表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
71/72

救われた翔平、天使を見送る

アンナがいなくなった翔平の部屋では、天使の握っていたバットが、もとつるぎに姿を戻していました。ソファから立ち上がった翔平は、まず上空を旋回せんかいしている2人の天使にお辞儀じぎをし、次に目の前の天使にも頭を下げて、こう礼をべました。

「魂を取られるのを、ふせいでいただきありがとうございます。でもよろしいのでしょうか? ボクはアンナと契約していたので、魂をあたえるべきではないでしょうか?」

「気にすることはない。えず向上こうじょうし、努力を続ける者は救いをることができるのだ」

と剣を持った天使が言いました。

「翔平、きみはアクマとの契約のしばりはなくなったので、29才で死ぬことはない。それと10回ほど生まれ直した記憶を持っているが、今夜眠り、目覚めた朝にはそれらの記憶はキレイになくなっている」

「ありがとうございます。これからボクはどうすればいいんでしょうか?」

「何も変える必要はない、これまで通り精進しょうじんすればいい。傲慢ごうまん強欲ごうよくにならないことだ」

そう言って剣を持った天使は飛び立ち、天上に向かって一直線にのぼっていきました。旋回せんかいしていた2人の天使も、それを追いかけるように天上に昇っていきます。やがて3人の天使の姿が見えなくなった頃、空一面を朝日のような柔らかい光でおおっていた天界と空間のつながりがなくなり、もとの高級住宅の天井に戻りました。

お読みいただき、ありがとうございました。

ブックマーク、ポイントを入れていただけると幸いです。

よろしくお願いします。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ