傷ついた翔平、後遺症に苦しむ
こうして親公認で、翔平は不登校を始め、中学時代はそのまま卒業しました。学校側は手続きをしたふりをして、いじめの対応をするが、加害者が教室に居座り、被害者が追い出されるといういつもの結末を迎えたのでした。文科省、教育委員会、教師というロクデナシ同士が、礼儀正しく翔平という被害者を棄てたのでした。不登校となって教室からいなくなった、翔平のような生徒に関心はもたれません。それを問題解決とする偽善者たち。教室に残った加害者生徒と傍観者生徒たちは、スクールカーストの身分制度を守りながら、この国の不平等と貧困の元凶である教育を受け続けるのです。
小さな子供が地面を歩いているアリを捕まえて、触覚や足をちぎるという残酷なことをすることがあります。そのアリは、体の一部を失った状態で生きていかなければなりません。不登校となって、暴力を振るわれることからは守られた翔平でしたが、いじめられたことで、不眠になったりフラッシュバックに苦しんだり、他人を信用できなくなったり、正常だった心を失った状態で生きていかなければならないのでした。いじめられた心の傷から、身を守るための行動が強く出過ぎてしまい、軽く注意されただけなのに、大声で相手を罵り、胸倉まで掴んでしまうのでした。周囲からは怖がられてしまい、人との距離を上手くとることができません。気の合う人物と出会っても、どうせすぐに裏切るだろうと、信用できないのでした。
高校時代は親しい友人は一人もできず、大学に入っても人間関係が上手くいかず、1年もせずに中退しました。人と接する仕事は極力避けたかったので、ガス検針の契約社員として黙々と仕事をこなしてきました。家に帰ればゲームに没頭し、休日も一人で過ごしています。不安から暴飲暴食をやめれないので、だらしなく太った体型になってしまいました。女の子にモテないことは自覚しており、一生彼女もできないし、結婚もしないだろうと思っています。
《参考文献「教室内カースト」(鈴木翔)》
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