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派遣の翔平、お先真っ暗

盆や正月などで働く日が減り、稼げるお金がさらに少なくなる時は、消費者金融で借りてなんとか過ごしました。世間が大型連休に浮かれ、テレビでは旅行やグルメの情報で盛り上がっても、翔平には関係なかったのです。どこにも出かけず、スーパーの半額シールの貼られた弁当を食べていました。人付き合いをするお金がないので翔平は孤独でした。


結婚していてもおかしくない年齢ですが、裕福な専業主婦になるのを望んでいる女性からは、相手にされるはずがありません。共働きしながら、共に家計を支えようと思ってくれている女性からも、付き合ってもらえないでしょう。正社員でさえない翔平はあまりにも将来性がなかったからです。仕事が終わってうちに帰ると、奥さんが料理を作って待っているなんてことは生涯しょうがいないのでした。


業績が悪化した29才のとしに、翔平は派遣切りにあい解雇されました。忙しい時はコキ使い、ひまになるとクビにする。日本企業の業績は、翔平のような非正規の人生を踏みにじることで支えられているのです。


《参考文献「お金がありません」(増田明利)》

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