高校中退の翔平、追いつめられる
住み込みの仕事を見つけ、そこで働きながら何とか暮らしました。
仕事はしょっちゅう変わりました。次の仕事を探している時、大抵の仕事は「高卒」でないと応募できないのでした。翔平がまじめに働こうとしているのに、高校中退のため応募できないのです。でもその仕事は、中卒どころか小卒でもやれる仕事なのです。そのようなことが、いっぱいありました。
仕事をこなす能力はあるのに、学歴を理由に企業がおこなっている「通せん坊」です。そんな企業の姿勢は批判もされず、差別がまかり通っていたので、翔平はますます世間のことが大嫌いになるのでした。
アルバイトとして働いていた冷凍倉庫で、数年経つと正社員にしてもらえましたが、マイナス20度の中、それなりの重さのダンボールの入出庫を繰り返すうちに腰を痛めてしまい、29才の時にクビになりました。
高校中退と腰痛のため、次の仕事が見つからず、日頃ギャンブルにはまっていて、預金がほとんどなかったため、家賃を滞納し、住んでいたアパートを追い出されました。
それからは車の中で寝泊まりしていましたが、なかなか次の仕事が決まらないので、車を売り飛ばしました。色々改造した自慢の車でしたが仕方がありません。移動手段には、盗んだ自転車を使っていました。
インターネットカフェに泊まっていましたが、とうとうそのお金もなくなり、パンを買うことさえできなくなりました。あせっていた翔平はどんどん追いつめられました。
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