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29才の翔平、スーパースターとして魅了する

そして2023年、29才になる翔平は最後の野球人生にのぞむのです。その1年は、アンナが約束した「誰もがうらやむスーパースターの人生」そのものでした。


シーズン開幕前に行われたワールド・ベースボール・クラシックから二刀流の大活躍をするのです。野球の国別対抗戦によって世界一の国を決めるこの大会は、オリンピックのように国中の話題の中心になります。大会前の強化試合では、相手投手のフォークに体勢をくずされ、左膝をつきながら低い球をすくい上げると、誰もがセンターフライと思われた打球はグングン伸びていき、バックスクリーンにまで飛び込む衝撃のホームランとなりました。そして次の打席もつまりながらもホームランにし、その規格外の飛距離に球場はどよめき、チームメートですら頭をかかえました。


大会が始まれば、中国戦とイタリア戦で投手として2勝をげ、打者としては、オーストラリア戦で大型ビジョンに直撃する特大アーチを放ちました。そして決勝のアメリカ戦では、1点リードの9回のマウンドに立ち、2アウトランナーなしで対戦チームの主砲を空振り三振に打ち取りました。優勝を決めた瞬間、激しくグローブを投げ、帽子を脱ぎ捨て、雄叫おたけびを上げました。大会のMVPにも選ばれ、マンガの主人公のようなストーリーは、日本中を歓喜かんきうずに巻き込みました。

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