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職探しの翔平、苦戦する

翔平が子供の頃、カルロス・ゴーンという経営者が、工場閉鎖や人員削減で業績をV字回復させ、それをマスコミがたたえました。そのことにより日本中の経営者が、平気でリストラをおこなう時代に突入したのです。正社員として定年まで面倒を見てくれるそれまでと違い、業績が悪くなれば賃金を減らし、クビにまでする。そのくせ忠誠心は以前と同じように求められ、サービス残業やスキルアップをしなければならない。労働者にとって悪夢のような時代に職探しをしている翔平は、当然苦戦しました。


日本中で正社員という椅子が減らされたので、その椅子取りゲームで一生座れない人達が大量に出現していたのです。安い賃金で簡単にクビにできる、経営者にとって都合のいい非正規の求人ならたくさんあったので、預金も底をつきはじめた翔平は、自動車工場に派遣社員として働きだしました。


180センチ以上の長身ですが、細身の翔平には2交代の製造ラインの仕事はキツイものでした。残業も休日出勤もあって、月30万円はもらえるのはありがたいのですが、3か月も続くと体力的に無理なことが分かり、めることも考えました。するとタイミングよく、工場の仕事が減って減産体制になりました。日勤だけの勤務になり、残業も休日出勤もなくなりました。体力的にらくになり、仕事を続けることができたのです。しかし月15万円ほどしか稼げなくなり、働いているのに貧困層というワーキングプアに転落しました。


《参考文献「コミュニティユニオン 沈黙する労働者とほくそ笑む企業」(梶原公子)》

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