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生まれ直した翔平、高校教師になる

あるとき翔平は、東京都で公立高校の教師をしていました。

大学を卒業して、最初に赴任ふにんした先は進学校でしたので、特に問題なく過ごしていましたが、27才になるとしから底辺校の勤務となりました。29才になる現在で3年目の勤務となりますが、教育者としての自信は粉々にくずれていました。


進学校の生徒たちは、翔平の学生時代と変わらない存在でしたが、底辺校の生徒たちは多くの事が違っていたので、それまでの常識がまったく通じなかったからです。親からして違っていました。進学校の親たちは教育熱心で、教師に対しても協力的でした。底辺校の親たちは教育に関心がなく、教師が連絡を取ろうとしてもなかなか取れないのでした。我が子が学校に通う前から勉強の準備をし、塾に通わせる進学校の裕福な親たち。我が子が学校に通うようになっても勉強の面倒を見ず、塾に通わせるお金の余裕のない底辺校の貧しい親たち。小学校に入学し、義務教育がスタートした時点で、貧しい親を持つ生徒たちはすでに出遅でおくれているのです。


それに一斉指導という授業方法が致命傷ちめいしょうを与えます。生徒が理解していなくても、決められたスピードでカリキュラムをこなしていくので、分からない生徒は置き去りにされるのです。15年しか生きていない者が、小学校中学校の9年間に、分からない授業を受け続けたことで、取り返しがつかないほど学力の低い生徒になることがあります。それまでの学校生活で傷つけられた自尊心と、見捨て続けた教師に対する不信感。そういった生徒たちが入学してくる高校が、翔平が勤務している底辺校なのです。


《参考文献「見捨てられた高校生たち」(朝比奈なを)》

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