を広げると、おじちゃんは感心したように言った。


「この図面、ほぼ修正なしだよ。初めてでここまで完成度の高い図面、なかなか見ないぞ」

やっとお正月! 宇宙船の制作も始まりました。

秘密基地完成までも行きたい気もする頑張りたいので・ 多分ガンバリマス・・

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ゆきなとえれなの ほんわか 日常を楽しんでいただければ幸いです。

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