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4時間目

是非暇つぶし程度に読んでいってください!

「伊野尾って彼女いないよね?というかいるわけないか。今こんなんだし」

確かに昔と違い今は髪も何もセットなどもしてなく、

眉毛なども整えたりもしていない。見た目だけなら、確定インキャだ。

「彼女いないけどそれがなに?」

俺は津川に問う。

「うちはお前の秘密はバラさない。お前もうちの秘密をバラさない。でも、うちは見られたくない物を見られた。だから今のところお前の方が少し悪いの。わかるでしょ?」

わかるけど、わからないような会話だ。それなら俺は風で飛び出るくらいのしまい方をしているお前も悪いと言いたい。

「まあ、そうかもだけど」

しかし言えない。


「周りさ、彼氏皆いるのにうちだけいないの。もちろんいたこともない。この通り元インキャだから。」

履歴書を俺に見せつけてくる。そりゃ、これだけインキャならできないだろうな。そう思っていると津川は続けてこう言ってもくる。

「でさ、うちは彼氏を作って色々と経験したいわけ。勿論そういう事も。」

こいつは俺とそういう事をしたいのか?よくわからん。

「でね、うちさ最初はあまりキラキラしたような人と付き合ったら多分ついて行けなくなると思うの。今も何とかついてってるわけだけど、それが異性とかになると絶対むり。だかさら」

こいつまじで1人で色々話してくるな、まじで話終わらないかな。

「伊野尾今から私の彼氏ね!周りには隣の席でずっとうちの事気になってたみたいで昨日告白されて折れて付き合ったって明日皆に言うから!よろしく!見た責任で!」

「あー、おけおけ。彼氏ね」

最初は知られた事に焦っていたが、津川の話が長いから色々と聞き流していた。しかし、もう一回頭の中で今の会話を整理するととんでもない事に返事をしてしまってる事に気づいた。

「え、待って、ちょっと何て行った⁉︎⁉︎ごめん、返事適当にしちゃって!!!」

「いや、おけって言ったからもうむりだよ」

そして続けて津川はこう言った。


「ねえ、今日からお前はうちの彼氏だから。わかる?」


下校の放送が鳴る17:15。

お互いの秘密を言わないという名目で、俺は隣の席のギャル津川と付き合う事になった。

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