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暴言報道を見た翔平、市長に同情する
3期目の選挙まで2か月もない頃に、1年半前の市長の暴言がマスコミにリークされ、全国紙に書き立てられました。職員の音源を、敵対勢力がなり振り構わず流したのでした。1時間ほどの全録音の音声を聞けば、公共事業の遅れを市長が叱責したのは、事故が多発している交差点の改造することの遅れが、そのまま市民の安全を脅かすことへの怒りから出た言葉なのはすぐに分かります。
しかし敵対勢力は、激しく罵っている2分弱の音声データをマスコミに持ち込んだので、暴言報道がなされたのでした。市長は会見を開き、謝罪。後援者たちの集会にも、市長選には出られませんと口にしました。まさに敵対勢力の思い描いた理想的な結末でした。翔平の職場でも、市長反対派の職員がガッツポーズをして喜んでいました。
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