第4話 「仕組み」
食事が終わり、空には星が見える。
そろそろ、眠りにつく時間帯だ。
「ガウム、ついてきて」
二人に案内された部屋は――
「ここがガウムの部屋よ」
「好きに使っていいからね!」
作業ができるくらいの大きさがある机、そして大きなベッドがある。
たった一人でこんな広さ部屋を使っていいのか。
ガウム達は机の周りにある椅子に腰掛け、向かい合った。
「今度、ガウムが護神になってから初めての大きな仕事があるの。だから、この世界のことについて、教えておきたいことがあって」
「そうそう!護神になったら必要な知識もあるから、今のうちに覚えておかないと!」
何やら、この世界のことについて説明をしてくれるようだ。
確かに、ガウムはこの世界のこと、街のことすら分からない。
「この世界は、四つの都市から成り立っているの。まずは、今私たちがいる場所、ラルナグア。ラルナグアには、この世界で重要な人物が住んでいる。主に、神、王家、護神や衛涙星団ね」
「――神がいるんですか?」
「うん!何人かね!ちなみに、私たちも神なんだ!」
目の前にいたとは。
それに、神がいるなら、城があるのも納得だ。
この街に神聖さを感じたのも、それが理由だろう。
「あと残りの三つの都市は、クライア。ここは産業の街」
「次にリウアン!ここは娯楽の都市だよ」
「最後にパームナ。ここは一般民が住んでるところで、一番大きい街よ」
城から見ただけでもラルナグアは相当広そうだ。
それよりも広いパームナはどれほどの広さなのだろうか。
「次に身分。一番上から、神、王家、護神、衛涙星団、衛兵、一般民だよ!護神は神を、衛涙星団は王家を守る役目」
「神はいくつかに分けることができる。双子とか、そういう同じ時に生まれた神たちで一つの括りになるんだけど、ガウムにはその中の私達姉妹の護神になって貰おうと思ってるんだ」
「――ドールさんやテールさんが一つの括りになっているなら、お二人は双子とかなんですか?」
「正確には、三つ子……だね。あと一人はやらなきゃいけないことがあって今は会えないけど」
ドール達の護神=他の括りの神の護神では無いになるということだ。各括りの神に護神が居るのだろうか。
一気に情報を叩き込まれたが、この世界は案外単純だ。
実際はもっとたくさんのことが入り乱れていることは安易に察することが出来るが、今は無視しておく。
「それで、私の護神としてのお仕事ってなんですか?」
「ガウム達護神や、衛涙星団が集まる式典に行くの。私たちもしばらく護神がいなかったから、出席するのは久しぶり」
そう言われ、緊張感が高まった。
「大丈夫だよ、ガウム!さっきお姉ちゃんが言ってた身分をちゃんと理解して人と話せばいいから!」
テールのことを見ているとマイナスな思考が無くなるような気がする。
この二人がいれば、頼もしい。
「――それじゃあ、こんなもんかな」
「また明日!」
「お休みなさい」
こうしてガウムは深い眠りに落ちた。