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驚く翔平、アクマの女の子と再会する
5メートルほど離れたところに、黒いプードルの仮装をした女の子が立っていました。黒いプードルの顔をしたアニマル帽子をかぶり、首から下は黒い毛の着ぐるみを着ています。可愛らしい顔と白い両手だけが、素肌をさらしていました。身長が185センチはある翔平がソファに腰かけていると、身長140センチ、小学5年生ぐらいのその女の子と、ちょうど頭の高さが同じぐらいでした。
「魂を売るってお話、本当ですか?」
そう言いながら近づくと、1メートルほど手前で止まりました。
「お、お前は誰なんだ?」
「私、アンナと申します」
とニッコリ答えます。
「ひ、他人の家に無断で入ってくるなんて駄目じゃないか!」
「申し訳ありません。翔平さんがあまりにも魅力的なことをおっしゃるので、つい出現しました」
「なんでオレの名前を知っているんだ?」
「そりゃあアクマですもの、何でも知ってますよ」
「ア、アクマ? お前は頭がおかしいのか?」
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