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泥酔した翔平、卵を投げつける

週末、千代田区で高校教師をしている友人と、仕事終わりに待ち合わせをし、居酒屋で飲食をしました。明日から休日というのもあって、普段よりもかなりの量のお酒を飲み、互いに職場のグチを言い合い、気分良く別れました。翔平が駅に向かって歩いていると、文科省が入っている2棟の超高層ビルに近づきます。その手前に6階建ての低いビルがあり、これが「旧文部省庁舎」です。正面玄関にはニュース映像でよく見かける「文部科学省」と書かれた看板がかかげてあります。その看板を見ているとムカムカしてきました。


かなり酔っていた翔平は、背負っていたナップサックを地面に下ろすと、しゃがみこんで胡坐あぐらをかきました。そして中から、スーパーのポリ袋を取り出しました。中には1パック10個入りの卵が2パックあり、それを取り出して地面の上に並べます。パックのシールをはがしてフタを開けっ放しにすると、胡坐をかいたまま卵を1つつかみ、そのまま文科省の看板に投げつけました。


卵は看板に命中し、割れた卵のからと黄身と白身が付着しながら落ちていきます。そしてまた掴むと、「ふざけんじゃねえ」とつぶやきながら看板に投げつけるのでした。それを繰り返し気が付くと、20個あった卵をすべて看板に命中させていたのです。「文部科学省」と読むことが出来ないほど、看板はよごれてしまいました。


通行人は驚いて翔平を避け、中には立ち止まって携帯で撮影する人もいます。酔いつぶれた翔平は下を向いたまま、すでに眠っていました。異変に気付いた2人の警備員が近づくと、翔平が逃げないか見張りながら、通報したパトカーが来るまで待機たいきしています。やがて来たパトカーの後部座席に放り込まれると、署まで連れていかれました。器物破損の罪をおかした翔平は留置所に入れられ、そこで眠りこけていました。そして朝を迎える前に、アクマとの契約通り、心臓発作で亡くなりました。



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