帰り道パンティ
帰り道…まだ私はパンティを食べていない。
後々食べることになるので…読者は息をのんでついてきてほしいのである。
深夜
私は
あるものを探していた。
「ないぃ…なぃ…なぃ…」
私は地べたを這いつくばりながら前に進んでいた。
「今日も月が綺麗だなぁ」
私が冷静な心を取り戻し月を見上げてこう言った。
「星々も綺麗だ」
そう言いながら立ち上がり、体中に付いている土を払いのける。
ぱん!ぱんぱん!
ぱん!ぱんぱん!
男の眉間にしわが寄る。
やはり…これを気持ちいと言うエムの気持ちがわからない…。
ぱん!ぱんぱん!
ぱん!ぱんぱん!
くわ!
更に深いしわが寄る。
ただ痛い…ただ痛いのである!
男が歩き出す…。
家一軒一軒の洗濯物を見る。
しまい忘れている家を探す。
別に悪いことをしているわけではない。深夜に洗濯物をしまい忘れている家を血眼になって探しているだけで、悪いことをしているわけではない。それを悪いことと言うのであれば言えばいい。貴様は…
「ぁ…ぁぁ…あ!」
あった…パンティが、パンティがつるされているのである!
4階のマンションであるか。
むんず
私は地面に這いつくばり前に進む。
マンションの壁をそのまま這いつくばりながら登る。(想像力の乏しい読者諸君にはヤモリとだけ言っておこう)
そのままベランダに進み、パンティを口にくわえ地面に下りる。
「ゃ、やおー!やおー!やおー!」
気持ちに耐え切れず月に向かい大きな声で叫ぶ。
「ぁ…ちょ、ちょっといいかな…」
振り向き立ち上がると光を照らされる。
「………」
「まず…は、裸だけど…服は?」
「………」
「手…手に持ってるのは…なに?」
「!」
「え!ぃゃ…手の物口に入れたけど…食べ物ってことじゃないよね?」
「………」
「こ、怖いなぁ…瞬きくらいしなよ…」
「………」
「ぇっと…まず…そこのマンションの壁を虫みたいに這い上る…全裸の君を見つけて…」
「………」
「えぇ…下着らしきものを口に含んで…また、這い下りてきたんだけど…」
「………」
「叫んだけど…なんで?」
しゅたたたた
「あ!逃げた!」
しゅたたたた
なろう読者はわかっていなかったと思うが、私は罪を犯していた。
まず…外で全裸はダメだということ
そして…パンティは買ってもいいが、盗ってはいけないということ
前回刑務所に入ったが、時が過ぎれば忘れてしまう。
世の中とのずれ…それはまるで(ホラー)そのものであり…(ホラー)である。
ファンファンファンファン
サイレンの音がそこら中で聞こえてくる。
私は電柱によじ登り電線を器用に掴み、電柱から電柱に移動し逃げた。
そして電柱の上で見下していると、私に気づいた警察官が発砲してきた。
弾が私の背中の毛をかすめる。
「危ない!パンティがなければやられていた…」
そこから私は屋根から屋根に飛び移り、逃げ切った。
「次は!!!あなたの家かもしれません!!!!!!!」