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生まれ直した翔平、政治家一族のお家で産まれる

あるとき翔平は、政治家一族のおうちで産まれ、育ちました。

国会議員の父親の大変さを見て育ったので、議員になりたいと思ったことはありません。父親からも政治家への道は反対され、「ほかに夢中になれるものを探せ」と言われていました。


プロ野球選手になりたいと思っていたので、リトルリーグに入り熱心に練習をしていましたが、ピッチャーとしてたくさん投げ込んだことがアダとなって、中学生の頃にはひじを痛めてしまいました。硬球の重いボールの投げ込みは、小学生や中学生には大きな負荷ふかになるのですが、チームの指導者がそのことに無知むちだったため、取り返しのつかないことになりました。プロ野球選手になる夢はあきらめて、背が高いので高校からはバスケ部に入り、それなりに活躍して過ごしました。


小さい時から家庭教師に教わっていたので、勉強は得意な方で、地元の国立大学に入り就職もしました。このまま会社員として人生を送ると思っていたのですが、27才の時に父親が脳梗塞のうこうそくで急死しました。7才年上の兄と2才年上の姉が、かたくなに後継者になるのをこばんだので、後援会の人たちが自宅まで押し寄せ、翔平に後継者になるようにせまりました。

「僕は政治のことは何も知らないんです。キャッチボールもしたことがない人が、プロ野球選手になるなんておかしいじゃないですか」

と翔平は断りました。

「誰でもなれるチャンスのある野球選手と違って、政治家は地盤、看板、鞄の3バンのある人だけがなれるものなのです。その条件を満たしているのは翔平君、君なんだ。どうぞ後継者になってください」

と彼らもゆずらないのでした。

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