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神の歌  作者: おさかな
第一楽章 始まりの音
18/28

「声は心臓を刺して」

 ――ガウムが幸せを噛み締めたときから、少しばかり遡る。

 食事が終わり、守誓式が行われていた誰もいない会場でひとり、ドールは佇んでいた。


「――お前」


「そんなに殺気立たなくてもいいじゃない?意識だけ飛ばしてるのだから」


 長い金髪の女は、そう言ってドールを見つめた。

 艶っぽい声に撫でられているようで、気持ちが悪い。


「キールは居ないのねえ」


「!?」


「――うふふっ」


 含んだような女の言葉に、背筋が凍った。

 焦燥感にかき乱される。

 それと同時に、この幸せな日々が終わってしまうことへの寂しさがあった。


「散れ」


 絡まり出した感情を込めて拳を振るう。

 拳に当たった感触は無く、女の姿は霧散した。


 ――もう、時間が無い。もう、次に動き出さなければならない。

 胸に棘が刺さって抜けないまま、この場を去った。

これにて、第1章が終わりとなります!一話でも読んでくださった方、そしているか分かりませんが、ここまで全て読んでくださった方に心から感謝を!

これからもお付き合いいただけると嬉しいです!

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