表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
20/72

生まれ直した翔平、貧困家庭で育つ

あるとき翔平は、貧困家庭で育ちました。

貧しくなったキッカケは、父親の子供への愛情が裏目うらめに出たことでした。7才年上の兄が野球を始めた小学2年の時から、父親がコーチを買って出て熱心に指導していたのですが、勤務先の自動車工場からは、残業や休日出勤を断っていることで、仕事に専念していないと低い評価を受けていたのです。


それが原因となって業績悪化の時期に整理解雇されると、再就職先がなかなか決まらず夫婦仲がギクシャクして、結局離婚にいたりました。兄は父が引き取り、2才年上の姉と翔平は母が引き取ったのです。生活にゆとりのない父親からは養育費はもらえず、生活は苦しくなりました。翔平が幼い時に離婚したので、父親のことはほとんど憶えていません。


母親は、工場勤務やレジ打ちなどの仕事をかけもちで頑張ってくれていましたが、非正規だったので長時間働いても賃金は少ないのでした。周りの友達が持っているゲームなどは、買ってもらえないので持っていません。クリスマスプレゼントがない理由も知っていました。

「サンタクロースは存在しないからい子にしててもプレゼントはもらえないわ。プレゼントは親が買っているの。私たちがプレゼントをもらえないのは、うちが貧乏だからよ」

と姉に教わったからです。兄のように野球を始めることもありませんでした。野球用品を買うお金がありませんし、野球をしておなかを減らすと、食費の負担が増えるからです。だから翔平はしょくが細く、とてもせていました。




お読みいただき、ありがとうございました。

ブックマーク、ポイントを入れていただけると幸いです。

よろしくお願いします。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ