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自分が怖くなった翔平、酒に逃げる
やっと理性を取り戻した翔平は、自分がしでかした事に青ざめると、慌てて自宅に入りカーテンを閉めきりました。父の家系から遺伝する重い病気を、自分も発症することにいつも怯えていましたが、その前に心が壊れかけていたのでした。自分自身のことが怖くなった翔平は、それを忘れるために、冷蔵庫からツマミとアルコール類を取り出すと、あおるように飲み、酔いつぶれて眠りました。
目を覚ました翔平が、ソファから上半身を起こし時計を見ると、夜11時を過ぎています。携帯電話を掴み取り、慌てて動画を検索すると、恐れていたことが起こっていました。怒り狂って罵っている自分の姿が、SNS上で拡散しはじめていたのです。「騒音お兄さん」と名付けられていました。
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